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自転車と私

多分そこそこの距離まで自転車で移動している。
仕事先の方に「今日のこの現場近いんですよ、なんせ自転車で20分でしたから」と言った時は、ボケの割にはつまらないといった顔をされた。

毎日自転車に乗っているけれど、いまだに自転車との付き合い方がわからない。

まずこの世で一番腹が立つのが自転車乗ってる時の向かい風。

ギアが26くらいの重さの上、その時上り坂だと私はほぼ止まっている。
そうして結局自転車から降りて押したりして、こんなんゆず「夏色」の真逆じゃん。

自転車押して歩きたいと思うことなんて好きな子と帰ってる時だけでしょうが。
今となっちゃ好きな子=自宅なんだから早急に帰らさせていただきたい。

そんなだから向かい風が来ると苛立ってしまい、自転車に当たりたくなる。


あと、スカートや袖の広いパンツを履いて自転車を漕ぐと、裾がチェーンに絡まって汚れる。
防ごうと裾を膝上までたくし上げ漕ぎ、受ける風で裾が開いて太ももがちらりちらりする。これがよくない。

実は大変慎ましい淑女な私だから、周囲からチラリズムを心掛ける破廉恥な女性に見えていないかが心配なのだ。
そもそも、すくすく育った大根足を隠すために足回りが広い服を着ているのに、
どうして服のために自ら足を剥き出しにしているんだ。

足を露出しなくても服が汚れない方法はまだ知らない。悩みの種。


話は少し変わるけれど、会社のプレゼンとか、推しに会う日とか、気合いを入れた日に、何か小さな失敗やアクシデントがあると人は普段以上に落ち込む。
張り切っている時ほど傷がついた時の痛みが強力だったりしますよね。

自転車に乗っている時もそうなのだ、タイヤの空気入れた時ほど段差でお尻が痛い!
タイヤパンパンだから衝撃を吸収するどころか反発して自転車ごと若干跳ねる。ハネウマライダーは歌だけで結構なんだが。

私はね、空気入れた直後の無双感が好きだからこそ惜しいのよ。
電動でしたか?というくらいの無双感はハンマー持った時のスマブラに匹敵している。のに、おけつが痛い。痛いのは嫌い。


空気入れて嬉しいのか辛いのか、気持ちの落とし所がつかないまま、大根足を自分で出して、向かい風でブチギレる。
でも心折れることなく、私は明日も力一杯、ペダルを漕ぐのです。

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