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愛Wishプロジェクト
障がい者含む老若男女が踊るという「愛Wishプロジェクト」が、今年も舞台に立てるということが、とても幸運なことだと思っています。
通常は舞台稽古に向けて、楽しくダンスレッスンしている福祉施設や特別支援学校ですが、いろいろなことがあります。突然走り出してPCを机から落としてしまう利用者さん、いきなりハイになってバク転する男の子、急に怒り出してまわりを巻き込む生徒等々。
事故になったり、ケガでもしたら、こんな活動はお終いだと思っています。今まで事故がなかったのは、福祉施設のスタッフの皆さんや、特別支援学校の教諭陣の方々が一緒にがんばってくださっているおかげです。
「障がい者でもここまで表現することが出来る」というTV番組やイベントを観ることがあります。トークイベントに出させて頂いた時にも感じる「最新の障がい者のアートの姿を知るべきだ」と促すような空気。
ろう者とダンサーと役者が同時にひとつの役柄を演じる舞台。なんてことに強い興味がありますし、近いうちに形にしたいとも思っています。
だけど、スターを作るなんてことをすると、おかしくなると思っています。スターが輝く舞台を創らないといけないし。そもそもすぐに東京へ行きたがるぐらいになっちゃう。
noteの最初の文章でも述べたけれど、5年前に一緒に踊った特別支援学校の男の子や、「30年後も40年後も一緒に踊りたい」と何度も言う福祉施設の利用者さん、毎週ダンスレッスンに来てくれる、自閉症やダウン症や発達障がいの子供たちに力をもらっています。どれだけ人生のエンジンをふかせてもらっているか知れません。
愛Wishプロジェクトをはじめた頃、障がい者のダンスコンテストのようなことを毎年やってみたいと、特別支援学校の校長会長をしていた方に話したところ、こう言われました。
「点数をつけるということですか。彼らは点数をつけられて、いろんな場所に追いやられてきた子供たちです」
舞台のクオリティを上げたいからとオーデションをしたら、ごっそり落としてしまう必要もあるし、それは全く意味がない。いったい何のためにやっているのか、いよいよわからなくなります。
毎年150名を超すような出演者になって来て、障がい者のスーパースターの大前光市さんもかけつけてくれるけれど、全員が輝けるような空間にするためには、パズルを組み合わせるような創意工夫が要ります。面倒くさいけれど。
ストレスフルな時期が今年もやって来ます。