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【上告審】診療拒否による懲戒免職処分が取り消された事例(令和2年6月17日最高裁)
概要
上告申立人(控訴人)市が設置し運営する病院の歯科口腔外科に歯科医師として勤務していた相手方(被控訴人)が、市長から非違行為があるとして懲戒免職処分を受けたことから本件処分の取消しを求め、第一審が上告申立人が被控訴人の非違行為と主張した各行為は認められず、唯一、A歯科からの紹介の件に対し相手方において紹介患者の診療予約に応じなかったことについては問題があったといえるが、本件処分は懲戒権者である市長の裁量の範囲を逸脱又は濫用したものというほかないとして、本件処分は違法であるとしてこれを取り消したところ、上告申立人が控訴し、控訴審が控訴を棄却したため、上告申立人が上告を申し立てた。
結論
不受理
(本件申立ての理由によれば,本件は民事訴訟法318条1項により受理すべきものとは認められない)