
なぜ歴史研究家は多くの謎を創るのか?…見えて来る理由とはーその1
古代史には、謎やミステリと呼ばれるものが多い。
これらのほとんどは、いわゆる研究者と呼ばれる『歴史研究家』達が創造している。
この謎を生み出す元となっている理由がいくつかあるようである。
1.遺された文書を疑いの目で読む
2.時代背景を合わせて考えない
3.根拠なき定説、俗説を前提にして出発
4.古代の人々は不合理な考えに支配されている
5.科学的な分析評価が行われていない
などである。
例えば、日本で最初の正史「日本書紀」も多くの歴史家の研究対象となっている。
特に『神代』の巻については、『創作』であり、史実ではない…こういった前提から出発している研究者が多い。
この点について、現代人が錯覚している重大な点は、
★神とは創造された作り話の英雄
としていることである。
しかし世界の歴史も含めて、
★★神とは実在した英雄である
という点は確かである。
ギリシャ神話でも『神話の信憑性』が確認されつつある。トロイの木馬で知られる『トロイ』も発掘されて実在が確認された。
要は、まだ未確認であるだけで、だから実在しなかった『作り話』という事にはならない。
大きな現代人の錯覚は、
★現代人は古代の人々よりも知識や思考能力が優れている
という根拠のない『優位性』に立っているからである。
筆者が見る限り、
★古代人は(現代人に比べて)知識は少ないが『知恵』で遥かに優位で
あった
ということである。
道具は自分で工夫して作る、必要に応じてカスタマイズして利用する。
法隆寺を造り、数百年毎に修理する際も、大工は皆手作りで工具を作っている。どこかの店舗で売っているものを買ってくる訳ではない。