12年を区切りとします。
お知らせ
この度、2012年1月8日にオープンしましたCommunityCafé FunFactoryを、2024年1月8日をもって閉じる方向で約半年を進めて行く結論に至りました。
驚いちゃうかもしれないですが、なぜ【このタイミングで】そして
なぜ【閉じる方向で】なのか?
まず一つに、長期的に何かご利用を考えて頂いている方にご迷惑をお掛けしない様に早めにお知らせする事にしました。
二つ目は、12年も想いを込めて運営して来た事を突然閉めるのではなく、穏やかにゆっくり始め、続けて来た様に、僕たちらしい穏やかな閉じ方が出来るのではないか?と考えたからです。
また、今後の約半年に関しましては、通常通りの営業に加え、現在募集中の「一つ屋根の下で・・・」企画では夏の暑い間、暁子さんと一緒にお店が出来る企画をご用意しました。他にも最後だからやり残したことや、やってみたかった事、復活したい企画などなど時間の許す限りは開催したいと思っています。
時が経って分かる事なのですが、FunFactoryはご利用頂いた方にとって「何かを始めた最初の場所」だった事がたくさんあります。
なくなっちゃうなら、なくなる前の思い出にもう一回!とか大歓迎ですし、懐かしい皆さんにお会いしたいので、僕たちからも声をかけさせて頂く事もあろうかと思います。その際は、よろしくお願いしますね!
もう僕たちじゃないな!
今回の大きな理由は12年という時間です。
12年前、建築で独立して10年、39歳でFunFactoryという手段を持って次世代と向き合い、肩を組んで新しい時代を作ろう!と思ってつくった場です。
そこで生まれた楽しみが僕たちの老後の楽しみになればイイな!って言ってました。(これは実現できそうです!)
多くの次世代と向き合い、話すことが出来ました。12年も経てば、その子たちが僕たちがやって来たことくらいは簡単に出来る様に成長しています。今となれば当時の僕の年齢に近く、頼もしい顔がたくさん浮かびます。
閉じる事を口にしたのは2週間ほど前です。
ある有名な「ものづくりコミュニティ」のSNS投稿で12年を一区切りに次のステージへ目標を変えるという投稿を見ました。そしてその目標が【居場所】というテーマで不思議と気持ちがシンクロしてしまいました。
団塊ジュニア世代の僕たちは常に競争の中で生きて来ました。隣より一歩前へ、そんなに意識しなくとも自然とそんな感覚になる仕組みの中で育ってきたわけです。
FunFactoryでも小さな一歩一歩進む階段は用意はするものの、目指すは起業とか開店とか、まちを元気にするために、地域のために頑張れー!ってやっちゃうんですよね。
これを間違いだったとは今も思って無いですし、いずれまた必要な時は来ると思っています。
が、コロナ禍、世界情勢、国内情勢、まちの人、様々な観点から見ても、今このタイミング、これまでの目的では運営出来ないと思ったわけです。
【僕たちが応援したい人を応援できない】
特にこの5月の様子を見てそう判断しました。
もう既にFunFactoryを巣立った皆さんには伝えましたが、頑張って滑り込みで起業出来てる現状は既に大きな武器を手にしています。抽象的で申し訳ないですが、今回の決心の基となった【居場所】という意味を意識してお店を運営していけばきっと上手く行くと思っています。だれが喜んでいるのが【居場所】なのか?またこの半年の中でゆっくり話しましょう!!
【挑戦】ではなくて【居場所】
先にも書きましたが、僕たち(僕たち世代)は挑戦や、その応援が出来る感性は持っていても、優しい居場所をつくる感性は持ち合わせて居ない様に思います。ついついお尻を叩きたくなったり、背中を押したくなるわけです。
でも今このタイミングに於いて、すっかりFunFactoryを取り囲む環境は変わってしまいました。行けーって送り出す場所が僕たちにも見えなくなり、新たに方法をつくる必要が出来ました。これは私たちの街だからという意味ではありません。全国が今その状態であることを自分も動いてみて、応援される側も経験して5月にようやく理解できたのです。
そもそもFun Factoryは好きな事や身につけた技術があっても【趣味】に押し込められ【職】に出来ない社会事情が街を衰退させているという海外の事例に着目し、本当は趣味じゃない【見えない職人】を発見して、小さな階段をつくる事を目指しました。そこに【まちのチカラ】ともいえる大きな企業や行政がチカラを【贈る】ことでまちは生命感を持つという物語であったのですが、物語にはプロローグが必ずあり、いよいよプロローグが始まった。
本編の物語はその後でしか始まらない。そういう理解です。
優しさネイティブな次世代こそ今の時代の居場所が作れる!
お笑いのネタも、朝のバラエティ、昼のバラエティも褒め合う番組が人気を得てる様に思います。やはりそれをやってるのはある特定の世代観です。
この世代観が今このタイミングの救いの様に思います。
この世界観が僕たちには作れない居場所をつくる希望の様に感じます。
FunFactoryで出会うやさしさネイティブな皆さんのおかげで、きっと僕たちも団塊ジュニア世代でありながら教えてもらう事がたくさんありました。
きっとこんな感じだろうなあというイメージは十分にありますが、でもやっぱりそれはフェイクです。
どこか心の底で【もっと強くなって!】【もう次のステップだよ!】って思ってしまうんですよね。
ハリの穴の様な道を応援してもフェイク、応援しないのもフェイク。
FACT(事実)にこだわって来たので、最後もファクトを優先します。
なので約半年をかけて模索します!
まだ区切りにするという決断をしたばかりで、半年後にお店をどうするのかは何も決まっていません。
二人で話し合い、決まっているのは、まずはFunFactory の看板を外したあの空間で僕たちが何かやれる事があるのか?僕たちがやって欲しいと思う居場所をつくってくれそうな子がいるのか?はたまた思いもよらない使い方をしてくれる人が居るのか?など、これまでも色んな可能性と出会って来た僕たちだからこそ、きっと出会える何かがあると思って約半年の時間を設けたという事です。【我こそは!】と思うアイデアをお持ちの方は是非お話をしに来てください!(任せるなら僕たちが大家さんになるわけですが、貸す相手も誰でもいいわけではないので、シェア型や承継型など次世代に引き継ぐ色々な最善な方法を模索していきます。)
先に書いた通り優しさネイティブな居場所(FACT)を僕たちが応援出来れば、それで全てがFACTになりますからね。ややこしいか。笑
是非こちらも読んでくれたら嬉しいです!!
FunFactoryへのそれぞれの想いと新しく始める事への想い。
そしてもう少し深い部分のファクト、
少しほろ苦い気持ちなど、
皆様への感謝の気持ちと共に記しました。
きっと「何で?何で?」とか
もしかしたら「やめないでほしいなあ!」とか言ってくれる事もあろうかと思いますので、長くはなりますが、一つでは無い 僕たちそれぞれの想いは別のところにまとめましたので読んで頂けたら嬉しいです。
そしてずっとやりたかった(やってなかった)FunFactoryの事をまとめる作業が、最終章の期間を決めた事で進みそうです。
やってると書けない事や言えない事もありますが、これは追々書いて行こうと思います。