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涙はこん、こん。お腹はぐうぐう。 映画『みをつくし料理帖』


小学校のころ全盛期だった、角川映画。

薬師丸ひろ子さんの作品は全部観に行ったっけなぁ。

角川春樹監督が10年ぶりにメガホンをとる作品、しかも私にしては珍しく観続けた連ドラ『みをつくし料理帖』の映画化とあって、マスコミ試写の日を心待ちにしていました。

立ちあがる湯気、スクリーンから匂いたつような出汁のしずく。
冒頭早々おいしそうな料理のシーンの登場で、お腹から「ぐぅ〜」と大きな音色。あー恥ずかしかった。

松本穂香ちゃん演じる主人公・澪のひたむきさにキュンキュンし、かつて角川映画を飾った豪華俳優陣のキャスティングにも「お〜〜!」と心のなかでひそかに感嘆。

運命に翻弄されながら懸命に生き抜く澪と野江の友情が切なくて、清らかで。こうした女性同士の友情にスポットを当てた映画ってあまり観たことなかったので新鮮でした。

それにしても、次から次に登場する料理のおいしそうなこと。

なかでも澪が幻の花魁・あさひ太夫として生きる野江に食べさせようと吉原へ持参する「こぼれ梅」、これを隠し味に使った「鼈甲珠(べっこうだま)」、食べてみたいなぁ。。。

男女それぞれの胸に秘めた恋ごころもまた、開けっぴろげな世のなかで擦れてしまった(?) わが身を浄化させてくれました。

『みをつくし料理帖』

10月16日(金)から全国公開


ハンカチとティッシュの持参をおすすめします。

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