リリースに名前が、写真が載る
俳優プロダクション、ミッシングピースの代表として事務所の出来事を記事にしています。週1のペースで。
続々と届くオーディション合格連絡
1年以上かかった人もいますし、半年ほどの人もいますが、ここ数ヶ月、オーディション初合格の連絡をもらった新人俳優が7人!(18歳〜40歳と年齢は多岐に分かれています。)
嬉しい!!
オーディションに受かる前に、最終選考に残ったけど落ちた連絡や、オーディションでの評判が良かった連絡や、スタンドインで素晴らしかった連絡などがあるので、そろそろ受かるだろうなって分かっていますし、
やがては受かります。一旦、受かり始めると自信に繋がり、現場での学びが増えるので合格率がグッと上がることを経験から分かっているので、焦ってはいないのですが、
本人たちの気持ちを思うと早く一発目が出ないかなぁと心待ちにしているので、本当に嬉しいです。
そして、本当に受かったんだなと思える瞬間は・・・
製作陣から届く資料に名前が載っている<香盤表・総合スケジュール>
ことなんです。実感が湧きます。これはマネージャー独特の感覚なのかもしれません。名前が間違っていないか、確認するのも仕事のうちです。ミッシングピースで1番、名前が間違えられるのが大政凜。リンは右側の下が「木」なのですが、乃木編の「凛」にされてしまうことがよくあります。
名前間違いエピソード
名前間違いエピソードを一つお話ししましょう。ある映画の試写でエンドロールが鳥谷宏之が島谷(シマタニ)になってて、どっひゃーってなりました。通常はクレジットの確認という作業があるので、稀有なミスでした。(もちろん、訂正してくださいましたよ)
俳優が最初に俳優を自覚できる名前載ってる!って喜びを感じるのは
台本の前付(まえづけ)に名前が載っている
ことだと思います。
オーディションで合格で台本をもらうときはもちろん、名前は載っています。だから、名前の載っている台本を目にしてもそんなには喜びは湧いてこないかもしれませんが、オーディションではなく、お問い合わせで出演が決まるときは俳優は名前があがっていることを知りません。そういう場合は時間がないことが多いので出演が決まっても台本に名前が載っていないことが(役名は載っています)多いのですが、
スケジュール調整している最中に(スケジュールが空いてなくて仕事が引き受けられない状況ということ)心ある制作さんが「今日の17時までにスケジュールが確保できたら、前付にお名前を入れれるんですが。。。」とおっしゃってくださって台本に名前が載せていただいたことが何度もあって、その台本を何も言わずに俳優に渡す時の悪戯な気持ちは心地いいです。特に初めて台本に名前が載った場合は俳優の目がキラキラします。
名前が載るどころか、名前で呼んでもらえない
ちょっと話が逸れますが(いつも話は逸れますね。。)スタンドイン(代役。リハーサルやカメラのアングルチェックで必要とされます)の現場を終えた(今はミッシングピースを辞めている)俳優が「スタンドインって、スタンドインさんとか、ちょっととか、あのとかって呼ばれるから、なんか人間扱いされてないというか、モノ扱いされてるように感じて凹みます。」と言うので私は「カメラマンさんの名前は?メイクさんの名前は?言える?」と聞くと、彼は答えられません。
私「名前で呼んでもらいたかったら、まずは相手の方を名前で呼びなさい。Kさん(とある有名俳優さん)は現場に入る時、スタッフ表をくださいって頼むんだそうです。スタッフ表に名前が無いスタッフがいるとプロデューサーにそのスタッフの名前を聞くのだそうよ。そして、すぐにその方を名前で呼ぶのだそう。誰と仕事をしているかを大事にされてるのだと思うよ。なんの仕事をしてるのかも大事だけど。
それにスタンドインさんって呼ばれるのは役割名で呼ばれてるんだから、たとえば、現場の人たちは私を西田さんって呼ぶ人もいるけど、マネージャーさんって呼ぶ人もいるし、社長って呼ぶ人もいます。マネージャーさんって呼ばれても私は腹は立たないなぁ」
さて、話を戻しましょう。
他にどんなものに名前が載るのでしょうか!?
エンドロールにクレジットされる
私はwith MYUという制作やキャスティングの会社も経営していて、映画を4本作ったことがあります。その映画ではミッシングピースの俳優がたくさん出演してるのでエンドロールに名前が載ってても、特別な感情は湧かなかったのですが、岩井俊二監督の映画に鳥谷が出演して、イマジカ(まさに映画館そのもの。豪華!)の試写室でエンドロールに鳥谷の名前が挙がった時はズンって来ました。
ドラマも番組終わりのテロップに名前が載ってると嬉しいですね。ところで、テロップに会社名が載ってるのはエキストラを出したことを意味しています。エキストラなので俳優の名前は出せないですからね。番組に名前が載るなんてすごい事務所だ、信頼できるって意味ではありませんよ。
リリースに名前が、写真が載る
4月期ドラマのリリースに鳥谷宏之の名前が載りました。写真も載りました。まもなく配信の連続ドラマでは所属俳優が(情報解禁前なので名前を挙げれられませんm(_ _)m)大きく取り上げられます。
続々と届く2人のリリース情報。感動です。ここまで来れた。どこまで行くんだろう。
。。と感慨に耽っている場合ではありません。写真の提供依頼や劇中写真のチェック、ポスターチェック、私たちの作業負荷も増えました。嬉しい負荷です!
せっかくのリリースです。取引先関係者様にしっかりとお届けしなければ。私は俳優が番組や舞台に出る際、一斉送信メールは送りません。お一人お一人に心を込めてメッセージを送ります。とてもシンドイけれども誇らしい仕事です。先週、その打ち合わせで事務所に顔を出すと、目に飛び込んできたフライヤーの写真にまたまた、感動して釘付けになりました。
舞台のフライヤーに興奮する
浅野令子が出演するゴツプロ!のフライヤー
ゴツプロ!第九回公演「無頼の女房」
浅野の、浅野らしさ満開の写真にうわぁ〜って感嘆の声が出ます。ここまで来れた。どこまで行くんだろう。また同じことを呟いています。
春は飛躍の季節の予感しかありません!!