ピッチを終えて思ったこと
1月18日。今日はNASAプロジェクト内で行われる浜通りスモールステッププロジェクトの2次審査発表会の日だ。
終わった解放感・緊張からの解放感と同時に自分が今回の発表を通して感じられたことが何点かあるので、記憶の新しい今のうちにまとめようと思う。
1、浜通りスモールステッププロジェクトへの参加経緯
私がこのプロジェクトに参加することになったのは1月6日の話。
小高駅の駅守をやることになった際、イベントについて話は少し出ていたのだが、そのイベントをこのプロジェクト内でやらないか、というところから始まった。
確かに、メンターもついて活動支援金も使えるし、イベントを考えて実際にやるステップとしては最高の環境であると考えた。
その場はノリと勢いでやる!と言ったのだが、ここからが少し大変だったのを覚えている。
まずはやらないか、と言われた日が締め切りの当日だったこと。企画やイベントの種はもちろん、やってみたいなど何も考えてはいなかった。
2,思考の過程
そこで私は、まず小高駅のフリースペースの利用実態を見つめてみた。
駅守になってから2日しかたってはいなかったが、周りの大人から、
「高校生が主な利用者である」と言われていたのもあり、利用者の予想はついていた。
ここで悩みが1つ出る。
それは、今回のイベントの対象を主な利用者の高校生にするべきか、小高に住む地元住民にするか。この軸によって、イベントのコンテンツが変わると思ったからだ。
自分のイベントを開く上でのハードルや、まずはイベントの種を見つけるために、1月6日、駅舎にいた利用者にインタビューを行った。冬休み中ではあったが、高校生の利用が多かった。高校生にやってみたいイベントの内容を聞いて回り、種を探す。これを2時間繰り返しているうちに、イベントの対象は高校生の方がやりやすいかも、ということに気が付いた。
インタビューをしている時に、1人のおじちゃんに出会う。
「若者が集まる場所にしてほしい。なぜならこの小高は高齢者ばかりだからというのもあるが、若者の笑い声を聞くと安心するんだ」という一言に私は共感と同時に、高校生を主な対象にしようと決めた。
この日はさらに、どんなイベントにしようか、高校生の意見をもとに考えを詰めていた。
高校生は、音楽・映画やゲームなどの文化をはじめ、何か手元に残るものをしたい(工作)という意見が多かった。ここから、文化祭のイメージがわいてきた。そうして、私の計画するイベントは文化祭をモチーフにするとなったのだ。
ここからは9月に行われたアイデアソンで学んだ、アイデアの出し方を参考に自分と向き合う時間が続いた。シェアハウスにいる同居人とアイデアについて話し込んだり、パイオニアヴィレッジに行って思考回路を変えてみたり、会った小高の方たちと意見交換してみたり。
アイデアを考えている間の自分は本当に頑張っていたなあなんて思ったり。
18日の現段階では、高校生にチェキを渡してみんなで取り合い、そのチェキをフリースペースの天井からつるした日常の写真展と、小高のものを使った工作体験を考えている。
この2つにした理由を簡単に書くと、インタビューの回答をもとに、小高区内で集められかつみんなが楽しめるようなものを書き出したときにピンと来たのだ。
どちらにせよ、高校生の需要をもう一回聞いてみないといけないところではあると考えている。
※なにかアイデアある方コメントください。
3、いざプレゼン本番を迎えて・終えて
プレゼン前日の昼から緊張し始めていた。なぜなら、じぶんの計画性の無さが原因で原稿が白紙だったから。とにかく焦っていたが、当日に細かく時間配分を行い、なんとかプレゼンの形を完成させた。(今思うと後悔しかないけれど。)
緊張や私が抱えている怖さの言語化をすることの大切さを色んな方から学び、時間が刻一刻とせまる。どんどんと緊張が高まり、練習していても言葉が詰まるレベル感。
本当に終わったと思った。
いざ本番、わたしは3番目だった。前2人のプレゼンが原稿なしで発表しているように感じていた。つまり、うまくね?って思っていたこと。脳内で焦りが止まらなくなっていたが、私の方が上手くできるし、なんとかなるよなの一心で順番待ちをする。
そして私の番がやってきた。ぶっちゃけると、自分のプレゼンの記憶がところどころない。言うことを付箋に箇条書きで書き出していたのもあり、内容が飛ぶことは無かったが、時間におわれた。結果は、4分間のプレゼンで、4分ぴったりに終わらせることが出来て、内容も言い漏らしがない状態。自分で思う、完璧なものができた、と。質疑応答が終わって、次の人に回った時の私の開放感と言い、脳汁が出た感覚は一生忘れないと思う。
今日使った原稿は一生のお守りにしようと思っている。
プレゼンを終えて、率直に思ったのは「自分にもっと自信を持っていいこと」と「物事を壮大に悪い方向に見すぎている自分の存在」だ。
火事場の馬鹿力ではないが、極限状態にまで追い込まれても、人間なんとかなるってことが証明された。今回のプレゼンで、もっと胸を張って立ち向かっていいことを学んだ。何故なら、このプレゼンで私の唯一の後悔は怖がっていたことだ。小高にいる事務局の人みんなに「そんなに緊張しなくていい」と何度言われたことか。その言葉を信じきれずに、自分の思っている感情のまま動いていたので、プレゼンが終わる最後まで自信を持つことが出来なかった。これが後悔である。
2つ目は、繋がりでもあるが、怖さを感じていた点。物事を壮大に悪い方向に考えてしまう考えの癖があることが分かった。この考えのくせは、今後大きく変えていかないといけないと思っている。NASAプロジェクトの運営でもある同居人にも、プレゼンが終わった後に言われた。自分のことをどれだけ苦しめているのだろうか、と考えたら止まらない。これに関しては、これからいろんな方に揉まれていくうちに学んでいこうと考えている。
まとめると、今回のプレゼンは自分にとっていい機会でしかなかった。18日、わたしはパイオニアヴィレッジ内を歩き回ったりひな壇で回ったりなどの奇行に走るほど緊張していたのだが、18日にパイオニアヴィレッジにいたワーカーズベースのみなさんに「緊張してるらしいじゃん、大丈夫だよ頑張って!」などと声をかけていただいて、本当に救われた。たぶんこれがなかったら安定剤がなくプレゼンを迎えることになって頭が真っ白になっていただろう。この場を借りて感謝を申し上げたい。(本当にありがとうございます。いつもひな壇に入り浸っていてごめんなさい。)
4、これからの動き
伴走してくださるメンターもついたので、他の参加者とは違った、現地にいる強みを生かし、ここから一気にブーストをかけていきたい。駅守の仕事を生かし、高校生の需要を聞いていったり、コンテンツを詰めたりしていき、2月中旬もしくは下旬のイベント開催を遂行したい。とにかく頑張ろうと思う。
プレゼンは緊張したけど、今となっては本当に楽しかった。