七十二候 紅花栄(べにばなさかう)
七十二候「紅花栄(べにばなさかう)」
週末気分転換にライブラリシアターや
舞子見に行ったり髪切ったり
レトロカー見に行っていたら
ベニバナ栄えてました
原産ですが、エジプトです
地球の裏側Σ
そこからシルクロード経由で中国(呉)に入り
三国時代で有名な呉を通じて奈良時代の
日本に入ってきたとされます
したがって中国の呉から渡来した藍色
「呉藍(くれあい)」が転じて
「紅(くれない)」という言葉が
生まれたらしいですが、藍色の一種と
見なされていたんでしょうかねえ?
不思議です
キク科の一種の紅花
赤染料として使えるのは生息後期
生まれてから黄➡橙➡紅と変色してゆくようで
黄色は青の手前だし
そこから「呉のめずらしい色」っていう
理解をされてしまっているんでしょうか?
ちなみに
この朱染めですが、本当に真紅に染めるのは結構難しいようで
民間に出回る赤染料着物は安価な半端色なのだとか
染料の中で紅花は退色しやすいので
真紅は特に貴重
紅は魔除けの色と考えられていたので
祭事のとき等優先して
文官たちの手に渡ったことは否めません
その証拠に
建物や仏像などの表面は朱塗りです
つまり邪気や災いを遠ざけ
守護する意図があるわけです
また朱色の紐や糸を身につけたり
子供の額に朱印(しゅいん)と呼ばれる印を付ける
ことで悪い魂や邪気を遠ざけ
健康や幸運をもたらすという信仰もありました
さて紅花ですが
別名:末摘花(すえつむはな)とも呼ばれます
源氏物語にて光源氏と結ばれる女性の名前ですが
実は末摘花由来のお茶が作中にも出てきています
その名も――朱花茶
江戸時代の上流社会で贅沢なお茶として愛され
贈り物や儀式の場でもっぱら使われたそうな
製造は手間暇がかかり、高価なもだったそうなので
一般的な茶と比べて希少性が高く
上流階級の贅沢品として扱われたようです
山形県最上紅花は今でも入手できますから
是非みなさん紅花を使った飲み物・食べ物
挑戦してみましょう
■紅花酒の作り方
焼酎1リットルに
紅花約15~20gを入れ熟成(▶約1ヶ月位)
飲む量は毎日1~2杯が適当
(蜂蜜、グラニュー糖を適量)
<その他用途>
・スープ、味噌汁(みそ汁)、煮物、酢のもの
・盃1杯に熱湯をそそいでも飲める
・お風呂に入れる場合は、5~10グラムを布袋に入れる
・漬物の色出しに使う