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コミケ(C105)振り返り。結果と前回との違い。
寒い中、僕のスペースへ足を運んでいただき、そして二次創作同人誌を手に取ってくださった皆様。本当にありがとうございました。あの一日は、2024年のハイライトとして、また一番熱い日として、今でも頭の中を回想がぐるぐるまわっております。
このnoteはコミックマーケット105に参加し、予想を遥かに上回る反響をいただき、はじめて完売を経験した僕の記録を記すものです。どうして完売という結果となったのか、分析も含めて書いていきたいと思います。これからコミケにサークル参加したい!という方の後押しに少しでもなればと。
今回の頒布数の結果・・・!
頒布数は書きたくない・見たくないという方が多いと思いますが、この記事に他意はなく、単なる数字としてお知らせします。
前々回は24部、前回は37部、そして今回は59部完売でした。60部+余部1部持っていたので、どなたかにダブって渡している可能性があります(複数部買ってくださった方については、慎重に数えてたのでたぶん大丈夫です)。
サークル主のスペック
個人サークル「北日本平凡会」のサークル主、みたびと申します。イラストをネットにアップし始めて今年の2月で16年、同人活動は3年目となります。同人活動は1年目から今日まで「私に天使が舞い降りた!」で行っており、その他イラスト投稿はきらら系作品・響けユーフォニアム+アルファで活動しています。
XでのTwitterのいいね数は平均200程度で、フォロワーは現在735人。そんな平凡なイラスト描きです。年数描いてる割には下手な方だと思います。
同人活動では、普段は殆ど描かない、漫画を描いています。イラスト本を出したいと思ったことはなく、昔から「コミケといえば二次創作漫画!」という思い込みのもと、ここ3年はコミケ前には漫画を描く生活を送ってきました。
あとこれも大事なことだと思って書くのですが、サークル主はTPOや行間の読めない、本来の意味での「コミュ障」です。やらかしが多いので、それで引いてしまう方も多いと思ってます。
前回・前々回の結果は?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
頒布の実績(時間ごとの推移)
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前回に引き続き、頒布の詳細をメモっていましたので、表にしました。
10時30分開場なので、10時台の頒布時間はその他の半分です。また、14時30分ごろに売り切れてしまったため、こちらも半分の時間しか頒布できませんでした。1時間になおすと、もうちょっと頒布数は増える(他の時間との差が少なくなる)と思われます。
前回に比べ、午後入場の方がかなり増えている印象です。というより、午前入場はチケットの数に限りがあるため、一部の人しか入場できていないのではないでしょうか。入場者数は15万人と、サークル参加した前回・前々回に比べても年々増えているため、午後入場が増えているのだと思います。
これらをふまえると、13時台の午前・午後の参加者が入り交じる人出のピークを除けば、会場中はじわじわと同じペースで頒布できているようです。
上記の記事でも書きましたが、コミケはもはや以前のように「ふらっと来て買っていく」ことができない場所となってしまいました。チケット制やコロナ禍など理由は多々あるかと思われますが、とにかく「目的意識」の働く場所ですので、SNS等での宣伝が欠かせません。よっぽどの神絵師でなければ、表紙買いしてもらうのも難しいと思います。行きたいサークルが決まっているのならば、それ以外のスペース巡りは後回しになってしまうでしょう。ジャンル買いへの期待も難しい印象でした。
コミケ本番までにやったこと
基本的には去年と変わらず、
本番までにお品書き(下記の画像)と漫画のサンプルをSNSへ投稿
本番までに継続して活動ジャンルのファンアートをSNSへ投稿する
SNSの固定記事にお品書きを置いておく
コミケウェブカタログにお品書き・サンプルをできうる限り早く掲載する
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このように、SNSを主な宣伝の場所としていました。ただ、フォロワー数は前回500人台から今回700人台まで増加しましたので、単純な宣伝の効果については比べられません。
