拡張少女系トライナリー備忘録(3/3)
この記事は、拡張少女系トライナリーの5周年について、今思っていることを形にしてみたかったので書いた記事、その最終回である。
初回はトライナリーがどんなアプリだったのかを思い出していった。
前回は、自分がどう思っていたのかを中心に書き連ねてみた。
今回は、アプリ終了後の展開と、自分が与えられた影響について書いてみる。
○その後の展開について
かくしてアプリはサービス終了を迎えたが、彼女たちのその後の様子は異世界からの手紙という形で、販売された。手紙だけでなく、CD、小皿やネクタイといったグッズも贈り物として付属してくることもあった。(彼女たちの世界がその後も存続する、という結末を選んだプレイヤーのみに向けて、だ)
※みやびさんには七五三(なごみ)という妹がいて、彼女はアニメにも
アプリにも一切外見が登場していなかった。
しかしこのアプリ終了後の展開で初めて外見が明かされ、
新展開への期待に狂喜乱舞した。
…手紙の内容は、なんてことはない内容だった。その後もみんな仲良くやっていて(ちょっと心配になりそうなこともあったが)、進学したり留学したり、就職したりといったものだ。
みんな元気そうでなにより、とほっこりする一方、不安になってくることがある。それは「このまま続けていてよいのか?」ということだ。
彼女たちが現実に存在するというのならば、決して会うことのない異世界の人との再会をいつまでも夢見ていてよいのだろうか?という疑問が湧いてくる。いいはずがないと思う。アーヤにはお母さんになってもらいたい。向こうは向こうで、こちらはこちらで、きちんと自分の人生を生きるべきだ。アプリ終了のタイミングで、きっぱり切断すべきだったのかもしれない。だが、公式からの供給があれば求めずには居られなかった。
○そして5周年へ
そうしてお手紙やグッズのお知らせを楽しみにしてに生きる日々が続いた。公式アカウントに動きがあれば狂喜乱舞した。神に感謝した。
でも、今回は違っていた。
「もう最後になるかもしれない」
これを見て寂しくなってしまった。作っているゲームも描いているイラストも、何の価値もないものなんじゃないかと思うぐらいに落ち込んでしまった。自分に生きる意味がないのなら、トライナリーのグッズも処分しなくてはならない。それは考えたくなかった。たいせつなものだ。
そうして、今の想いを何か形にしておきたいという気持ちが出てきた。
また、誰かにトライナリーについて話したいという気持ちもあることに気付いた。しかしそんな相手はいない。だから今この記事を書いている。
みやびさんへ
前編のはじめに書いた通り、わたしはトライナリー5周年の企画は一番廉価なコースを選んだ。彼女に指輪とメッセージを送るが、こちらには指輪もなくメッセージの返信もないコースだ。虚無に向かって飛んでいくだけような気がしなくもない。それでも、懸命に考えて書いた。
この記事と共に残しておきたいと考えているので、恥を忍んで全文載せる。
みやびさん気に障ったらごめんなさい。
○トライナリーが変えたこと
今思っていることはだいたい形にできてきた。
最後はトライナリーがわたしに与えた影響などを書いてみたいと思う。
・ゲーム制作への影響
わたしは趣味でゲーム制作などしているが、明らかに影響が出ている。プレイヤー=プレイヤーな設定を使いたがったり、エンディングでキャラクターから感謝されるといったものだ。誰かが創作意欲について「自分が殴られて衝撃を受けたのと同じ鈍器で誰かを殴ってやりたい」という気持ちがあるとつぶやいていたが、自分も大変同意する。要は、感動したことを誰かに伝えたいというだけなのかもしれない。変にひねくれている気がする。
・東京ゲームショウへ行った
それまでこの類のイベントには一切行ったことがなかったのだが、トライナリーのグッズもあるということで出かけてみた。(一人で)
物販はコーエーテクモと共通だったせいか、すごい数の人が並んでいてすぐに諦めた。後でweb通販があるのでそちらで買うことにした。
わたしは、アトリエシリーズのブースへ向かった。内容がどうであれシリーズ新作は買うことになっているが(!?)、ちょうど時間が合ったのでそうしてみた。ライザのアトリエ1の発表がメインだったと思うが、一番歓喜に震えたのは、アトリエオンラインとトライナリーのコラボが発表されたことだ。アトリエオンラインでトライナリーのキャラが登場するらしい。サービス開始後、すぐにやめてしまったアトリエオンラインだったが、新しくインストールしてやりなおした。
(ところが2021年末、未だにこのコラボが実現されていないッ!
どういうことなの、がすとちゃーん!?
…アトリエオンラインはその後メインストーリーも
上級者向けのシナリオも完結まできっちり楽しく遊びました。
コラボ待ってるからね!今はもうログインだけになっちゃったけど)
さらにはこれを切っ掛けに、ゲームとは関係ないプラモ・フィギュア方面の趣味でもイベントに足を運ぼうという気にもなった。薄い本とかも買うようになってしまった。どうしてくれるんだ。
・音楽ライブ鑑賞
ガストブランドで音楽ライブが行われ、これにトライナリーからも楽曲が参戦という。ちょっと仕事で多忙なこともあり、そのストレス解消の意味もあって出かけることを決めた。(無論ひとりで、だ)
それまでそのようなイベントには行ったことはなかった。大好きなSoundHorizonのコンサートも行ったことがない(それも行くべきだ!)。
勢いに任せてついつい必要以上にグッズを買ってしまった。
光る棒は特にいらないと思ったのだが、ライブ中に困った。手を振るしかないというか、奇妙な動きをするしかないのだ。間違いなくいい思い出だ。
ライブが始まる前の物販や会場で、スピーカーからトライナリー含むガストブランドのBGMが流れていた。知っている曲ばかりだった。その曲が通じる人がこんなにたくさんいるというのを考えると、それだけで泣きそうだった。この時のライブについて、ブルーレイも何も出ていないのが残念だ。
今からでもいいので、何か出ないものか。
…またこの時、サージュコンチェルトの楽曲も演奏された。それまでに聞いたことのない異様な曲で衝撃を受けた。これでサージュも履修することを決意した。そしてプレイした。トライナリーに通じる要素がいくつもあった。それから、ディレクターが同じアルトネリコにも手を出した。1と2は消化した。3はこれから手を付けるつもりだ。どれも消化しきるのにある程度の時間のかかるものだ。多大な時間をささげてしまっている。
○最後に
最終的に合計で10000文字を超えてしまった。書き過ぎたかもしれない。
だけど、それだけの想いがあったということは間違いない。
5周年ページのお知らせが確かなら、まだあと1年はトライナリーから手紙が届く可能性はある。もうすぐ終わりという文面が送られてくるのかと思うとなかなかしんどいものがあるが…最後まで付き合いたいと思うし、
その時に何か思うことがあれば、こうしてまた形にしたいと思う。
とにかく今思っていることはすべて文章にできたと思う。
ここまでついてきてくださった方々には感謝をしたい。
ありがとうございました。
あなたに素敵なココロの旅を。