LINE×基幹システムを連携させることで広がるビジネス!LINEMassagingAPI活用方法!
みなさんこんにちは、ネッコスの井口です!
本日はLINEMassagingAPIと基幹システムを連携させた事例について
基幹システムと連携させることでどんなことができるかについてをお伝えできればと思い記事にしてみます!
すでに基幹システムを利用中の場合に、LINEとの連携をすることでどんなことが可能になるのか?
仕事をよりよくしていくDXのアイデアの元になればと思いますのでお付き合いいただけたら嬉しいです!
LINEで基幹システムと連携する理由
なんで基幹システムとLINE連携をするのか?
という点についてですがLINEという今では誰もが利用しているメッセージアプリ、そのインターフェイスはLIFFを利用することによりどのような形にでも対応が可能となっています。
また、誰もが持っているスマートフォンからの操作で基幹システムと連動することが可能というのは今の時代の大きなアドバンテージになります。
手軽で、確実に、利便性を持って、誰でも利用できるという状況はタッチポイントの拡大として十二分な魅力のある状況です。
ユーザーが気軽に触れるインターフェースを使い慣れている人が多く、複雑ではないLINEで用意することでよりデータの収集や活用を加速させることが可能になります。
流通や在庫管理、受発注などの管理や対応をLINE上で行えるようにすることで、取引先との対応が簡単になり基幹システムと連携することで書類やFAX、メールなどで行っていた対応を簡略化したり、効率化を図ることができます!
すでに利用している基幹システムのデータをそのままに、LINEMassagingAPIを利用することでトーク画面からやLIFFからその情報を渡し、取り出しできるようにすれば上記のようなことが可能になります。
一般的なアプリを作成して導入するよりも、アカウントと友達になるだけになるので手軽に利用者が導入しやすい、そしてユーザーもLINEなら利用に慣れているので使いやすいものを提供できる、これこそがLINEで基幹システムとの連携をお勧めしたい強い理由になります。
LINEからスマホから基幹システムにアクセス、入出力できるようになったら楽になる、と思えた方は是非一度考えてみてください。
LINEと基幹システム連携で行えること
さて、実際にLINEMassagingAPIなどで基幹システムと連携をすることで、どのようなことが可能になるのでしょうか?
一般的な基幹システムをもとに、こんなことが提案できますよという行えることについて紹介をしていけたらと思います。
行えること① トークルームを利用した受注システム
LINE公式アカウントのトークルームを利用して、チャットボット形式の返答を利用しながら受け取ったメッセージの情報を基幹システム側にLINEMassagingAPI経由で受け渡して、基幹システムから来た情報を同様にトークルームに戻すことができます。
これにより、商品の在庫状態や型番などを指定して、在庫があればユーザーが商品を発注できるような受注システムを組むことが可能です!
トークルームから受け取る情報と基幹システムの内容が一致する工夫は必要ですがこの方法で執り行えればデジタルで発注書の代わりにメッセージを受け取り、基幹システムにはしっかり格納させることができます。
基幹システム側のAPI同士のつなぎ込みが必要になりますが、そちらを用意できれば対応可能です。
行えること② 基幹システム情報を利用したデータ共有
LINE公式アカウントを利用して、デイリーの売り上げ日報などを定期的にそれぞれが持つ端末に送信、必要な人間が手軽にデータの共有を受け取ることが可能になります。
通常であれば基幹システムにログインして確認ないし、メールなどでの受信を行うことになりますがその手間を省きつつ、どこにいても確認できる体制をとることが可能になります。
もちろんデイリー日報のみではなくその他の情報についてもLINE公式アカウントと友達になっておくだけで、取り出せるように設定が可能です。
基幹システム上の必要な情報を簡単にどこでも確認できる、という状況を作れます。
行えること③ 会員登録情報とLINEIDを紐づけしてデータの有効活用化
EC向けの基幹システムには顧客情報が含まれているものもあります。とくればもちろんLINEとのID連携を行うことが可能です。
LINEとID連携を行い、すでに持っている顧客情報や利用情報を使うことで専用のカスタマーサポートを行うチャットボットを用意したり、適切なセグメント配信を行えるようになります。
もちろんさらにCRMツールなどを導入していればそちらとも連携を行い、必要な情報を取得してデータ活用に生かすことも可能になります。また、前述の受注システムとも同様に連動をさせることでLINE上で顧客が発注から、社内の在庫確認、受注、発送連絡と言ったところまでを自動化することも可能になります。
LINEと基幹システム連携でできることについて一例をあげてみましたが、こういう事ができればいいなという点について基幹システム内のデータが存在していれば大体は実現できるかと思います。
LINEと基幹システム連携の事例
さて、ここでは実際にLINEと基幹システム連携を行っている会社の事例などをご紹介できればと思います。
実例1 株式会社kikitori『numaruJA』(青果市場向けJA基幹システム連携ツール)
こちらは実際にJAの基幹システムと連携して、生産者の出荷や集荷、資材の受発注などをLINE経由で行えるようになっているサービスになります。
