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「始業時刻が9時ならば、9時ちょうどに業務遂行できる体勢であればよい、●●分前に出社する必要なんてない」というのがわたしの考えだ。

就業規則で始業9時となっている従業員に8時45分の朝礼出席を必須にしたり、交代制勤務の9時からの日勤者に対して8時45分に出社して引き継ぎを強制させることは、法的なことは横においても、早出残業に当たる。
なので、その時間分の給与を支払うことなく強制することは許されない。
ましてや「社会人としてどーなの・・・」みたいな精神論的、根拠のない理由はもってのほかである。

どうしても8時45分の出勤をさせたいなら、就業規則を変更して始業時刻を変更すればいいでしょうに。終業時刻を変更しないなら労働時間が増えるので不利益変更になるし、その分の給与も支給することになるけれど、そんなこともしようとせず、規則にも謳われていない時間帯の勤務をさせようとすることについての可否を堂々と「当然に正しいもの」として、こちらに問い合わせることの厚顔にあきれる。

15分の早出残業分を支払う気もないのに、それでいて9時から1分でも遅刻しようものならきっちり給与から控除する。ほんと、呆れるスピーディーさ。

以前、ある会社で1人の従業員が早出出社について指摘した時、会社は大ごとにしなかった。それを大事にして労基署が入り込めば、その1人で話が済まないことになる。是正勧告が出るのは確実で、その時間分の未払い残業代の支払いを対象者全員分求められるだろう、とのことで、その1人だけに寛容に対応した経緯がある。

いまどき、「社会人として・・・」とか「道義上」「倫理上」「職務上」とかいう言葉に、今の人々は心動かない。
私もサラリーマン時代、そんな言葉になんの関心もなかった。

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