『臆病になれ』
『臆病になれ』
午後からは少し気温が上がりそうですが、
今朝の最低気温が一度らしい!!
2007年の私のブログからです。
『03/09/2007 20:00:00
TITLE: 臆病になれ
深夜に放送されたNHKの再放送番組「プロフェッショナル」、
土のソムリエ・カリスマ左官職人・挟土秀平(はさどしゅうへい)さんが出演。
いつも私どもが持つ普通の感覚とは違う考え方に立って仕事をされている事にびっくり。
「仕事をするのに自信を持つな、慢心はダメ」
「臆病を使いこなす。臆病者は恐ろしいとか物事に敏感であり、
気がかりな事があると研究する」
「ネガティブシンキングが失敗を想像し成功に導く」
「追い込まれたら逃げてみる」
「日本技能オリンピックに優勝したという誇りだけが先行」
「職人の仕事=要求に応える、ではなくて 要求を超える」
一般的には子供や社員にもそうですが「自信を持ちなさい、
自信こそ人にも勝れるし、競争にも勝てる」などと言ってますし
「いつもポジティブシンキング、明るく前向きにね」、
「追い込まれたとき逃げたらダメだよ、挑戦しなさい、立ち向かいなさい」
「臆病風なんか吹かせたらダメだよ、臆病者になんかなるんじゃない」
などといつも言ってますし、その様に実践もしてます。
慢心はダメですよね。人間をダメにしてしまいますし、
人の見方まで狂わせてしまいます。
そのうち自分自身を破滅の道に追いやってしまいます。
でも挟土秀平さんは「臆病であれ」と叫ぶのです。
自分の職人さんが仕事をしている最中にもアドバイスのように
「臆病になれ」「臆病になれ」と叫びます。
私は此処で言われている臆病という言葉は普通に言う臆病ではなく
「細心の配慮、注力、心配り」の事のように思われます。
言葉の意味としての臆病は物事に臆する、気後れ(きおくれ)する、恐れる、
怖気(おじけ)づく、それでは立派な仕事はできませんよね。
「細心の配慮、注力、心配り」を臆病と表現する事で、
より強力な反発心を呼び起こしたり、鼓舞したり、
挑戦されたりしているのだと失礼ながら勝手に解釈を致しました。
それはそれで素晴らしいことだと思いますし、
カリスマといわれる由縁は充分に感じ取れる方でした。』
西日本ビジネス印刷株式会社
代表取締役会長 園田 慶一