鎌倉で神様に会ったのかもしれない話
ラノベ作家になろう系の文章を書いてみたくなった話。笑。
鎌倉の鶴岡八幡宮への参拝から、暇だったので銭洗弁天さんへお散歩。
初めて行ったけどもそこそこ歩くな!?びっくりしたわ。もっと近いんかと思ってた。
鎌倉駅からのらりくらりと歩き続けてやっとこ到着。小銭を洗って、多くの人はこっから佐助稲荷に行ったりするんだろう。
しかし私は気になっていた。
銭洗弁天さんの入口そばに立ってる「葛原岡神社この先」という看板!
聞いたことあるぞ!縁結びで有名な神社さんだ!!
その看板が「すぐそこ⇒」みたいな雰囲気だったもんで、この先にあるんかな?ついでに行ける感じ?
と急勾配の坂道を上り始めてしまったんだ。
これがもう、ものすごく後悔した。
全然すぐそこじゃねーの。ひたすら坂道が続くだけで、山を登ってるだけで、何もねーのwwwww
途中で分岐があって、地図看板もあった。
そこでよくよく現在地を確認。このさらに先に進めば目的の葛原岡神社があるようだ。
でも既に結構な坂道を上ってきて瀕死。神社をお参りしたとして、ここを戻ってきて帰る余裕あるか?先に進んでもいいのか?とひよったワイ、引き返す決心をする。
うん。こういうときは諦めが肝心だ。帰る余力を残しておかないと最悪山中で立ち往生する。
そして引き返そうと、分岐にある矢印を見つめ「この先が葛原岡神社ね。また今度来よう…」
「迷ってます…?ぼく、地元の者ですけど…」
振り向くとそこには音もなく現れたおっちゃんが!!!!!!!!
しかもかなりの急勾配の山中にもかかわらず、自転車をこいでいるのだ!!
……………めちゃウケ。
葛原岡神社はこの先で合っているのか、あとどのくらい歩くのか、などなど話してみたところ、案外そこからは近いようだった。もうすぐそこが頂上で、そこに神社があると。
せっかくここまで登ってきたのにお参りしないで帰るのはもったいない、と言われたので行ってみることに。
「ぼく家がその神社の先でね。じゃぁお気をつけて」
と言っておっちゃんは自転車でふら~っと先へ行ってしまった。
幾分ゆるやかにはなっていたが、それでも少し坂道なのに、自転車は軽やかに上がっていった。普通のママチャリっぽかったのに、ギア付いてたんか??
それを追ってゆっくり上っていき、神社の鳥居が見えてきた頃、道の先におっちゃんの姿が見えた。
自転車にまたがったまま、後ろを振り返ってわしらが道を間違えてないか見守ってくれてるみたいだった。
そして鳥居横の道に消えていった。今度は本当に消えた。そこから下っていったのかとは思うけど、およそ民家のようなものは見当たらず、もしや神社の関係者なのか?と思うほどだった。
葛原岡神社に到着し、参拝。急に風が強く吹いた。
かわらけ割りをして、おみくじを引いた。
大吉。
なんかもうこの時ちょっとゾワっとした。
これはもしかして、神様が連れて来てくれたのか…?何かで読んだことあるぞ、お稲荷さんまできつね様が連れてってくれた話とか…。ついにワイもそんな体験をしたのか…?
いやどう考えてもただの第一村人だったけど、もしかして、と考えると面白くなってきてしまう。トトロだ。トトロが出た。
信じるか信じないかはあなた次第、ってやつなんだろうけども、あの偶然のご縁が神社まで導いてくれたのかと思うと、神様がいるのかもな~、いたら嬉しいな~、なんて思った休日だった。
最後にひとつ心残り。
銭洗弁天さん、どこでお参りしていいのかよくわからず、小銭洗っただけで帰ってしまった。大変申し訳ない。今度改めてお参りしますので許してください、弁天様。
しかしコロナウイルスの影響なのか、どこ行っても人が少ねぇ~。横浜も鎌倉もスカスカだよぉ~。