今回が前回と違ったのは、11月末には原稿を完成させ(印刷会社の早期割引特典に申し込みたかった)、12月はファンアートを継続して投稿し、固定記事へひたすら導線をつくって宣伝を欠かさなかったことです。前回は12月中頃の完成だったため、半月ほどしか宣伝に時間を使えませんでした。
ただ、固定記事のいいね数は前回と比べてほとんど変わらず、どこまで効果があったかは正直わかりません。
また、今回はコミケウェブカタログのお気に入り登録者数は55人→72人と、コミケウェブカタログでの宣伝はあまりうまく行っていないような気がしました。
何が完売へと導いてくれたのか
結論から書くと、「交流」です。これに尽きる。
今年は何人もの相互フォロワー様が、実際に名乗りでてくださり、そして新刊交換や購入を申し出てくださいました。「コミュ障」としては、こちらから交流するのは迷惑だろう、との思いからSNS上でもふだんはかなり引っ込み思案に交流も控えめでしたが、こう何年も活動していると、何人もの方が、温かくも向こうから交流を申し出てくれます。普段のファンアートにコメントをくださったり、スペースを訪れてくださったりと、とても力になっています。とてもとても感謝ですが、それを言葉や形にしきれていないもどかしさもあります。
交流が生まれると何がいいのかというと、頒布数が増えるという単純な話ではないと思っています。
これはとても言葉にしづらく、なかなか僕の言葉足らずでは理解もされにくいことだと思うのですが、交流って「熱量」なんですよね。
その熱量が作品に宿ると、さらなる交流や頒布を後押しして好循環につながると思っています。誰だって楽しいことは好きですが、熱量って楽しさにつながると思うんです。
それが雪だるま式に周囲を巻き込んで、完売へと至ったというのが、現在の結論です。はっきりと「これ」と書ければよかったのですが、交流や熱量以外に言語化できるものが見当たりません。すみません。
その他心残り等・・・
完売してからスペースに来てくださり、残念そうに去っていく方を何人も見かけました。コミケはお祭りですから、そこに「買えなかった」という冷水を浴びせられては、正直買い手側としてもがっかり感が大きいと思います。
だからこそある程度余るくらい刷ったつもりなのですが、予想をはるかに超える反響。戸惑い半分、喜び半分。そして、浮かれたら絶対次に大コケすると思ってます。身の程を知ること、大事。
コミケはあくまで「ハレ」の日であって、この結果でもって自分の実力だと判断することは出来ません。日々楽しみ、日比研鑽。その結果が「ついてくる」とはいえ、今回の結果は若干「バブル感」があると考えています。
また、コミュ障ゆえ知らず知らずのうちに不快にさせたり誤解を生んだりしている気がして、不安もいっぱいです。生来のネガティブなので・・・。
前回、立って接客しろと言いながら、今回は「これって試し読み側からしたらプレッシャーなのでは?」と思い、見本誌を試し読みしている方がいる最中は座っていました。一年考えて、これが接客の結論というか変化です(もちろんお代をいただく際は立ちます)。
今回、お隣の同ジャンルの方とは新刊交換や雑談等、交流をさせていただき楽しかったのですが、反対側の別ジャンルの方と新刊交換するのを完全に忘れてました。前々回も同じ後悔したのに(向こうから交換を申し出てくださった)、学んでないなあ・・・。
書き忘れてましたが、サークル参加する方は両隣のサークルに必ず挨拶しましょう。これがないと「交流する気がないのかな」と思われてメチャクチャデメリット大きいです。というかこれだけ覚えて帰ってください(これまでの長文は一体・・・)。お金を取り扱う防犯上、また思い出づくりの意味でも、最低限の挨拶などの交流は行ったほうがいいです。
あとひとつ。同人誌即売会でよく行われる新刊交換ですが、頒布価格に差があったりすると気まずいので、僕は向こうの新刊購入後に名刺を差し出して名乗ることを代替手段としてます。正直、新刊交換ってよっぽど仲良くないとリスクがある気がするんですよね・・・。
皆さんに感謝です!
売り子の友達、同ジャンルのお隣のスペースの方にも感謝です。そして手に取ってくださった方々、交流してくださった方々。全てにありがとう、です。
描いても、見てくれる方がいないと創作は成り立ちません。古来より芸術家と言われる人が「狂う」「悲しむ」のは、自意識と他者評価とのギャップによるものではないでしょうか。SNSはその谷を埋めてくれます。いい時代に生まれました。
次回は、6月のコミティア初参加、もしくはC107冬コミを予定しています。また、お会いしましょう!!