TikTokのAPIでできることとは?事例や利用方法徹底解説!
こんにちは、ネッコスの井口です。
ネッコスはLINE API開発で日本一を目指すシステム開発会社ですが、LINE開発の他CMSや分析ツール、メタバースやChatGPT連携などの新しい開発サービスも提供しています。
そんな中、先日Tik Tok向けの動画撮影に対応する機会があり、そういえばTik TokのAPIってどんなことができるんだろうと思い今回の記事では「Tik Tok APIでできること」についてクローズアップしていきたいと思います。
そもそもTik Tok APIでは何が出来るのか?という基本的な情報はもちろんのこと、利用方法、注意点やメリット・デメリット、活用事例についても詳しく解説していきます。
Tik Tokは急成長を遂げAPI開発により実績を上げる企業が増えている中、この記事で新たなビジネスチャンスに繋げていただければ嬉しいです。
Tik Tok APIで新たなサービスを考えたいとお考えの皆様はぜひ最後までお付き合いください!
Tik Tokとは?
今更かもしれませんが一応Tik Tokがどういうアプリかを簡単に説明しておきます。中国のByteDanceが作成した動画投稿アプリで、中国語では抖音(Douyin)という名前になります。短い動画を撮影、加工して投稿できるアプリになります。 全世界で累計35億ダウンロードを突破し、2021年には世界で最もダウンロード数の多いアプリとしても認定されています。
利用者が非常に多く、若い子からおじさんまで利用しているといえますし日本でも様々な広告などで大きくユーザーを伸ばしているアプリになります。
Tik Tok APIの種類はどんなのがあるの?
さて、実際にTik TokのAPIにはどんな機能があってどういう事ができるかをここでは紹介できればと思います。
TikTokのAPIは大まかに下記のようになります。
1~5まではTikTok for DevelopersのAPIになります。
1.Login Kit: ユーザーー認証を行うためのAPI
User Info:ユーザー情報を取得するためのAPIです。
Video List:対象のユーザーが投稿した動画を取得するためのAPIです。
Video Query:検索条件に基づいて動画を取得するためのAPIです。
Manage User Access Tokens:アクセストークンを管理するためのAPIです。
Login Kit with QR Code:QRログイン、認証を行えるAPIです。
2.Sound Kit: 音声関連のAPI
シームレスにサードパーティアプリからTikTokへの音楽の共有等ができます。
3.Video Kit: 動画関連のAPI
TikTokの動画のタイトル、説明、再生回数、いいね数、コメント数などの情報を取得できます。
TikTokのユーザーのプロフィール情報(名前、ユーザー名、フォロワー数、フォロー数、動画投稿数など)を取得できます。
TikTokの動画やプロフィール情報を検索できます。
TikTokの動画やプロフィール情報を他のWebサイトやアプリに埋め込めます。
4.Embed Videos: 動画埋め込みのためのAPI
5.WebHooks: イベントの発生通知のためのAPI
6.Marketing API: 広告関連のAPI
この先のAPIはTikTok API for Businessに含まれているAPIになり、
これを利用して広告に関する下記の情報を取得できます。
広告キャンペーンの詳細情報
キャンペーン名
キャンペーンの種類
ターゲティング
入札
予算
開始日
終了日
広告の詳細情報
広告のID
広告のタイトル
広告の説明
広告の画像または動画
広告のターゲティング
広告の入札
広告の予算
広告の開始日
広告の終了日
パフォーマンスデータ
再生回数
クリック数
リーチ数
インプレッション数
エンゲージメント率
費用
これらのAPIを使うと自社のマーケティングに必要な下記の作業などが、より簡単かつ効率的に行えます!
TikTok広告キャンペーンの効果を高めたる、キャンペーンを効率的に管理する、顧客に合った広告を配信したりできちゃいます!
また、開発者向けの限定機能も利用できます。
7.Accounts API:アカウント関連のAPI
このAPIではビジネスアカウントに関する下記の情報を取得したりできます。
アカウントのインサイトを取得する
フォロワー数
視聴回数
エンゲージメント率
ターゲット層
競合分析
アカウントのモデレーションを行う
コメントの削除
投稿の削除
アカウントのブロック
アカウントのコンテンツを公開する
動画を投稿する
ライブ配信を行う
これらの機能を活用することで、アカウントの運用を効率化したり、ターゲット層に効果的なコンテンツを配信したりすることができます。
8.Creator Marketplace API: クリエイター関連のAPI
このAPIではクリエイターカウントに関する下記の情報を取得したりできます。
クリエイターのプロフィール情報を取得する
クリエイターのID
クリエイターの名前
クリエイターのプロフィール画像
クリエイターのフォロワー数
クリエイターの視聴回数
クリエイターのエンゲージメント率
クリエイターの投稿情報を取得する
投稿のID
投稿のタイトル
投稿の説明
投稿の画像または動画
投稿の再生回数
投稿のクリック数
投稿のエンゲージメント率
ブーストされたTikTokを作成・公開する
クリエイターの投稿をブーストする
オリジナルのTikTokを作成・公開する
このAPIを利用することでインフルエンサーマーケティングを行う場合のクリエイターの選定や管理、そして実際の案件動画の成果の確認などの効率化などが行えます。
TikTokAPIは様々な情報の取り出しが可能であり、特にマーケティングを行う場合の効率化に使えそうなものが多いです、実際にこれらのAPIを利用してできることを次は紹介していきたいと思います。
TikTokAPIでできることは?
