消えた花火をバケツに放り

うう…八月が終わっちゃうよ…あと一時間あまりだって…淋しいね。

意味のある文章を書こうとすることはぼくにとって辛い場合が大半である。けれどもぼくは気づいたら、また仕事机の前まできて、乾いた雑巾絞るみたいに、ありふれた言葉の中からなんとか煌めいたもの見つけ出そうとつとめている。

お酒を控えた方がいいって、何人ものひとが心配してくれた。嬉しいけど、悲しい事に、ぼくは今もお酒を飲んでいる。アル中、だなんて、そんな大袈裟な。別に飲まなくたって我慢していられるさ。ただ、飲んでもいい状況にあるとき、なら飲んじゃおうって気持ちになるだけさ。ああ、優柔不断、意志薄弱。みんな心配かけてごめん。

馬鹿だなあ、ぼくは。何が解決するわけでもないのに。電気ブラン身体じゅう巡っても、朝が来ないわけじゃないのに。

月曜日ってなんでこんなに早く来ちゃうの? もう、やだ。ほんと、勘弁して欲しい。ちくしょう、やめてやる。仕事なんて、やめてやる。ただ、職場の人のことは嫌いじゃないよ。だから困らせたくはない。ぼくが仕事をこなせばこなすほど、いなくなったときの穴が大きくなるんじゃないかな。それがいやなのに、どんどんぼくに経験を積ませようとしてくる彼らは馬鹿なお人好しじゃないか! 終りがわかってる恋なら、はじめからプレゼントなんて用意しない方がいい。電話をするのも、髪を撫でるのも、控えた方がいい。だってさ、急に夏から冬へ変わると、誰だって風邪を引くんだから。だったらさ、はじめから夏なんて飛び越して、秋の中で枯葉を踏みつけながら踊っていればいい。ワルツだ。

これらはみな酔っぱらいの妄言でありますから、ひとつとして理にかなった文面はございません。みなさまおやすみなさい。

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