映画製作で果たせるミッシングピースの役割
1年に1本、映画を作ることを自分に課してきました。
なぜなら、映画製作でしか得られないことがいっぱいあるからです。
例えば、広告のキャスティングも手がけていることは映画のキャスティングで大いに役立ちました。そして映画のキャスティングでの苦労は広告のキャスティングのスキルアップへとつながりました。
他にはミッシングピース所属俳優たちのモチベーションにもスキルアップにも繋がりました。映像資料の乏しい俳優に手応えのある映像資料を提供する機会にもなりました。
映画製作をしてることが監督やプロデューサーの間に少しずつ広がり、ミッシングピースのブランディングに役立っていました。
ミッシングピースの経営はコロナに見舞われても、マネージャーや俳優が去って行っても、歳を追うごとに成長を続けていましたから、1年に1本は映画を作っていけるし、作らなきゃって思っていました。
ところが2022年、それが初めて途切れました。制作までの情熱が上映になると急速に冷えてしまうことと、そのことがいかにダメなことか気がついているにもかかわらず、冷えてしまった心に火を灯すことができない。映画は作ってナンボじゃなく、見てもらってナンボです。私は制作すべきじゃないと判断するに至りました。
作らなくてよかったこと。よくなかったこと。
作らなくなると、俳優事務所の経営という本来の職責の庭の中で毎日が過ぎていきました。経営は順調です。ドラマや映画にはどんどんと躍進することができました。
私やスタッフの力が映画製作に分散されていたと認めざるを得ません。その反省ができただけでも映画製作にかかわらなかった2022年はミッシングピースにとって必要な時間でした。
一方で「出逢い」は激減しました。シネマプランナーズさんが東京のLABOを閉めたことも影響があったのかもしれません。「想い」を持ちながら、エネルギーを持ちながら、成就できない人たちの一助となることが私のエネルギーの源の一つなのに、「出逢い」はミッシングピース所属俳優の新しい一面と出逢うことに限られていました。
自分の外へ踏み出さなければ、自分を超えられない
最近、経営や経済は必ずしも常に右肩上がりでなくてもいいと思うようになりました。足場を固めること、今を受け止めることは、右肩上がりを追い求めるよりも大切だと思うようになりました。
と同時に結果が良かろうが悪かろうが、常に変化を恐れず行動することが最も大切だと思っています。そこで立ち止まるから「結果」という名前がつくので、歩み続ければ「経過」に過ぎません。
変化が起きるような行動とは自分の外へ踏み出す行動ではないでしょうか。映画を作らなくてよかったこと、作ってよかったことを経験した今、ミッシングピースはミッシングピースのやり方で製作に貢献できる方法があるはず。ミッシングピースの外へ踏み出す方法があるはず。
ミッシングピースと映画製作サイドのウィンウィンを探して
去年年末から映画関係者に積極的にアプローチしてきました。見つかったような気がします。ミッシングピースと映画製作サイドのウィンウィンのやり方。構想を発表できる日も近いと感じています。春までにはきっと!