さて、実際にTikTokのAPIを利用してどんなことができるか、想定できる利用方法の一例をここでは紹介できたらと思います!
1. 情報の収集
TikTokのAPIを利用することで以下のような情報収集が行えるようになります。
動画のいいね数
動画のコメント数
動画情報
フォロワー数
ハッシュタグ検索
サウンド検索
これらを利用することでマーケティング、ユーザーのターゲティングやインフルエンサーの会社であれば自社の配信者のTikTokへの誘導や案件を依頼するインフルエンサーの選別、実際に配信した案件の効果測定などの管理が簡単になります。
取得できるデータはかなり多種にわたるので、もしTikTokを利用したマーケティングを行っているなら一括で管理できるようになったら楽になりますよね。
2. 広告の管理
TikTokと企業間でデータをAPIで共有することで、広告管理もスムーズにできるようになります。
広告キャンペーンの管理や分析
広告効果の個別データの取得
広告キャンペーンを一括で管理できる
広告の最適化
これによって現在出してる広告の効率化、特に成果の確認やユーザーターゲティング配信を行ったり、キャンペーンデータを細かく管理を行ったりで、コンバージョンの最適化を行うことができます。
3. クリエイターの招待
TikTokのAPIを利用して、自社ブランドに適したクリエイター情報を容易に探すことができるようになります。
TikTokでのマーケティング、特にインフルエンサーマーケティングをしている場合はクリエイターの選定などが楽にできたり、招待状を自動的に作成して、効率的にクリエイターにリーチできるのもメリットです。
これらがTikTok APIでできる一例になります!
Tik Tok APIの利用料金は?
次にTikTokAPIの利用料金についてですが
TikTok for DevelopersのAPIについては無料で利用できます。
そしてTikTok API for Businessについてですがこちらは料金体系について現在調査をしており、判明次第追記していきます!Coming Soon!
またこの記事を見に来てくださいね!
Tik Tok APIの活用事例
ここでは実際にTikTokのAPIを活用している事例を何点か紹介できたらと思います。
少女歌劇団ミモザーヌ
TikTokとHPを連携させて、TikTokで動画を投稿するとそれがRSSフィードのようにHP上でも表示される形になっています。
SNS運用がそのまま自動でHPコンテンツに、そしてHPからスムーズにTikTokに誘導できる形をとっています。
他SNSでも同様にAPIを利用して投稿を表示させているようです。
1-one
多様性社会について考えるきっかけとなるメディアとして様々な方にインタビューを行ったりしているメディアで、こちらもTikTokで動画を投稿することでサイトにも表示されるように、そしてTikTokの動画もそのまま見に行けるようになっています。
サイトの更新とTikTok運用の二重管理をしないといけない所をAPIを利用することで更新の手間を省き効率化することができます。
こうした利用事例があり、SNS運用を楽にする目的やより活用、相乗効果を狙う利用方法をしているエンタメ系のサイトが多いようです。
実際に使う際の利用方法
TikTokのAPIを利用するには
TikTok for Developersへの登録とアプリの申請
TikTok for Businessへの登録とアプリの申請
いずれかが必要になります。
それぞれで提供しているAPIが違うために、必要に応じたほうに登録しましょう。登録自体は普通のサイト登録とさして変わりません。
そしてAPI自体はWINDOWS、MacOS、LinuxベースOSにインストールすることで利用できます。
それと、最近のバージョンのPythonが必要です。
アプリの申請が通ったらライブラリをインストールして利用できます。
アプリの申請には2~3営業日かかるみたいです。
API利用のメリット・デメリット
実際にTikTok APIを利用する際のメリットデメリットについても軽く記載しておきたいと思います。
メリット
・様々な管理などを効率化できる!
・見たい情報をさっと呼び出せる管理画面を実装できる!
・自動で情報を集めて分析などに利用ができる!
といった部分がメリットになるかなと思います。
デメリット
デメリットはTikTok API for Businessのみになりますが…
・利用料金がかかる!
この1点のみだと思います。
TikTok自体はAPIの利用料金を公開していませんが、非公式APIの利用が有料で提供されています。
という事は、まず間違いなく公式での利用も有料です。
デメリットとして考えられるのはそれぐらいになりますね。
最後にまとめ
TikTokのAPI自体は事例もそこまで多くなく、TikTok API for Businessに関しては公式ドキュメントを読み込まないと活用が難しいと感じるかもしれません。
ですが、まだあまり活用されていないからこそ、これを利用して何か面白いことができるんじゃないかと感じさせてくれるものでした!
TikTokAPIを何かに利用したい、と思ってる方は是非一度お話を聞かせてください!システム・マーケ視点からご提案できるかもしれません!