数学チャートはぶっ壊せ
大学受験で数学が必要な受験生のほとんどは、数学の網羅系参考書を持っているかと思います。代表格は数研出版のチャート式ですが、啓林館のフォーカスゴールドなども人気です。これまでチャート式の独壇場だった世界にライバルが登場したことでチャート式はさらに進化しました。
かつては青チャートと赤チャートしかなかったチャート式ですが、今では白チャートと黄チャートと青チャートと赤チャートの4レベルになりました。この他に共通テスト向けの緑チャートや、初心者向けの水色チャートなどがあり、バリエーションが豊富なのがチャート式の強みでもあります。
この4レベル化によって今の青チャートはかつての(保護者世代の)青チャートではなくなりました。やや易し目の標準レベル問題を黄チャートに譲り、基礎基本レベル問題を白チャートに譲ったので、青チャートの全体としての難易度は上がりました。
白チャートが例題ごとに公式や定理は原則として一つしか扱っていないこととは対照的に、黄チャートと青チャートでは一つの例題の中に複数の公式や定理や解法が入った問題を多く扱っています。このため青チャートや黄チャートは、数学が特に得意な受験生を除き、初学者が使う際には細心の注意が必要です。
学校で配布される4STEPやサクシードなどの傍用問題集で演習を積む時には、数学の新分野の学習の定着を図る相棒としては、青チャートや黄チャートよりも、例題ごとに公式や定理や解法を一つしか扱わない白チャートの方が相性がよいです。
さて、ここまでが前置きで、ここからが本題です。
では数学チャートですが、どのように使えばよいのでしょうか。
青チャートや黄チャートも白チャートも、本体だけで約550ページ、解答編だけで約250ページ、合計で約800ページになります。
実際に学習する際にはそのうちの一部分しか使っていない状態になります。それなのに、本体や解答編を開こうとすると開きにくく、持って歩こうとすると重たいという難点があります。つまり、そのままでは使いにくくて非効率です。カバンの中に入れっぱなしにしていては、勉強していないのにチャート式がどんどん痛んで行ってしまうという弊害もあります。そこで提案があります。
数学チャートはぶっ壊せ!
数学の教科書の目次を見ても一目瞭然ですが、数学1、数学A、数学2、数学B、数学Cは、数学の分野ごとの編成にはなっていません。代数や幾何や確率統計がそれぞれに分散されて入っています。つまり、数学チャートは分割しても何ら問題はないし、むしろ分割した方が効率的だということです。
チャート式(白チャート)の数学1Aの目次です。基本的に青チャートや黄チャートもおなじ目次構成になっています。代数や幾何や確率統計がなんの規則性もなくちらばっています。数学1の6章三角比を学ぶ際に、8章データの分析のページが一緒にある必要ありません。
よって、
数学チャートはぶっ壊せ!
1冊にまとまっているチャート式を、画像の目次に書き込んだ①~⑦の7つなどのように分割して使うことを提案します。概ね1分割が100ページ前後になります。実に軽くなります。きれいに楽にページを開けられるようにもなります。他の単元が切り離されているのでその単元に集中できます。もっと細かく分けて「集合と命題」を独立させてもいいかと思います。
分割の仕方は好みに合わせて選んでください。ただケガや火傷をしないように注意してください。一番簡単な方法をご紹介しておきます。
分けたいところで大きく開いて上から押さえつけ、背表紙に折れ目ができたら、次に少しずつ折り目をもとに360度まで開ける試みを繰り返します。そうすると、しだいに分割しやすくなります。最後は図工のカッターマットを敷いてカッターナイフで切ると分割が完成です。切れ目は内側から入れてください。切り離したページはクリップなどでまとめると使いやすいかと思います。ホチキスで止めてしまうと自由度を失うのでお勧めしません。
数学チャートはぶっ壊せ!
チャート式は完全に攻略できるまで使い込むと結果として壊れます。どうせ壊れるなら最初から使いやすく壊してから使いましょう。
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