スウィート・エスケープ♪ / misshe (dream sketcher)

ふたつのひととき、甘い逃避行へ。

"スウィート・エスケープ♪"

今回の曲の着想

 由愛ちゃんのお誕生日においては「この1年で由愛ちゃんがアイドルとしてやった仕事」にフォーカスして曲を作る、というのが基本スタイルになっています。誕生日の節目で由愛ちゃんの1年間を振り返りたいという意味もあります。

 今回はコミュ「成宮由愛とのメモリアル5」をモチーフにしようかなと思ったものの、これは「お仕事」ではないもんなというのは思っていました。完全にデートですよこれ。いやデートもいいんですが!でも私、基本的に「アイドルの成宮由愛」が好きなんです。なので今はちょっと歯がゆくて、デレぽなど定期的に出てくれるのはいいんだけど、やっぱりアイドルとしての新しい姿が見たいよ~って常に思っています。あれですね、モバマスの存在って本当に大きかったですね。

 でも、「コミュにおいて選択肢で展開が分岐するように曲も分岐する」というアイデアが降ってきたら、今までにやってないし結構面白そうじゃない?とワクワクしてきてこれはやりたいぞと気持ちが切り替わったんですね。やるならやるでちゃんとデートらしい音楽を作りたいし、俺は由愛ちゃんとデートをするぞ!!!という意志(?)で制作に向かうことが出来ました。

 「曲が分岐する」というのは音ゲーの曲にたまにあるギミックです。途中で曲展開が変わったり、譜面難易度によって音源が違ったり、はたまた曲中のプレイ内容によって譜面が分岐したり。この「スウィート・エスケープ♪」はDDRのEVOLVEDシリーズのような曲展開の分岐をやりたくて、それのリスペクトで表記もver.◯としました。

 目指した音楽のイメージやジャンルとしては、デートらしくムードと甘さのある音楽。お誕生日には3拍子の曲を作るという流れがあったので、じゃあスウィングとワルツかなとすぐ決まりました。3拍子を何度も扱ってきた割にはワルツのようなド直球の3拍子をやってない!というのもあったので。

ver.R

 コミュにおいて右の選択肢を選ぶと、ショッピングモールで買い物にスイーツにクレーンゲームにと、私たち本当にPとアイドルでしたっけ?くらいのデートっぷり。これはもうヒネリも無く直球で甘々の展開で行くべきとすんなり決まりました。今までdream sketcher名義で作ってきた曲を踏襲しつつ、キラキラとかわいい音色を散りばめながら作曲とアレンジをしていきました。

 アレンジしつつ、いつもメロディにスタッカート系の音色を使いがちだなと手癖に気付く瞬間があって、もしかして自分なりの成宮由愛観の表現で無意識にやってるのかもなんて思っていました。ぴょんぴょんと歯切れの良い音色、なんとなく妖精感ないです?そういう無意識なんだと思います。多分。

ver.L

 2バージョン作るにあたって、ベースとしてver.Rを作っておりました。そして、「イントロとサビのメインフレーズは共通とする」という仕様は最初に決めていました。イントロが共通なのは、コミュもイントロ部分の選択肢までは共通だから。サビも曲の顔となる部分なので変えない方がいいだろうと。なのでver.Lでは展開部やアウトロを別物にしたかったのですが、なかなか難しかったです。1番と2番で展開を変えるって意識ではなくて別物にしたいし、でも同じタイトルの曲としてあまりに突飛な展開には出来ないし。

 左側の選択肢のコミュにおいては、写生イベントへと赴きひとりの女の子との交流から由愛ちゃんの内面が垣間見えるような内容になっています。内面ということで甘さを抑えて少し真面目さを出したような展開を意識していました。とはいえサビのかわいいフレーズに戻ってこないといけないし、うーん難しい。試行錯誤した結果、変拍子を挟んだりと少々トリッキーな曲になってしまいました。
リスペクト元のEVOLVEDシリーズでも変拍子はあるし、ソフランや停止してないだけまだいいかな!とか思ったり思わなかったり

 曲とは離れますが、こちらのコミュで印象的な所がありまして。由愛ちゃんが女の子に「たくさん描く……だけじゃわからないよね……。」とまず言ってから優しくアドバイスするんですけど、「たくさん描く」が真っ先に出てくるのが凄いなって思ってました。この年にして試行回数を増やすことが上達への道ということを理解してる。凄い子ですよ。

5年目

 「由愛ちゃんのお誕生日に曲を作る」をやって5年。毎年曲が出来ねえ~!と喚きながらもなんとか間に合わせることが出来ています。自分で絵を描くようになったり、2バージョン作ってみたり、何かしらを加えつつ自分でもまあよくやってるよと思ったりします。(自画自賛)

 前にも何処かで言ってるはずですけど、今私がDTMして曲を作っているのは由愛ちゃんと出会ったからです。由愛ちゃんのお誕生日に彼女をイメージして曲を作るのは恩返しの面もあるし、今の私の曲作りの原点に戻るような心持ちもあるので、絶対に欠かせない制作で。なので11月3日には必ず間に合わせたいってプレッシャーを勝手に感じているし、ちゃんと発表出来るとドッと力が抜けていく。この日にかけての抑圧と解放、結構クセになっていて、自分のお祝いを終えた後に皆様のお祝いを見る時間が解放感と多幸感で本当にいいんですよね。普通に制作してるだけでは絶対に味わえないなと毎年思っています。

 とはいえ、ひと月後にはゆめドリVのサークル参加が控えているので、存在しないイベントにおいて作品を存在させるのであれば、あまりのんびりしている時間も無さそうって状況です。どうしようかな。今回の"スウィート・エスケープ♪"の2バージョンを含むEPでもとは思ってますが、果たして。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?