『「にのみやどおり」?尊徳さん!!』
『「にのみやどおり」?尊徳さん!!』
二宮尊徳さんのお話を殆ど聞かなくなりました。
歴史から学べる事は沢山です。
2006年の私のブログからです。
『10/03/2006 20:01:00
TITLE: 「にのみやどおり」?尊徳さん!!
私どもが小さい頃は良く二宮尊徳(金次郎)さんの話は親からも学校でも教わったものです。
校門の近くには必ず薪を背負った石造が立っていて、側を通る子供たちに諭してくれていたものです。
もう既に月日も経過し、何処にも金次郎さんの姿を拝見する事はなかったのですが今朝、発見しました。
所は福岡市中央区の警固小学校の正門に向かって左側。
近くには「にのみやどおり」と明らかに子供の字で銘打った立て札が立っています。
石造の高さは1メートル程の台座に80センチ位の高さでしょうか。
私どもの記憶に残っている、あの姿そのままでした。
幼くご両親を失い苦労の挙句、一家を再興し小田原藩の財政建て直しや勤勉の大切さや農業の重要さを指導したといわれます。
「至誠」「勤労」「分度」「推譲」の四つの教えは、今の我々にも刺激的な教えです。
二宮尊徳資料館のデータから頂きました。
至誠:
至誠とは真心であり、「我が道は至誠と実行のみ」(夜話139)という言葉の通り、尊徳の仕法や思想、そして生き方の全てを貫いている精神です。
分度:
人は自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それにふさわしい生活を送ることが大切であり、収入に応じた一定の基準(分度)を設定し、その範囲内で生活することの必要性を説きました。
積小為大:
小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつくという教えです。小事をおろそかにする者に、大事が果たせるわけがないと尊徳は考えました。
勤労:
人は働くことによって、生産物を得て生きていくことができる。また働くことを通じて知恵をみがき、自己を向上させることができると説きました。
推譲:
節約によって余った分は家族や子孫のために蓄えたり(自譲)、他人や会社のために譲ったり(他譲)することにより、人間らしい幸福な社会ができると尊徳は考えました。
一円融合:
全てのものは互いに働き合い、一体となって結果がでるという教えです。例えば、植物が育つには水・温度・土・日光・養分・炭酸ガスなど、いろいろなものの徳が融けあってひとつになって育ちます。
私も小さい頃から「苦労は買ってでもしなさい」とはよく言われました。
でも様々な経験や挫折を味わい、
自らの過去が如何に遠回りで無駄の多い、
非効率的な歩みであったかを反芻する中で、
やはりしなくてもいい苦労と経験しておいたほうがいい苦労が存在する事がわかります。
振ってくる不幸は自分が選んだものではないけど、
そんな事を知っていると早く抜け出る智恵も働こうというものです。
尊徳さんは、与えられた苦労を卓越した努力と勤勉さで乗り切り人の道のあり方を体得され諭された方でした。
今の子供たちが時代は違っても人間の根幹にかかわる事は全く変化の無いことを会得して欲しいものです。
若しかすると「にのみやどおり」は子供たちが率先してつけてくれたのでしょうか。
「道徳のない経済は犯罪である。
経済のない道徳は陳腐である。 二宮金次郎」』