大和・石上神宮…なぜ【イソノカミ】なのか?奈良県高地にある貝化石…800mの貝ヶ平山頂に⁉
タイトル上の地図を見てみましょう。中央の山は天理市の東にある『貝ヶ平山』です。ここでは貝の化石である貝殻が見つかる場所です。その高度変化は下のような標高800m以上の頂上にあります。
百万年以上の間、日本列島には大きな地殻変動に伴う上昇はありませんでした。例えそのような(エベレスト山のような)地殻変動があったとしても当然、地層の褶曲などで地殻変動を捉えることができますから、この『貝ヶ平山』付近にはある種の造山運動のような隆起があった訳ではありません。
であるとすれば考えられるのは、かつて貝ヶ平山は海であったという事実です。
天理市の西には、川西町は、実はあることで有名です。川西町は貝ボタンの生産で、日本国内においてはトップシェアとされ、市場占有率は80パーセントを占めるとされています。
詳しくは調べて頂くとして、地図を示しておきます。
川西町は、天理市の西にあり、奈良盆地の中央付近にあります。
貝が沢山ある、すなわちこの町が古奈良湖(大和湖)の底付近であったためです。すでに『石上神宮』がかつて海辺であったことは示ししています。その頃、現在より90mくらい海面が高かった訳ですから、同じ頃には、川西町は90mの海底にあり、ほぼ中央の底ですから貝殻が自然と集まる場所であった、という訳です。
そうしますと、現在川西町は海面よりは上にありますから、ほぼ標高ゼロメートルとしても、現在の海面から見ると、それぞれの標高は
①川西町 0メートル
②石上神宮 90メートル
➂貝ヶ平山 800メートル
となります。
この3つ共に、かつて海面付近にあったのです!
なんと海面は1000メートル近くも上下変化をしていました。
そう考えると、現在の海面が微小にしか変動しないと思っていると、ある日突然に海底に…ということだってあり得るかもしれません。