現代の三大バカ話:①AIシンギュラリティ②生成AI・chatGPT③人類の地球脱出
①人間が造ったソフトウェアで動いているコンピュータから人間を越える知能的創造が生まれる。
②生成AIという対話型の検索・作文ソフトウエアで動いている。
③人類が月や火星に移住する
これらはすべてマンガ(漫画)の世界であるので、実現すると信じるのは勝手だが、尤もらしく近未来に実現すると世間に流布させるのは、もはや犯罪的である。
①も、かつての『ノストラダモスの大予言』レベルの話。この大予言で言われた、【アンゴルモアの大王】の出現も予言通りには現れずじまいであった。これも『五島勉』なる人物の書であったが…。
そもそもコンピュータなるものは、人間が造った通りの手順で計算するだけであるので、そこから知能による創造的結果が生まれることなどあり得ない。これをノイマン型コンピュータと言う。下は、フォン・ノイマンで1944年頃にこの方式を提唱した。
昔、エキスパートシステムと呼ばれるシステムが開発された。集められたデータに基づいて人間の判断を統計的な判断からサポートすると言うものであった。医療分野で用いられ、検査データ(CTなどで撮影された写真)から癌(ガン)の診断などに応用された。
このようにAIと称するものは、所詮、なんらかの統計処理を用いるものであり、コンピュータが学習して進化するなどマンガの世界である。
時代と共に、コンピュータの処理速度が速くなり、メモリも膨大に使えるようになったので、人間の処理能力をはるかに凌ぐ処理をしている…ただそれだけである。
AIシンギュラリティなる『AIが人間を越える日』を称える人達は、もはや【詐欺まがい】である。
AI将棋とかAI囲碁などは、コンピュータにとって得意な探索アルゴリズムで高速に次の(最善な)手を見つけるだけである。これもAIソフトは、例えば、隣のオッちゃんや兄ちゃんが作っているかもしれません。
現代は一般人の理解が無いことをいいことに、なににでもAI(人工知能)と称する冠をつけ、一見付加価値が付けられたように見せかけている。
②生成AI,最近では、チャットGPTなるコンピュータソフトの出現に世間が驚いたり、騒いだりした。
確かに文書の表現はこなれていて、大学1、2年生程度のレポートの文章程度はあるが、これも殆どは定型的である。
文章のコンテンツは、インテ―ネットのサイバー空間に存在するデータを効率よく集めて、一種の調査結果として出力する。
しかし、問題点は、
★何から・どこから引用したものかが一切分からないこと
★(恐らく)多数決論理で【正しい意見】を作り出している
★世に誤ったデータを多量に流布させると、これが【正】になってしまう
など、所詮は、サイバー空間での検索エンジンで、これに判断論理と文章作成を加えたに過ぎ無いであろう。
③民間による宇宙開発は、祭りの露店のように多くが商品を並べて毎日のように『新たな?』話題が報道される。
しかし、spaceXであろうが、アマゾンであろうが、基本的な打ち上げロケットの姿は100年前と変わらない。
時代が進んでも、ニュートンの万有引力を誤魔化すことは出来ない。
コストが安いと言っても一部の成金が大枚はたいて宇宙へ飛び出す程度の話である。
アポロ時代と何も変わらないので、月面車としてバスが走ることも水を取りに行くことも単なる冗談。