日本漁民同意せず、米韓理解で処理水放出…誰のための首相決断か?
迫る放出開始予定。一向に同意など見せていない漁民に対し、「理解が進められている」との首相発言。
一方で開始予定を8月としてきた政府は入れ替わり立ち替わり閣僚が現地に赴き説得に務めるが、未だ了解の糸口すら掴めていない。
勘違いが甚だしいのは、行く回数が多ければ誠意を見せている、
とか、科学的にという言葉を多用するだけでより理解が進む、などこのやり方自体が、『非科学的アプローチ』なのである。
根拠はIAEAの報告書だけで、報告書は、
★薄めれば影響は無視できる
一方で、
★IAEAは、日本政府の放出方法を推奨するものでもないし、承
認するものでもない
と明確に述べて、IAEAは責任は持たない、と責任回避を行なっている。
それが証拠に、万一被害が生じたときにIAEAは賠償に応じるわけはない。
ともかく、政府が地元漁民の信頼をこれまで裏切ってきた事がそもそもの原因であり、今さら安全だから信用しろ、と言っても被害を受けるかもしれない当事者が、ハイそうですか、というわけ無いのである。
科学的根拠に基づく、と政府は言うが、科学などどこまで正しいかなど誰にも分からない。口先だけで安全だから、と言ってもすでに原発事故で失った信用とその後の辛酸を舐めさせられた地元民の心を政府はこれまで癒やす努力をしてきたのか?
被害保証といったところで具体的な制度の構築もなく、詐欺まがいそのものであろう。
日本の首相は誰に向かい、どこに向かって決断をしようとしているのか?