エジプトでの蠍座的体験談。どこにフォーカスするかでこうも観る世界が違うのか!
エジプトでのバス体験、からの内面の気づき。
ちょいちょい占星術視点を交えた内容です。
現在私が住んでいるエジプトの最南端「アブシンベル」から、オーシャンリゾート「フルガダ」への旅。
600㎞の移動手段は、バスのみ!
乗り継ぎのアスワンまで3~4時間。
そこから現地の人が利用する深夜バスで10時間。
長旅の覚悟はしていたが、予想外のアクシデントによって
日の出前の到着予定が昼過ぎの到着となった。
出発直後からエアコンが切れた。
車の中の電気も、フロントライトも消えた。
トイレ休憩は、バスの修理のため2時間休憩となった。
その後出発したが、何も改善しておらず。
街を抜けたら、次のルクソールの休憩所まで暗い道が延々と続く。
夜中真っ暗な中をライトなしで走る恐怖。
このバスの乗客全員運命共同体だ…
濃い密度の空間で同じ体験を味わっている。
蠍座を感じる。
しかも私は一番前の席。
対向車の強い光に体が強張る。
恐い...!!!!!
しかし実際の行動として今私ができることは、ない。
アラビア語もわからない。
隣の彼にいちいち今誰が何と言ってどういう状況なのかを確認するのも疲れた。
命綱のドライバーが居眠りしないか心配するのも自分が消耗するだけ。
現実にフォーカスしててもしょうがない。
恐れ続けても何も変わらない。
今、私ができることは、自分の内側を変えること。
そうだ!
こんなときこそ安心の波動だ。
「大丈夫。だ、だ、大丈...」
「いや、ムリ!今、ムリ!!」
「そういうの今ムリムリムリー!」
しばらくエゴが大暴走。
恐れの中で、最悪の状況が頭を駆け巡る。
その日は下弦の月。
うっすらと道を照らす半月の明かりに助けられた。
新月だったら何も見えなかったかもしれない。
こんなときも星は綺麗だと感じる。
人間的な事情に関係なく、ただそこで輝いている。
オリオン座とシリウスはいつでも見つけやすい。
少し冷静になった。
「死ぬときは死ぬ。そしたらそこまで。
でもここであなたの物語を終えようなんて、望んでないでしょ?
だからそんな現実は起きないから大丈夫。」
と私に話しかける私がいた。
恐れは幻想。
真っ暗でも先が見えなくても
自分が自分を一番に信じてあげなきゃね。
今この状況と、人生が重なる。
だんだんとのろのろ運転になる。
エンジンも限界のようだ。
前の休憩所を出発してから3時間後、ルクソールの休憩所に着く。
夜の風は涼しい。
応援バスの依頼はしているようだ。
ここから先の到着地までは砂漠続きなので、応援バスが来るまでここで待つのか~。
と思いきや!
乗客の説得を押し切り、なぜかドライバー強行出発。
しかし徒歩くらいの速度で進んでいる。。。
途中で止まるのではないか。
待ってた方が全員のためなのではないか。
ドライバーへの不信感を抱きつつ、のろのろ進む。。。
ちなみにバスの不具合は
ドライバーの点検と整備不足が原因だったよう。
(今回は現地の人向けのローカルバス。ツーリストに向けた観光バスのドライバーは、もうちょっとちゃんとしてるとのこと。)
到着時間をとうに過ぎた朝日が昇る頃、砂漠の真ん中でストップ。
これから太陽が出て暑くなる。
そうなったらさすがに厳しくなってくるぞ。
応援バスはなんでこんな遅いのか...
あ!
また恐れにフォーカスしてた。
今度こそ安心の波動だ。
「大丈夫。大丈夫。」
今度は大丈夫。
落ち着いて周りを見渡す。
おばあちゃんおじいちゃん、足腰が悪い人もいる。
宗教柄やエジプトというお国柄、こういったことにも慣れてるのかな、
誰も大きな声を出したり文句を言わずに受け入れるように見えた。
小さな女の子はこんなときも
一人で自分の世界の中に入り込んで遊んでいた。
おもちゃもない、自分の左手と右手を人形のように見立てて会話していた。
その子の楽しい声が、重苦しいバスの中に響く。
ハッとした。
そうだった。
同じ状況にあっても、観ている世界がこんなにも違うんだ。
少女は問題にフォーカスしてない。
この状況でも、彼女は楽しいのだ。
私が不自由と制限を感じるバスの中も、彼女にとっては遊び場なのだ。
自分の内側次第。
この視点に立ち帰ることができた自分に救われた。
少しすると、応援のバスが来た。
救われた気持ちだった。
蠍座は密度の濃い中で、同じ体験と感情を共有をして一体感を味わう星座。
蠍座の負の方のスパイラルにあるときに気づきをもたらしてくれるのは、
ぶつかりあうスクエアの角度にある獅子座と水瓶座だ。
獅子座は自分から世界を創造する力。
水瓶座は世界から自分を俯瞰する力。
私は少女の獅子座エネルギーに刺激を受け、
水瓶座のエネルギーにて自らの捉え方を広げることができた。
壊れたバスとはさようなら。新しいバスに乗り換える。
一旦これまでのことは忘れて、またここから再出発だ。
しかし到着予定時刻を2時間すぎて、未だ半分の距離。
何時に着くんだろうか...
長いなぁ…
ほらほら!
またやってる!
自分から発するエネルギーに繊細になろう。
距離や時間を計算すると嫌な気分になる。
いつでも「今ここ」からだ。
気に入らない現実へのフォーカスを辞めて、
自分はどんな現実を創りたいか。
私は「今ここ」でそれを意図できる。
意識はいつだって自由。
体の疲れは後からたっぷり労おう。
ある意味逃げられないと感じる状況でこそ
見えてくる心の状態がある。
今回の出来事を通して私は、私の中にある恐れと
思考の癖に気づくことができた。
そこから、フォーカス先を本気で変えよう!
と強い気持ちが湧いたのである。
自分を知るという旅は続く。
以下、フルガダの写真です。
ユリコスペイシー
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