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Danceさんのオーダーメイド香水 似合う香水向け

3つの香水

香水は3つオーダーしました。

1つは自分に似合う香り。
もう1つは不思議な人の香り。
もう1つはWhite Impressionです。

世界にはいますよね?
自分に似合うもの、イメージしたものが欲しくてオーダーメイドを利用する人だって…
…えっ、そんなの恥ずかしいだって?

いやー、スーツのオーダーメイドと同じですよ。
似合うものは、自分の見た目の他に、溢れる内面の魅力も引き立ててくれるものだと信じてます。
そんな訳で今回は

“似合う香り”

についてのレビューをしたいと思います。


似合う香水のオーダー

これは、自分のための香り。
丁度誕生日に近いことと、どんな香りを作ってくれるんだろうって思って、オーダーしました。

香水は元々好きだったのですが、オーダーメイドにあたって、他のたくさんの香水を試しました。 
理由については前に記載した、“不思議な人の香水”の人のイメージ、自分の好みの香りを確かなものにしたかったんですよね。
カウンセリングシートに記載するうえで、色々試しました。

たくさん試してみて、大好きな香りというのもたくさんでてきました。
今では軽い香水沼です。
いい香りがないともう生きていけません。
世界にはこんなにも素敵な香りがあるのに、それを理解する人が少ない気がしてもったいない、なんて思っています。

試した中で、好みをあげるなら…
shiroのホワイトリリー
バイレードのブランシュ
リベルタパフュームのホワイトフローラル
ゲランのルールブランシュ
ピュアディスタンスのオパルドゥ
メゾンマルジェラのバイザファイアプレイス、ウィスパーインザライブラリー…など

白をイメージしたようなリネンの香り
とにかく自然な白い花々の香り
繊細で儚い、透き通った霧のような香り
オシャレでベールを被ったようなパウダリーな香り
冬の暖炉をイメージした香り
図書館をイメージした香り…

いずれも記憶や感情を切り取って香りにしたようなもので、それは私のなかでひっそりと存在している、心の景色ともかさなるからこそ、大好きなのです。

好きなものに包まれていることは、とても幸せなことですから。
けれど好きなものと似合うものは、必ずしも一致するとは限りません。
さあ似合うものとはなんだろう、なんて思い立っての人生初めてオーダーメイドです。

ドキドキしながら、カウンセリングシートに記入していきます。
好きな色やフルーツ・香水、映画や音楽、普段の髪型や服装の雰囲気などが設問にあったかと思います。
ありのまま書きましたが、設問に対してどう答えたかは覚えていません。

けどその香水はデイリーで使いやすいこと、温かみがあり、パウダリックな雰囲気だと嬉しいと、その他の項目でお願いした記憶があります。

書いた後に思ったことは、まとまりがなくて、イメージしづらい人のなのかもしれません。
自分自身ですらよくわかってないことを、どんなふうに香りで表現してくれるんだろう、なんてやんわりとした希望を抱きながら、到着を待ちました。


似合う香水の香り

待つこと2ヶ月と少しだったかと思います。
誕生日の数日前にその香水は届きました。
ベストなタイミング!
(間に合うようにオーダー出来て良かった。)

香りの成分表を見ます。

ミドルノートはよく見かける組み合わせだなあ、なんて感想でした。
ローズ、バイオレット、ジャスミン

けど、ラストノートのオークモスが、重厚感というか、自然を感じさせるんだろうなあという期待の感情を抱かせます。
オークモスについてはイメージしかわからないので、私にとっては未知数です。

フェミニンな組み合わせのこの香水の中に、この個性的な香料がどんなふうな影響を与えていくんだろうってすごく楽しみに感じたんですよね。

期待を胸にして、吹きかけます。

普段選ぶことのない、甘いフルーツのトップノートの香り。
透明感ある甘さで、カシスが強調されているところに、やや柑橘系の爽やかさもあるような。
けれど、それはどうしても、一瞬自分らしくない、と思いました。
フルーツの甘さは、あまり好んでつけないせいかもしれません。

けれどそのあと、ミドルノートのバイオレットの滑らかな香りが強く出て、ジャスミンの爽やかな甘さがほんのりとします。
そこへムスクの香りが、それらを肌の温かさに馴染ませていくようにして、すっと甘さを溶かして調和させていきます。

ミドルノートはそれこそ、よく見かける香料なのにフェミニンさは強くない。
ローズの強い主張がなくて、オークモスのバランスがいいから、なのかもしれません。

そう、期待してきたオークモスの香りは、たぶんなんですけど、サンダルウッドと一緒になって、独特な浮遊感を感じさせて残り続けます。
トップノートやミドルノートにあったはずの甘さやフェミニンなんて、まるで幻のように消失させていって。
人間の皮をするっと脱いで、裸になった魂がスポーンって感じで漂って自由にしたあとに、自然に還るイメージなのです。
きっとこれが、オークモスの香り。
これが組み合わせによって全然違った香りになるらしいので、オークモスの多面的な香りってどんなよ、としか。

まあ、この香水はただひたすらに、曖昧で、透明感があるような感じです。
物で例えるなら、うすーい半透明色の桜色のシルクの布が、風に吹かれるままふわふわとした浮遊感ある香りだあ、なんて感想です。
あっけなく崩れそうで捉えどころがない雰囲気。


オークモス強し。
こんな影響力あるの?
えっ…え…っ?


周りのイメージの話し


手元にある香水の、この掴みどころがなくて、柔らかい感じ…。
…でも、それは合ってるんです。

周りの人、職場の人からも。
ふわふわしている、天然、不思議な人、と言われてしまうことが多く。
否定しない性格とか、優しいとか言われます。

いや、否定は苦手なのです。
だってその人がなにも間違ってなければ、その人の選択や考えを尊重しよう、というスタンスなので。

悲しく、残念な人間です。
それはもれなく、地雷と遠回しに言われてるイメージが強いですから…

不思議は1番刺さる…


言われたくないから無難にしてても、このザマなのです。

私のことをよく知る人に、この香水について尋ねたところ、
“似合ってる、あなたらしいよね”
ともれなく笑ってくれました。

とにかくです!
直接会ってカウンセリングを受けたとか、会話をしたとか、そういうことは一切ないのに。

そうしたイメージを文章と好みから、もれなく色々回収さて、再現していくDanceさんがやべぇのは確かです。

まとめ


ここぞ、というとっておき用に。
あなたが知らない、あなた自身を発見するために。

オーダーメイド香水を作ってみるのもありだと思いますよ!

芸術家肌なパフューマーさんが、こだわりを持って作った香水に触れて、その香りの深さを堪能するのも、もちろんいいのですが。

もし人生に悩んだり、ちょっと指針が欲しいな、って時、自分の香りを持ってみましょう。
あなただって見せないだけで、本当はあなたらしいこだわりのひとつはあるでしょう?
そんな自分を認めたいときにも。
オーダーメイドの香水は、ちょっと後押ししてくれる勇気にも、お守りにもなってくれると思います。

ちなみに私は、特別な時とか、リラックスしたいここぞと言う時に、この香水を愛用してます。
オーダーしたもう1つの香水と合わせて、もれなく幸せな時間をくれます。

作ってもらえて良かった。
内面世界が反映された香りの分、文章がぐちゃぐちゃしていて恥ずかしいのですが…。

ありがとうございます。

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