久々の現場についてと最近の推しへの気持ちのこと

久々に行った推しの現場が楽しくなかった。マジでぜんぶ愚痴、吐き出したいだけと、それによってオタク進退を意識したという記事。


推しにもう会わない!!と抜かしたのが2,3カ月前?我慢できなくなって推しが出演している舞台のチケットを取ったのが大千秋楽直前。行ってみて、びっくりするぐらい楽しくなかった。

なんでこんなに楽しくなかったというと、まず観劇したその舞台が舞台作品としておもしろくなかった。推しが大きなお仕事です!といって発表した舞台。有名な俳優さん達が出演するということもあったしわりと好きな演出家さんだったので期待していた。でも観劇してみて、なんでこんなにおもしろくないんだ???????と非常に虚無ってしまった。まずこれこの界隈の作品あるあるかなとも感じるんですけど、ストーリーが全く分からない。めちゃくちゃなスピードで何巻もある原作を2時間やそこらの舞台にギュッとするのでまあしょうがないところもあるのかなと思っていたけどこれはひどい。(いやそもそも観てストーリーが分からないものは舞台とは言えないだろキャラクターショー以下だろとは確かに思うけれどもそれはもう言わないでほしい。)これ原作のオタクはキレてないのか?レベル。派手な映像演出と舞台上を走り回る俳優さん達で視覚的な楽しさはあるが、ほんとうにそれだけ。スピードでゴリ押しで進んでいった。観劇後、心に何も残るものがなかった。それぞれのキャラクターが何がきっかけでどんな考えを経てその言動をしたのかが全く分からなくて、それなのに無理矢理キャラクターの過去だったりを挟むからなんで今それ…?なんで…?っていう展開に一生なってた。見せ場であろうところも訳も分からず急にシリアスなシーンが来たり感動する(であろう)シーンが来る。全く気持ちがついてこないしなんでそういう展開になっているか分からない。そういう軸のストーリー性やそれぞれのキャラクター性の描かれ方がしっかりしてないから、キャラクターの考えとかちゃんとした性格とか諸々大事なことが分からなさ過ぎて、特に主人公の片方(W主人公)は本当にただただキモイやつに見えた。もう一人の主人公は、え、いる?くらいの存在感の薄さだった。いいところだけとろうとしてことごとく失敗した作品という印象。

あと、演出がどうなのかな…??と思った。水を使った演出なんですけど、客席に水がバッシャバッシャ飛ぶ。かなり大量に。その演出自体は見ていて面白かったけど、シンプルに、このご時世で感染症対策的にどうなんですかね…??最前列にはレインコートとフェイスシールドあったけども全然3列目くらいまで水飛んでるけど。街中のちっちゃい噴水とか感染症対策で水とめられたりしてますよね…?緊急事態宣言は解除されて感染者は減っているとはいえ、いやそういう時期だからもっときちんと考えるべきでは…?と。演者やスタッフさん達も体温測定したりPCR検査したりしてると思うけど、万が一のことがあったら、俳優さんにとって肺の病気は今後の役者生命にも関わってくるだろうと思うし。あとその水の演出について、どんだけ水を飛ばせるかみたいな俳優さん間での身内感みたいなのが超個人的にだけどあんますきじゃなかったな。そりゃ綺麗にいっぱい飛ばせた方が楽しいだろうし、俳優さん達もたのしんでやれるのが一番だろうけど、普通に見てて怖かった。いつかだれかケガするんじゃないかと。実際こけていた俳優さん何人か、わたしが観劇するまでにもいたらしいし。

でもねえ俳優さんの演技はよかったんだよみんな。すごい人が集まってたし、俳優さんの演技でよくわからないけど無理矢理なんか感動するみたいなシーンがあったくらい俳優さんの演技は良かった。


ここから推しについて。この舞台の主催に推しが関わっていた。それがなんか、ショックだった。お世辞にも面白い作品とはわたしは思えなくて、でも推しがうれしそうに告知してくれたから期待してた。大千秋楽を終えて、推しはすごく満足してた。喜んでた。それについていけなかった。なんで?っていう気持ちだけで。推し、この舞台観てくれる人が原作のことちゃんとわかってくれて、観劇した後何か心に残るものがあると思って制作したのかな。だとしたらもっと演劇という芸術を勉強しなおしてはどうかな?失敗だったのではないかなと、わたしは、思った。まあわたしも人に偉そうに教えられるような立場ではないしこれもぜんぶ結局は個人の感想なんだけど。

推しと、なんというか、目指すものが圧倒的に違うのかもなと思った。推しもこれで完全に満足しているわけではないだろうけど、こういうものを良いものとして、舞台も演技も、今後も同じようなものを創り続けるのなら推すことがつらくなるのだろうなと。推しを推そうと決めた時、推しは間違いなくわたしが求めていた良いものを演技で完璧に見せてくれた。この人の見せてくれるものを信じよう、ついていこうと思った。でも今回は推しが0から関わって創ったもので、あまり良くない言い方だけれど舞台上で演技をするだけの人ではなかった。それにわたしは信じよう、ついていこうとは思えなかったということは、もうわたしには推しを推す理由がなくなるんじゃないかと。

推しは本当にわたしの人生を変えてくれた人で、本当に本当に大好きな人で、何があってもついていきたいって思った人だったから、なんというかこの今の自分の気持ちがものすごくショックで。でも推しがわたしに見せてくれる人間性や考え方は本当に好きだなと思うし、まあ本当の物かどうかは分からないけど。もちろん顔もだし、推しが見せてくれる演技には本当に良いと感じたものもたくさんあったから、何を信じて何を割り切ったらいいのかこれからどうすればいいのか今ほんとうに分からなくて。なんか今回たまたま現場復帰(?)のときに好みじゃない作品にあたって病んでるだけかもとも思って。

とりあえず、しばらくはゆっくりしたい。こんな記事を書いた今日も今も、漠然と推しが好きだとおもっています。

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