LINE広告APIって何ができるの?LINE Ads APIについて徹底解説!【2023年最新版】
みなさんこんにちは、ネッコスの井口です。
LINEの様々なサービス提供の中に、LINE広告というのがありますよね。LINEプラットフォーム上に出せる広告を出稿できるサービス、こちらにもAPIがいろいろあって、より精度の高い広告分析やターゲティングが行えるようになります。
マーケティング分析だけではなく、APIを利用してGASと組み合わせたりして広告出稿などの管理を行ったりも出来る便利なもの、今回はどんなことができるかについて少し解説させてもらえたらと思います。
LINE広告APIの主な機能
早速ですがLINE広告APIの主な機能について解説をしていければと思います。よくあるマーケティングAPIにある機能は大体そろっているといっていいですがいくつか特徴的なものがあります。
LINE Conversion API
先日社内エンジニアの興味トレンドでも少し出たLINE Conversion API、こちらを利用することで自社サーバーにあるユーザーのアクション履歴データをLINEのサーバー側に渡すことで、この後解説するLINE Tagと組み合わせてより正確な情報を持たせることができます。
正確な情報を蓄積することで、精度の高いレポーティングからより良い分析結果を得ることができる。
コンバージョンデータとユーザーオーディエンスを連携することで、自社のターゲティング層の把握がより容易になる。
ターゲティング層が正確に把握できるようになることで、広告の最適化がより容易に正確に行える。
といったメリットが考えられます。
LINE Tag
こちらはAPIとはまた別件になりますが、上記のLINE Conversion APIと深くかかわるものなのでここで一緒に解説します。
これ自体は言ってしまえばGoogleタグマネージャーのLINE版みたいなもんでもちろんGoogleタグマネージャーに組み込んで利用することもできます。
LINEからのアクションの結果、その後自社WEBサイトなどでユーザーがどのようなアクションを取ったか、そのユーザーのオーディエンス情報などをLINE側に送信することでターゲティング配信やセグメント配信が柔軟に行えます。
これを組み合わせることでLINE広告の運用をより効率的に確実にしていくことができます。
LINE ads API
そしていよいよLINE ads APIについてです。先ほどちらっと言いましたが一般的なMarketingAPIと同等の事は大体できます。
具体的に言えば広告の出稿やオンオフ、クリエイティブの追加や取得、オーディエンスの情報の取得やレポートの取得などなど。
大仰なシステムを組む必要はなくても、GoogleAppScript(GAS)やPythonなどを利用してスプレッドシートにデータを書き込んだりCSVにして、そこから分析を開始したり情報の蓄積を行ったりも可能です。
それをすることで別のCRMツールなどで情報をCSVなどでアップロードしてより深い分析を行ったり、毎日のチェックを自動化したりなどの利用方法が考えられます。
ダッシュボードAPI
上記のLINE ads API(ドキュメントが英語のみのためLINE広告APIと同じ)は大きく2つに分かれていて、管理者側の情報の取得は主にダッシュボードAPIで行います。
インプレッションやクリックなどの広告配信の数字や、クリエイティブなどの管理はこちらのAPIになります。
APIを使って大量のクリエイティブを一気にアップロード処理したり、日々の数字の確認をAPIで呼び出してレポートメールにして自分あてに送ったり、組み合わせ次第でいろいろなことが可能になりますよね。
オーディエンスAPI
もう一つのオーディエンスAPIについては、配信オーディエンスに関する情報が取得出来たりLINEタグと連動した情報を取得したり変更できたりします。
オーディエンス配信の一括登録や、一括ID除外をAPIで操作したりといった操作が可能です。ほかにも広告グループでの学習やLINEタグで集めた情報に関するものなどを操作できるAPIになります。
こちらはどちらかというと広告の最適化にかかわるような操作が多くなるかと思います。
LINE広告APIを利用することで、効率よく広告の出稿を出来るようにしたり簡易的な運用を出来るようになったりとマーケティングが懸ける工数の削減を目指すことができます。
LINE広告APIの利用方法
LINE広告APIを利用するには複数の段階を経てようやく利用が可能になります。
実際に利用するまでの手順をここでは解説したいと思います。
1.LINE広告アカウントを作成する
まず最初にLINE広告のアカウントを作成します。アカウントを作成した時点で広告アカウントの審査があり、最大で10営業日ほどの期間が必要になります。
2.広告の審査を完了させて配信を行いデータを蓄積する
ここを無事に通過したら今度は広告キャンペーンの作成があり、広告のクリエイティブ等の審査が入ります。こちらはGoogleAdsと同じように数日で審査が完了します。
3.LINE広告APIの利用権限申請をする
ここまで来て、実際に配信が始まることでデータにアクセスが可能になります。そうしたら今度はLINE広告APIの利用申請が必要になります。こちらも最大で10日前後は審査に時間がかかります。
つまり都合3個の申請を乗り越えて、約1か月近い期間をかけないと0からLINE広告APIの利用はできません。利用したいと思う時点で、LINE広告の運用はしてると思いますがそれでも最大10日ほどの審査時間がかかります。
利用には結構時間がかかる、そして本格的に広告運用をしていないと利用はできませんが、先ほどの通り大きなシステム開発を行わなくてもGASなどで利用することもできるのがLINE広告APIです。
もしLINE広告を運用しているのであればとりあえず時間がかかる利用申請だけでもすましておくといいかもしれません。使う時が来たら申請しといてラッキーって感じになるかもしれませんしね!