
M∀LICEのプロテクトコード・トーカーについて考える
初めまして。霧咲(@kirisaki_11)です。
先日開催された帝龍杯にM∀LICEを持ち込むにあたり、少し考えたことがあったのでnoteに記録として残しておこうと思います。
noteの執筆は初めてですので至らない点等あるかと思いますが、軽くでも読んで頂けると幸いです。
屋敷わらしの採用増加
環境の変化
帝龍杯直前までの話になりますが、ライゼオル一強環境環境は変わらないものの、そこに続くデッキとしてM∀LICEの他に原石青眼、メメント、百鬼羅刹、ラビュリンス等多様なデッキが出てきていました。
環境の多様化に伴い、サイドボードや採用される誘発にも変化がみられました。その中で、個人的にM∀LICEにとって影響が大きいと考えていたのが、屋敷わらしでした。

M∀LICEへの影響
M∀LICEの最終盤面は、基本的にはネオテン+06になります。先出しウーサでニビルケアをする動きも存在しますが、泡の受けが悪いため上振れハンド以外でこのルートは採用していませんでした。
そのため、基本的にはネオテン+06の場合に絞って話を進めていきます。
この最終盤面から出力される妨害は、魔法罠無効+対象をとらない除外+相手ターンリンク召喚(クリプターorFWD)となり、併せて07のサーチ先とアンダーグラウンドで返しの手数を最低2枚確保できています。(バインダーの墓地除外は展開に使うため、妨害として有効に使いづらい)
他にも、盤面が横に広がることに加えてドーマウスの破壊体制付与やアンダーグラウンドの攻撃誘導等によって、相手の盤面を削ってターンをもらい、返しにキルをとりきることを容易にしています。
一方でこの盤面の問題点として、盤面強度の大部分を06でバインダーを蘇生する動きに依存しているという点にあります。仮に06の蘇生を妨害されると、攻撃力8000+魔法罠無効のみ、バインダーの墓地除外を妨害されても先ほどの盤面に攻撃力2300が追加されるのみとなります。
相手の盤面を削ることもできなければ、盤面を横に広げてライフを守ることもできず、返しの手数も用意できない。M∀LICE目線では非常によろしくない状況になるわけです。
こう考えたとき、屋敷わらしはこの弱点にクリティカルヒットする誘発になってしまいます。
さらに、そもそもリソースを伸ばすことを許容したくない場合はアンダーグラウンド、スプラッシュメイジに対して強く使うことも可能であり、何より6枚目で間に合ってしまいます。
ロンギヌスというほぼ専用メタに屈するのは割り切れても、環境を丸く見れる妨害がクリティカルに刺さってしまう状況は割り切るわけにはいかないと思います。
プロテクトコード・トーカーの採用

帝龍杯では対策カードとしてプロテクトコード・トーカーを採用しました。展開ルートは既存ルートとほぼ変わらず、最終盤面がネオテン+06で墓地にプロテクトを追加で用意できます。
誘発の貫通にアンダーグラウンドを切った際は、今までと同じくネオテン+06になるか、FWD+06+墓地プロテクトになります。
この最終盤面では、プロテクト効果でランサムを除外することで、ランサム蘇生から追加でラビット除外⇒07セットまで行くことができます。
この展開により、06に依存せずとも
・返しの手数2枚と07を用意可能
・横展開可能⇒コードオブソウルがアクティブになる
といった利点があります。また、06⇒バインダーの動きに対する依存度が減ったことによって、
・一滴やわらし、リブート等の一枚のカードで台無しになることがなくなる
・06の蘇生タイミングが自由になる⇒バインダーの墓地除外を妨害として有効に使いやすい
・展開に07を使っても、バインダーで07セット+相手ターンにラビットで06セットと動くことで最終的な妨害が変わらない
といった良い影響が見られます。また、利点と取り立てて言うほどではありませんが、プロテクトの対象体制付与が有効に働く場面も何度かありました。
まとめ
M∀LICEが発表された直後に一瞬だけ注目され、結局嘘カードとして消えていったプロテクトコード・トーカーですが、環境に屋敷わらしの採用が増えてきた今こそ、対策として必要なカードだと考えています。
一方でM∀LICEはエクストラの枠が非常にシビアであり、1枠捻出するだけでも苦労するという問題もあります。
また、今回の思考はギミックで用意できる盤面だけを考えていますが、そもそもM∀LICEはギミックだけでなくドローで引いてきた汎用札を合わせて戦うデッキです。私はギミックで最低限用意できる盤面にもある程度の強度が欲しいと考えていますが、この辺りも個人差があるかもしれません。
さらに、私自身が先出しウーサの展開ルートをそこまで信用していないというのも、わらしに対する警戒度を上げている一因でもあります。
以上のことから、そもそもわらしに対する評価は個人差が大きいとは思いますが、もし仮に同様の考えに至った方の助けになれば、あるいはこれがきっかけで新たな展開や対策が生まれたのであれば幸いです。
駄文ではありますが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。