私の好きな東京の風景 築地・竹芝・六本木 2023 ~ 華のおんなソロ旅
私が訪れた東京の各所について、記念に記録しておく記事です。
築地の場外市場で朝の食べ歩きをすることを目的に、隣接したビジネスホテルに宿泊。要領よく動こうと事前にネットで調べると、9時ころに行けばよいとのことだったが、実際には9時には人気の店前は長蛇の列であった。外国人が多い。まずのお目当ては、マグロのトロが食べられることで有名なお店。並ぶことは覚悟していたけれど、若いスタッフが要領よくスピーディに客をさばくので、20分ほどで注文したトロのにぎり鮨にありつけた。なんと贅沢な朝食。テリー伊藤の実家で有名な卵焼きの店の前にも多くの人が。うなぎの串焼きなんかにもそそられるが、一本200円とのこと。産地はわからないのでパス。近くの店で、これも話題のあんこクロワッサンを買って、ホテルの部屋に戻ってコーヒーと食す。
本当は築地本願寺カフェの「18品の朝ごはん」を狙っていたのだが、予約を忘れていてすでに遅かった。次回にすることにして、本願寺だけを見学。銀座には散々行っていたのに、この立派な建物を見たことはなかった。ライトアップも壮観で、一大名所とも言える。宗教関係はお金持ちですね。
ホテルをチェックアウト、本日昼は、四季劇場春で「アナと雪の女王」を観劇する予定である。いろいろと公共交通機関のルートはあるが、いずれも結構歩くことになる。天気もいいし、腹ごなしにぷらぷら歩こうかとナビを頼りに行くことにした。目的地には30分ほどで着くはずであったが、途中でこんもりとした樹々に囲まれたスペースを発見。これぞ徳川将軍家の庭園、名勝「浜離宮恩賜庭園」である。まだ時間もあるし、せっかく近くに来たので鑑賞することにした。入園料は300円。超高層ビルを背景とした都会のオアシスである。じっくり見たが、思いがけず良いひろい物をした気がする。
さて、四季劇場春は、東京の新しい拠点竹芝エリアの一角にある。最近の劇場や美術館はビルの上階に作られるているが、いまひとつ風情はないし、アクセスが悪いことは多いし、あまり好きではない。今回も上がっていくうちに、ここで食事をしてくださいと言わんばかりの、オシャレなのかもしれないけれど値段が高そうな店ばかりで私には関係ないワ、と思ってしまう。四季の上演は、一演目を一回は観たいと思っており、過去にはスケジュールが合って券が買えたものを観てきた。アナ雪は映画はビデオで観たが、上演はまだだったので今回鑑賞。遅く予約したのに、正面のブロックで後ろに人がいない列のしかも端の席という良い席が残っていてラッキーだった。歌舞伎もそうだが、販売開始後少しあとに探すと、キャンセルがあって良い席が残っていたりする。
2時間超だが全く退屈させない演出はさすがだ。役者の知識はないのだが、女王エルサを演じた谷原志音は、遠目にも大変な美人さん。この演目は高音を張り上げる曲が多く、大変だと思うがなんなく歌い上げる。アナ(三代川柚姫)はアクロバットの連続で大熱演であった。アナの「生まれて初めて」を聴くと、2年前のちょうど今頃世を去った、神田沙也加さんのキュートな声をつい思い出す。特筆すべきはオラフ(大橋美絵)の人形の操り方が素晴らしかったこと。いったいこの役はどのように出て来るんだろうと思っていたので感心させられた。スタンディング・オベイションのあと、会場に盛大な花吹雪が舞い、少し早めではあるが、もうはや今年を締めくくったようだった。
本日はまだ予定がある。六本木の国立新美術館に行き「イヴ・サンローラン展」を観覧するのだ。大人気と聞いているが、この日は土曜日なので20時まで入れるのですよ、フッフッフ。
サンローランはご承知のとおりのイケメンで、ゲイでも有名だったが、このような方が誰よりも女性を美しく見せることに専心したというのが面白い。ちょっと保守的なディオールなどを好む私は、好みのラインばかりで(買えないけど・笑)、音声ガイド片手にしっかり見入った。入場者は、ここぞとばかりにオシャレをしている方々と、全く無頓着派と二極分化。私は気後れしない程度に少々凝った装いで。記念グッズを買うのにも行列ができていて、30分ほど待っていたら、前に並んでいる二人の女性の会話が耳に入ってきた。どうも並んでいる間に、後方の方が前方の方の恰好を褒めたことからその場で意気投合したらしい。前方のおしゃれな方が、チラシに掲載されているワンピースは「母が持っていたので懐かしい」というので、きっとセレブさんね。ラインの交換をされていたので、その後もお付き合いされているのだろうか。これだから東京は面白くてやめられない。一日しっかり堪能して帰路につきました。