【まえがき】聖なる週/Semana Santa
去年の今頃、スペインはアンダルシア地方を訪れた。「アンダルシアにあこがれて」と真島正利の名曲と共に、長い間いつかは行きたいと思っていた特別な場所。ある日突然行くことになり、たどり着いたら私が訪れたアンダルシアの町はどこも聖なる週「Semana Santa」の真っ最中でした。
Granada(グラナダ)での最終日、ホテルに戻ろうとしたものの、どこもかしこも交通止め。バスも来なければ、タクシーももちろんない。街の人に聞いてみると、Semana Santaだという。セマナ・サンタ?聖なる週?
アメリカに住んでいる私は、それはイースター(キリストの復活祭)に関係する行事だとすぐにわかったのですが、セマナ・サンタは意味合いも規模もまったく異なるものでした。
スペインではイエス・キリストがエルサレムに入城し、受難、その後復活するまでの1週間のことをセマナ・サンタと呼び、その週は毎日国内各地でプロセシオンと呼ばれる宗教行列が行われます。アンダルシア地方のそれは特に有名らしく、全世界からセマナ・サンタに参加する人々が訪れるらしいのです。
しかも去年2023年は、コロナウイルス対策の全面解除後初のセマナ・サンタで、多くの人が集まり、いつもより盛大だったとのこと。何も知らずにこの期間にアンダルシアに来ていた私は、とても幸運でした。(そもそもこの旅は、突然行くことになったので、念入りに計画を練って赴いたものではない。3月の終わりに出発したけれど、航空券を取ったのも3月に入ってからだった。)
最近は日本の一部でも「イースター(復活祭)」の名前が知られるようになり、特に東京ディズニーランドでのイベントが有名のよう。カラフルな卵にウサギにひよこといった小動物がモチーフにあり、何やら春の訪れをお祝いする楽しいイベントなのかと思われるだろう。
実はイースターは宗教的行事であり、イエス・キリストの復活を祝う日です。イエスの復活とは、キリスト教の中心的な信条であり、イエスが死後、に肉体的に死から復活したという出来事を指します。この復活は、キリスト教信仰において最も重要な事象の一つであり、キリスト教のメッセージの核心です。
イエス・キリストが十字架に張り付けられて死に、そして復活したというストーリーは、クリスチャンでない人にとってはおとぎ話のように聞こえるでしょう。イースターと意味も分からず浮かれる前に、少しその由来を知っておくといいと思います。(グローバルマインドとかって、こういうのを知ることもその一つだと思う。)
ということで、長いイントロダクションになりましたが、明日以降、セマナ・サンタについて綴っていきたいと思います。
(つづく)
MissMiki
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