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2019年スリランカ旅行〜岩壁の女神は混沌の光〜5
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ちなみに東南アジアの多くの寺院で腰巻のような布を用意しているので
肌の露出が多い方にはたいてい貸し出ししてくれます。
欧米の方は男性もハーフパンツが多いのか、よく腰巻を渡されているみたいですね。
まぁ、女性の方に関していえば「水着かよ!」っていうくらい
薄着な方が多いですもんね
なので私は仏教国や宗教色の濃い国に行くときは
絶対に長袖のカーディガンとストールを持っていきます。
ダンブラ岩窟寺院の熱い岩肌を裸足で歩くという苦行と共に見学は始まりました。
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このダンブラ岩窟寺院(ネット上で調べると『ダンブッラ』っと記されているんですが
ツアーガイドブックの表示に合わせます)
岩山をくり抜き洞窟状にしてその中に仏像を配置したものになります。
それもただくり抜いたのではありません。
くり抜きながら仏像もいっしょに掘っていたのです。
どういうことかわかりずらいですよね(笑
そう思い説明図もご一緒しておきます
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なのでよく見ると仏像が床と天上と繋がっています。
一緒に掘っていった証拠ですね。
ちなみに外は暑いのですが、中は湿気があって若干涼しいです。
人が多いとその分暑いですが、人が少なかったらきっともっと涼しいだろうなぁ
地元の人にとってのクールシェアスポットですね(笑
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お釈迦様の寝姿です。
ちなみに横たわって目を開けているのがお休みになられている姿。
目を閉じているのが涅槃姿(お亡くなりになった姿)です。
洞窟は作られた場所によって年代が違います。
一番古いもので1000年ほど前?だそうです。(掘り始めたのは2000年ほど前らしい)
もちろん人力で掘り進めたわけですが…その長い年月と人員動員数を思うと気が遠くなります…
信仰の力はすごいですね。
ちなみにスリランカというと仏教国のイメージがありますが
他にもイスラム、ヒンドゥー、キリスト、と世界の4大宗教が集まっています。
もちろん一番多いのは仏教徒ですがインドも近いのでヒンドゥーの影響もあるでしょうし
イスラム圏にも含まれているのでそれなりにいます。
ヨーロッパの植民地時代も経ているのでキリスト教徒もいます。
宗教のモザイクですね。日本と違うのは信仰度合いが濃いめな印象です。
みんな宗教の行事ごとは熱心に行う傾向があるそうです。
寺院の中庭には菩提樹があり
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樹にかけられているのは『仏旗』と言われる仏教を現す旗です。
色にはそれぞれ意味があり、仏様を敬うようなものとなっています。
日本でも『仏旗』があるのですが、色が少し違うらしいです。
日常では見る機会がなかなかないので気づかなかったですが
もしかしたら京都とか奈良に行けばたくさんあるのかな?
岩窟寺院の見学が続きます。
ちょうどこの時修復のスタッフがいて修復の様子が見学できました。
今は色あせてしまった仏像も…出来たばかりの頃は
こんなに鮮やかだったそうです
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現状の色が落ち着いた侘び寂び風を見た後だと、なんだか目がチカチカします(笑
そういえば京都の平等院も修復された時にカラフルでびっくりしました
やっぱり色とりどりがいいのは万国共通なのかも。
もちろん中はクーラーがないので蒸し暑かったです(笑
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ちなみに年代によって岩をくり抜いた仏像と木造の仏像に分かれています。
遠目にはわかりづらいですが、近くに寄ってみると木造の方は木目が見えます。
木造の方が新しい時代のものですね。
岩窟寺院は中は写真OKになってます。
ただし、注意事項として
・仏像にお尻を向けては撮影してはいけない。尻を向けるのは仏様に失礼ですから
・触ってはいけない。そのため仏像の前にバリケードがしかれています。
ガイドさんから聞いたのですが
数年前欧米からの観光客がインスタ映えのために、仏像の肩に乗って撮影し世界中に大公開してしまったのです。
それに怒ったスリランカ仏僧達。
あまりの敬意のなさに
『こんな無礼をはたらく為に寺院を公開しているわけじゃない!』
と観光客に対して門戸を閉ざしてしまったのです。
スリランカ政府は外貨が欲しいので、なんとか説得して1年後ほどに再度公開することができたそうです。
うむ…タイの旅行の時も聞いたけど、欧米白人の観光マナーが悪いのは東南アジア全域にわたってのようですね。
日本人は注意一発で理解してくれる。中韓はぶつくさ言いながら従ってくれる。欧米白人は従わないうえに文句をいってくる(なんで格下メイドのアジア人に私たちが従わなきゃいけないの!)
まだまだそういうの多いんですね…
というわけで、現地のルールとマナーをしっかり守り、うっかり破った場合は
真摯に謝りましょう。
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