LINEアカウントをQRで友達登録して利用するだけなので、導入についても複雑ではなく今では誰もが持っているスマホで利用できる、そして今までとは違いデータの入力や紙で書くという手間を省くことができペーパーレス化や省力化ができます。
実際にJAの現場で導入されている、LINEと基幹システム連携の好例ともいえるツールです。
実例2 スタークス株式会社『cs-cloud』(EC-ForceとのAPI連携)
こちらは基幹システム連携で行えることで記載した、EC向け基幹システムとの連携も行えるサービスです。
ECサイトの基幹システム、EC-Forceの基幹システムの情報を利用して、顧客情報や注文情報を見てLINEチャット対応をしたり、セグメント送信をしたり配送状況の確認などのカスタマーサポートを軽減化できます。
ユーザー側としては便利な機能が搭載可能なので、ECサイトのLTVやコンバージョンアップに一役買ってくれるシステムと言えます。
実例3 株式会社優生活『優生活』(IBM i基幹システムとLINEのAPI連携)
こちらはすでに基幹システムとして利用していたIBM iの情報を利用して、オムニサイエンス社のAPI-Bridge Solution Edition for LINEを利用してEC利用ユーザーのカスタマーサポート対応の軽減を行っています。
ユーザーが注文した商品の注文番号をLINE上で問い合わせすると、基幹システムに格納されている注文番号をもとに引き出した注文情報がチャットボットで返されるという形で配達予定日などをLINE上で確認できるという仕組みです。
こういった付加機能を付けることで、LINE公式アカウントの友達数増加にもつなげられますしそうした際にはさらに顧客にアプローチもでき、売上アップにつながる施策と言えるでしょう。
実例の1と2は既存サービスという形になるので、カスタマイズ性は高くないですが導入が比較的しやすく安価、実例3は自社開発を行った対応ですので、今後の拡張性が高く最終的には顧客の注文までLINEで行いたい、ショッピングカート機能まで考えているそうです。
LINEと基幹システム連携の手法
さて、実際にLINEMassagingAPIと基幹システムの連携についてどのような形があるのか、について解説を簡単にできたらと思います。
基幹システムとの連携は、基幹システムに何を利用しているかという点では変わりますが大枠は変わりません。
図のようにトーク画面から飛んできたメッセージをLINEMassagingAPI経由でチャットボットプログラムに送ります。
チャットボットから今度は基幹システムのREST API経由で必要な情報をリクエストして、リクエストして渡された情報をチャットボットでユーザーのトーク画面に戻す、という形になります。
実際に実装をする場合にはトークで受け取った内容をしっかり基幹システムのリクエストに合わせる仲介プログラムが必要になったり、ただのチャットボットではなく多岐的にトークを利用するために内容によってリクエストを振り分けるプログラムなんかも用意する必要があります。
他にも、LIFFを利用することでより複雑な入力インターフェース(例えばカレンダーで日時指定等)ができるようになりますし、自由度の高いアプリケーションとしての機能を持たせることが可能です。
一番シンプルな図で説明をしてしまいましたが、こうしていろいろ追加することで使い勝手のいいミニアプリとして用意していく事も可能になります。
また、基幹システム以外とも同時に連携したい場合などは連携の制御プログラムを途中に置く必要がありますし用途に応じて内容は複雑化していきます。
とはいえ、最初から難しく考えなくてもLINEと基幹システムを連携させて必要な情報を取得したり逆にDBに入力する、そしてトークルームに返信するというのは上記の流れで行うことができます。
このように基幹システムとLINEで連携することでリアルタイムで必要な情報の反映、取得を行うことができるようにしたり
ユーザーが利用しやすいインターフェースで基幹システムの情報にアクセスできたり
結果として現在発生している工数を削減することを望めたりします。
また、LINEというツールの重要性から先ほどの事例で紹介したAPI-Bridge Solution Edition for LINEのようにLINEと連携させるためのツールというものも多く用意されている状況です。
そちらを利用することで、より安価でスピーディーに基幹システムとLINEの連携プログラムを用意することもできます。
今回の基幹システムとの連携についてはセキュリティの対策が当然ながら非常に重要になります。
個人情報を取り扱う可能性もあれば社外秘を取り扱う可能性もあるので当然ですね。
それらを踏まえたうえでも、LINEミニアプリと基幹システム連携を行うことで図れる効率化やユーザビリティの上昇というのは見逃せないものになっていると思います。
最後に
基幹システムとLINEを連携させる方法や実例、そして実際の手順についてを説明してみましたがいかがでしたでしょうか。
基幹システムはDXを推進させるために導入をされるものですが、DXをより一層進めていくのに、LINEというツールが役に立ちます。
せっかくデータが一元化できているなら、より使い勝手の良いものにして、業務の効率化なりユーザー体験の良いものを提供できるようにしたいと思います。
基幹システムとの連携で実現したい内容がある、興味がある方は是非一度ネッコスにご相談ください!
わたくし井口がきちんとおうかがいいたします!
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