『心の欲する所』
『心の欲する所』
今日は、千客万来の日ですので、お客様の為に
雨の降らない一日であって欲しい!!
2006年の私のブログからです。
『09/05/2006 20:01:00
TITLE: 心の欲する所
自民党の総裁候補が3名とも打ち揃って九州ブロック大会に出席したとの報道の中で、
私個人として極めて興味深い発言に接しました。
実は谷垣財務大臣が言われた「心に欲する所に・・・」のくだり。
これは2600年前の中国の思想家・孔子の論語の中に出てくる言葉です。
子曰く、われ十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順う。
七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。
の最後の「七十にして・・・」の部分を引き出して引用をされたらしい。
私が、この言葉に接したのは多分は多分二十歳前後の事ではなかったでしょうか。
青春や仕事、恋愛の様々な悩みや葛藤の中で、
自分の人生の悔やみ事ばかりに神経は集中していて
前を向く事を怠っていた頃、出会ったのが亀井勝一郎やこの論語。
中でもいたく心に焼きついたのが「心の欲する所・・・」
「七十になったら自分を抑える努力をしないでも調和が保てる自在な境地に達した」の意。
簡単に言えば、やりたい放題のことをしても、言葉を吐いても相手との人間関係を損なうような事はないし、
むしろ関係が深まっていくというような事でしょうか。そこにはもう自制心は存在しないのでしょう。
凡人の私が死ぬほどの努力をしてもそんな境地に到達するとはさらさら思いはしないけど、
今の時代、夫婦の間、子供と親、兄弟、友人知人との間でも言葉の暴力や土足で踏み入るような行動で、
相手との関係を損なっているような事が多いのでは?と思いますがどうでしょうか。
少しでも少しでも、私の心の有り様を見つめつつ、そう「矩を踰えず、矩を踰えず」と唱えていたいものです。』