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【大学生スタッフ寄稿】学生×地域×コワーキングスペースの可能性のはなし

みなさんこんにちは。
株式会社小高ワーカーズベースでコミュニティ・コワーキングマネージャーとして勤務しております、中村美鈴(みすず)です。

ご縁ありまして、#コワーキングアドベント2023の12月24日を担当させていただくことになりましたので、筆を走らせております。

これを機に、10月に行ってきた広島のことや私なりの目線でコワーキングスペースについて書いていこうと思います。

▼12/1投稿:弊社コミュニティマネージャー野口の投稿はこちら

▼コワーキングアドベントカレンダーはこちら

その前に、主は何者なのかという声が出てくると思うので250字程度でまとめます。

中村 美鈴 (なかむら みすず)
2004年生まれ。法学部で政治学を専攻する現役の大学2年生。

2023年3月下旬、小高ワーカーズベース(以下OWB)に入社。
主担当はマチ・ヒト・シゴトの結び場NARU。小高パイオニアヴィレッジの運営やさとのば大学の地域事務局も担っている。

小高との最初の接続は2021年春に始まったNASAプロジェクト。
1期生かつ運営のお手伝いに参画。その一環で小高に来ることもしばしば。その後ご縁から2023年1月に福島県南相馬市小高区に移住。

好きなものは高速道路と茎わかめ。

現役大学生ながら、2つのコワーキングスペースの管理運営に入り、コミュニティ・コワーキングマネージャーとして楽しんでいるそんな人です。

今回書きたい内容として一番大きいのは、学生という身で社会人をやり、コワーキングスペースの管理運営をしていることの意義について。
内容に入る前に、ここまでの背景を簡単にお話します。

背景

私が入社してから半年間(9月末)のお話になります。
最初に担当を持ったのが、マチ・ヒト・シゴトの結び場NARUというコワーキングスペース。同時に社会人1年目がスタートしました。
利用者が来たら受付で対応し、話しかけられたらお話しする。その裏では、このコワーキングスペースをどのように盛り上げたらいいのか、仕事を通して考えていく日々。関係者からは結果を求められる。社会人1年目としては何も出来ない毎日を通して理想と現実の乖離に苦しむ。

苦しみと言う点は今でもなのですが、最初の3ヶ月間はなれるのと同時平行で新年度のあれこれが降ってきていたのもあったかもしれません。

仕事にも慣れてきたある時、
「今の私ってコミュニティマネージャーなのでは」という風に感じるようになりました。
コミュニティマネージャーって正解がない。
その人の特性・色でスペースの特色もはっきり出るようなある種重要な立ち位置。
コワーキングスペースにおいて、ただの受付の人ではない、という自覚が一気に湧いてきたという感触です。

社内に先輩そして鏡であるコミュニティマネージャーはいて、マネは出来てもその人になることは出来ない。自分で解を生み出していくという時に、コミュニティマネージャーのこと、そしてコワーキングスペースのことをまだまだ知らなすぎるという結論に。
この結論に至っていたのは今年の9月中旬。

情報収集のためぼーっとみていたXで「コワーキングマネージャー養成講座」という情報が流れてきました。

コワーキングマネージャーって??コミュニティマネージャーとの違いは?などなど謎多き単語ではあったものの、学べるカリキュラムを見た時に「お、コワーキングスペースを網羅できる」となり自然とインプットの時間がほしいとなりました。よし、行くぞと申し込みをしてからの時間は本当にあっという間だったと思います。

ただ、もう一つ。私の中ではOWBに入社した時から思っていることがありました。
それは、
「NARUやOPVの中、そしてOWB全社での私のあり方・存在意義ってなんだろう」というもの。

OWBは南相馬市小高区という地にあり、非常にローカル性が高い土地です。
ローカルで生きる私、ローカルにあるコワーキングスペース、そこに隠されている可能性って一体何か。OPVとNARUしか見ていなかった私だったので、広島遠征を機に外の視点からNARUとOPVのハコについて見ることが出来ると思えたのも行動した一つの理由でした。そこから、ローカルで生きることの可能性も見てみたいなと。

という流れで広島に行くことになり、10月中旬。
4泊5日の日程で広島県尾道市・福山市にお邪魔してきました。
コワーキングマネージャー養成講座の受講が主ではありましたが、ご縁を紡ぎに講座の前後には福山にお邪魔し、いろんな人に会い、刺激をもらえました。

広島の話はこちらのnoteから!

