境界線素粒子

他人にどこまで何を言っていいのかわからなくなる。
他人にどこまで何をやっていいのかもわからなくなる。


だりぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テレパシー使えたらいいのにな〜〜〜〜

我々は独立した人間という個体に見えるけれど実際は空気によって全てのものと密着しているので本当の意味では独立していない。人間だけでなく、動物や物質、電磁波など全て空気を媒体につながっていると思うと恐ろしい。にも関わらずそれぞれが固有の意思を持っているのがイミフ。しかし万物とつながっているのだとすると一体どこまでが自分の意識なのかわからんな。

私は一体どこまでが『私』なんだろう。怖っ。こんなんずっと考えてたら頭おかしくなりそっ。こういうこと考えてると途中で飽き始めて、今日の昼ごはん何にしようかなとか考える。マックでいいかな。


量子力学によると、全ては素粒子でできているらしい。素粒子が私の肉体という形になっていたり、コップや、空気という形になっていたりする、らしい。解釈が合ってるか知らんけど、そうだとすると私の尻肉の一部を素粒子にもう一度分解したい。結構な量の素粒子になると思うので、新生児くらいは錬成できそうだ。三人目の我が子誕生がその形だと嫌だな、古事記の神様みたいな生まれ方やん。


イライラや鬱々などの感情も独自の波形をして空気中に放たれている。らしい。知らんけど。だけどなんとなく「うわ、この人めっちゃイラついてるやん」とかわかるのはそういう理由なのだろう。先日は狭い道を歩いていると後ろから殺気じみたものを感じた。振り返ると、めちゃくちゃ急いでいる様子のお姉さんが居たので道を譲る、殺気は消えた。焦りにも波形があるんだな。うんこでも漏れそうだったのかな。


他人との関わり方について考えていたのにもうこんなに話が飛んでいる。実はそんなに対して悩んでいないのかもしれない。そういえばお腹が空いた。マックが食べたい時って無性にあるけど、ここ数週間は少し頻度が多い気がする。疲れているのだろうか。ハイカロリーを欲しているのか？

こんな事を書いていると、夫が「ごめん」と言いに来た。さっきまで少し喧嘩していた。
夫にも何をどこまで言っていいのかわからない。この世で一番なんでも言えてしまう。一番境界線が薄い人かもしれない。私と夫の間だけ空気の密度が少し違うのではないか？
そうだとすると私も夫もお互いを失った時どうなってしまうのだろう、この世から酸素が減ったような気になるのだろうか。

2人で、お昼ご飯を何にしようか話し合う。車で少し行った先のイタリアンに決まった。マックからすごい飛躍だがハイカロリーには変わりないのでやはりPOWERを欲しているのだろう。

カロリーも素粒子になってほしいな、それで万札を錬成しまくったら偽造紙幣になるのかな。そうなったら、バレて罪に問われるまで鬼のように遊び呆けよう。バレたら『紙の月』の主人公と同じ結末を迎えよう。私が宮沢りえになる。