飛鳥大仏は最古では無かった?…最古は、薬師如来像(法隆寺金堂)である!
法隆寺には様々な仏像が祀られている。
法隆寺の前身として、摂政・聖徳太子が執務したとされる『斑鳩宮』と『若草伽藍』(若草と言う名称は江戸時代)があった。601年に斑鳩宮が造営された、607年に『鵤大寺』が建立された。
仏教興隆の頃で、飛鳥には法興寺(通称・飛鳥寺)が造営された。
元興寺縁起によれば、『飛鳥大仏』が造立されたのが、609年。当初、この飛鳥大仏は釈迦三尊像であった。現存するのは、釈迦牟尼像だけである。
一方、法隆寺金堂に祀られる薬師如来像は、光背造像記によれば、607年造立である。
★飛鳥大仏(釈迦像) 609年
★薬師如来像(法隆寺)607年
これが成立していれば、
最古(造像年が判明しているもの)の金銅仏は法隆寺薬師如来像である。
但し、飛鳥大仏の造立年については別説もある。
詳細は、拙著にてご覧ください。
なぜこのような事態を生じているかが分かって頂けます。