広島に行こうと思った理由
ー興味から行動に落とし込めた理由として、現在地の再確認をする時間・内容に適していると思ったのが一つ。

それだけではなく、

”小高というコミュニティで、OWBにいる自分に満足してはいけない”という危機感があった。この危機感はいわば、怠惰な道を、人間として退化するのではないかという気持ち。

じゃあおまえはこの半年間、小高で何を価値として提供できていますか?と聞かれると、何も出来ていないので静かにすることしか出来ないが、こういわれたときに●●出来ていますとか私がいることで進んだこととかを話せるようになりたい、そのために原点を見つめ直す必要があると考えたのだ。

講座での印象
ーそもそもコワーキングって何ぞや?とかコワーキングマネージャーってなに?といった疑問点。養成講座の受講を通して、コワマネとコミュニティマネージャーコミュマネの違いはそこまで落とし込めなかったとしても、コワーキングとコミュニティの守備範囲の違いや私の今の仕事はコワマネだったと言うことを再確認した。また、現在地とのいる意味も見つけられた。

簡単に違いをいえば、コミュマネはスペースの中にあるコミュニティに特化してお世話するのに対し、コワマネはコミュニティを含めた事業全体・スペースの環境等を全体的にお世話・統括する人である。事業責任者である私は問答無用でコワーキングマネージャーに値するのだが、包括関係も同時に生まれているので、コワマネとコミュマネをうまく使い分けることも出来る。

その辺も含め、コミュニティ運営やイベントの企画・集客の工夫や、ワーケーション、収益モデルなど、コワーキングスペースをモデルに一通り網羅できる内容である。


鞆の浦でのお話(長田涼さんにお会いして)
ー「鞆の浦は0→1を創るプレイヤーが圧倒的に不足している。余白がいくらあってもプレイヤーがいなければ進んでいかないんだよね」
という一言が未だに強く残っている。というのも、小高にいた私は、0→1を作っている・作ってきたプレイヤーに囲まれていたから、この長田さんの発言の感覚が非常に鈍っていたのだ。

傍から見たら、プレイヤーがいない方が当たり前な環境であるのに。その衝撃と言うか、価値の見直しをした後に、私の中で「次のフィールドはここかもしれない」とピンと来た。0→1を創るプレイヤーになりたい気持ちはずっとあったが、小高ではない気がするというこの違和感。母数がそれなりにいるからか、比較されるようにもなる。比較されておしりを叩いてくれるのはすごくありがたいのだが、やりたいことを小高で実現というのは私の中で考えていなかったり。
”内容は違えど、いっぱいいる中でやるよりもいないところで展開した方が怖さはあるかもしれないが、価値は大きそう。”というワクワク感を覚え、鞆の浦を離れた。

福山市・iti SETOUCHIでのお話(西谷天さん)
ロールモデルという言葉がよく出てきたのが印象。
「20代前半の若い人たちで、ばりばり自分なりのキャリアを積んでいたり、0→1を作っている人がいない。そういう人たちが少しでもいてくれれば、支援していくうえでも、福山にいる大学生や高校生のロールモデルにもなる。」
ということだった。

”わたしを通して、地域を、好きなことから第3の居場所の良さを教える、同世代のロールモデルとなりたい”という、私の行動軸が響いてきた。
ここで、鞆の浦の長田さんの話も繋がって、”私が20代前半に福山に行って、0→1を創るプレイヤーになりつつ、学生コミュニティのマネージャーとして関わり、ロールモデルに慣れればどちらも叶えられるのでは”。私の行動軸ややりたいことと需要がマッチした瞬間だと思えた。ここである程度、固まった意思があったのかもしれない。

小高に学生がそこまでいないからこそ、福山で学生やコミュニティ運営の神様に出会えたことや、尾道でコワーキングマネージャーの同業の方に出会えたことがかなり刺激を与えてくれた。

ここから、今回の本題。

学生という身で、コワーキングスペースの管理運営をしていることの意義について。


私が主担当となって管理している、マチ・ヒト・シゴトの結び場NARUに関しては、市街中心部にあり、駅から歩いて8分のところにあるので利便性は非常に高い。近くに高校もあるからか、高校生も多く利用している。お手頃な利用料から、出張でのスポット利用から丸一日がっつり利用まで1日に7名程度の利用はあるか、というところ。

その一方で、小高パイオニアヴィレッジに関しては、起業家の拠点となっていることから地域との接続点としての機能を持つ。コワーキングスペースではあるが、日中のコワーキングスペース利用者はそこまでいない代わりにゲストハウス要素やイベント利用要素、施設内ひな壇の特徴から見に来た、という方が多いので、利用は少なくても、認知度は高いコワーキングスペースとなっている。

この2つ、それぞれ特徴がちがうため私のいる役割も大きく変わってくる。

NARU:学生スタッフという側面が大きい傍ら、幅広い利用者を統括しているのもあり、コミュニティ・コワーキングマネージャーの要素がかなり強い。わちゃわちゃイベントを起こしたり、利用者同士のコミュニティや利用者のやりたいことを引き出したりなど、NARUという施設の活性化および地域活性化コミュニティとして、利用者が主体となっているイメージ。
ー私はそれを統括しているコミュニティマネージャー。

OPV:OPVはその場にいるひとりひとりが主役であると捉えている。
学生、OWBスタッフ、コワーキング利用者、見学者、宿泊者などなどすべての人が一人ひとりストーリーを持っており、ストーリーを共有したり応援し合い支え合ったり。時には事を起こしたり。
OPV運営スタッフは、ストーリーの共有などを施設運営からもたらしているが共演者でもある。肩書はあくまで肩書でしかないということ。

なので、OPVというコワーキングスペースにおいては学生であっても、それは学生スタッフという肩書に過ぎない。

NARUでは学生スタッフとして、幅広い年齢の利用者の方と接している。

このよくわからない複雑性が私はコワーキングスペースの管理運営において、大好きなのだ。

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