
楽あれば苦あり:西洋諸国の崩落… 楽(らく)を求め(快)楽(らく)に走る『文明発展』の幻想、そして苦・崩壊
これまで人類は何度同じ過ちを繰り返してきたのだろう。
最も典型的な例は『戦争』であろう。自己利益の追求のために他国を蹂躙し殺戮を加える。
『二度としません。戦争は…』と唱えた国もあった。
しかし時間が経つにつれ、『国を護ろう!』というスローガンのもとに、いつのまにか国民は、
護ること➡攻めること
ことに意識の転換が進んでいく。
一方、国を挙げての武装化が並行して着々と進行する。
国を護らねば、という一見尤もらしい主張が武装化を正当化して行く。
すなわち、
『国を護らなくてよいのか?』
と、民衆に問いかけ、『護る』ために『攻める』が段々と置き換えられて行く。
何やら真珠湾攻撃がダブって見える。
国が苦しいのは他国のせい、勝利はこの機を逃すと得られない…とばかりに、意識が先鋭化して集団的ヒステリーが盛り上がってくる。
特に、外交戦略を持たない国は、独りよがりが一層、独善への拍車をかけ、
進むべき道に選択肢を求めない風潮が支配的
になって行く。
戦争はこうやって、突然、水面下だったものが浮上して一躍進軍ラッパに目覚めることになる。
『お国のため』と称してすべての価値観が単純化される。