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誰もがきっとヒーローなんだよ

途中で余計な話が入りましたが、いよいよ会社を辞める事が出来た時、すぐに仕事を探しても良かったのですがふと「しばらくゆっくりしたいな」と思ったわけです。
めっちゃ頑張って自分を変えて、次の目標を決めて円満に会社を辞められたわけですから、1ヶ月くらいはゆっくりしたいなーと。

ゆっくりとは言っても基本的に私、退屈なのが嫌いなのです。ボーッとしてるように見えても何かを常にしている。
そんな人間がただ何もせずにゆっくりするのって難しいのですよ。
そこで、それまでほとんど出来なかった事をやろうと思って色々な動画を見始めました。
そのうちに何故か見始める平成特撮シリーズw
何を最初に見たんだろう…。もう覚えていないですが、それまで実は平成特撮シリーズって、どうも偏見があって見る気になれなかったんですよね。
ほんと、何故見たんだろうw

でも、見始めたらこれが本当に面白い。
特に仮面ライダーシリーズは昭和のそれとは全く違い、話に深みと作品全体を通して描かれるテーマが加わり、軽くカルチャーショックを受けました。

「なんだこれ?もう子供向けじゃないじゃん!」

結局本編から映画に至るまで、数ヶ月かけて全ての作品を貪るように見続けました。
そしてようやく思い出しました。
幼い頃に見たヒーロー達に教えられた事を。

きっと監督さんや役者さん達にも、昭和の作品を見て育っている方は多いと思います。
平成シリーズ後半になると、役者さん達が見ていた作品が平成シリーズからという方も多くいらっしゃいますが。

連綿と受け継がれる、愛と平和と守るという事への決意と強い意志。
見た目が格好いいというのはもちろんですが、生き様の格好良さ、テーマの深さに、あっという間に特撮という沼に再ハマりしました。

いや、再ハマりというのは正しくないのかもしれません。
私は私という人間の中に流れる「原点」を、ようやくこの時思い出す事が出来たのです。

私は「ヒーロー」になりたかったんだ。
ヒロインじゃなくて、あくまでヒーローw

格好良くなくてもいい、誰にも感謝されなくてもいい。
むしろ知られなくても構わない。
私が私の意思で、守りたいと思うものを守れる、そんな人間になりたい。
そう改めて深く強く思いました。

悪と戦うだけがヒーローじゃない。
私が今出来る事、やろうとしている事で、自分なりのヒーロー像を目指そう。自分が見て格好いいと思える生き方を目指そう。

そうして特撮を見ながら考え込んでいるうちに、それに呼応するかのようにドンドンと様々な内容の試練のような仕事の依頼が舞い込んで来るようになり、気がついたら再就職もせずに今に至ります。

その間にも色んな面白い出会いや色々な出来事もあり、試練は終わる気配もありません。
でも、ヒーローは試練を乗り越えて強くなっていくものなので「この試練を乗り越えた先には何が待っているのだろう」と、試練を楽しんでさえいる自分がここにいます。

人間って、いくつからでも変わろうと思ったら変われるんだよね。

「そんなに簡単に変われない」
「長い間こうだったから無理だと思う」

という言葉を聞く度に、たとえ70とか80になっても、きっと変われるという事を、身をもって証明していこうと心に誓っています。

さてさて、長くなりましたが直近の身の上話はひとまずここまでで。
興味を持たれましたら、どうぞ引き続き読んでやって下さい。

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