『ウラシマタロウのお話』
『ウラシマタロウのお話』
早朝にパラパラの微かな雨も、
山笠「追い山」の勢いに消されてしまいました。
2006年の私のブログからです。
『08/05/2006 20:02:00
TITLE: ウラシマタロウのお話
色んな面白い話を作る人がいるものです。
勝手に拝借いたしました、背筋が寒くなる夏のお話です。
「浦島太郎」亀を助けた浦島太郎は,竜宮城に行きました。
乙姫様がきれい。
料理はおいしい。
竜宮城は,すてきなところです。
あっという間に3日が過ぎ,太郎はふとお母さんのことを思い出しました。
そこで,乙姫様に「あのう,そろそろ家に帰りたいと思うのですが。」と言いました。
すると,乙姫様の顔が見る見るうちに変わりました。
太郎は,びっくりして「いえ,何でもありません。」
すると,乙姫様は元通りの顔になって,「そう,じゃあ,ゆっくりしていってくださいね。そして,うんと太ってくださいねえ。」とやさしく言うのです。
太郎は,「こりゃあ大変なことになった。殺されないうちに逃げよう。」と思いました。
太郎がふと乙姫様を見ると,何と乙姫様はうたたねをしています。
「しめた!乙姫様が眠っている間に逃げよう!」そう思った太郎は,そっと竜宮城の門のところまで来ました。
もう少しで外に出られます。
と,そのとき門がスーッと閉まってしまいました。
振り返りますと,すぐ後ろに乙姫様が目をつり上げ,耳まで裂けた口で笑っていました。
そして,恐ろしい声でこう言ったのです。
「ウラ!閉まったろう!」 ウラ閉まったろう,ウラシマタロウのお話でした。』