
【日本古代史】連載その18:海を越えてやって来た神々―世界の歴史はどのように動いたか?東へ西へ新天地を求めて!
閑話休題。
ゾロアスターの広がり
さて、人類誕生から文明の芽生えで何か起きて来たのかを眺めてみる。
御承知のように、文明や宗教の源は、中東で世界のあらゆる宗教は、『ゾロアスター教』に源があると言われる。
そこからヨーロッパへ、そしてアジアへと広がって行き、多くの文明や宗教の芽生えを育んできた。
『日本書紀』や『古事記』についての記述で述べた通り、【神代の巻】の記述は、実は世界各地にも共通の語りである。
そんな中、文明が起こり、『国』が出来て大きくなり、多くの民族は、支配と被支配と言う居心地の宜しくない状況が生まれるようになった。
中には、異民族であるが故、異文化であるが故、異教徒であるがゆえに迫害を受けた人々が世界に増えて行った。
下図のように、時代や場所を越えて、【新天地】を求める多数の人達が、陸を越え、海を越えて移動した。
一つには、ヨーロッパでは、古代ローマ帝国による迫害であった。中央アジアやさらに東に向かって民族の移動が起きた。
危険を冒しても船で海洋に出て移動した。

アジアでは、紀元前から民族は大移動した。
ヨーロッパでは、航海術や羅針盤の発達で中世には大航海時代を迎えた。あらたな天地を求めたのである。
近世では、ヨーロッパから米大陸に向けて漕ぎ出していった。
このようにして世界は次第に広がり、新たな文化や宗教などが生まれて行った。