マンションであるあるな騒音注意張り紙
今回は珍しく長文です。
飽きた、と思ったら即閉じていただいて構いません。
感じ方はさまざまだなと改めて感じさせられた出来事を記します。
先日からマンションの掲示板に
夜中に駆け回ったり掃除機や洗濯機の音がしたりしてうるさいと誰かが言ったということで
マンション全体に注意の張り紙がされていました。
騒音注意張り紙はわたしがこのマンションに住んで3回目くらいです。
たしかに最近隣の人の音聞こえるなーっと感じたのですが、こないだお風呂上がりに盛大に家の中で滑ったこと(詳しくは編へ)があり、気をつけなきゃなあとさらっと思っただけでそんなに気に留めていませんでした。
張り紙が貼られて3日後の夜、コンビニから帰ってきた私はエントランスの掲示板前にいた60代くらいのおばさんにたまたま声をかけられました。
おばさん)ちょっといい?
※以下、お)で記載
みそしるこ)あ、はい。どうされたんですか?
※以下、み)で記載
お)この張り紙みた?どう思った?
み)あ。そうですね。。最近貼られましたね。。。。
このマンションは住んで5年目になるのだが、住民の人とすれ違うことがまず稀。また、たまたますれ違ったとしても無言または一言挨拶するだけ。知り合いは管理人さんのみ。隣の人の顔もままならない。そんな状態だったので、初めて声をかけられて不安で仕方がなかったのでした。やばい人なのかなと。
お)最近、ここ1、2年でこういう張り紙ほんと増えたわね。ほんとに嫌で仕方がない。
み)たしかに、よく貼られるようになりましたね。
お)ほんとに嫌なのよ。不快。みんなそれぞれ生活のしかたがあるのにね。
み)そうですよね。。。。
おばさんの口調から明らかな怒りを感じました。おばさんに目を向けるとマスクで表情は見えないものの、目が潤んでいるのがわかりました。
お)わたしはこのマンションに30年以上住んでるんだけどさ、それこそ昔はこのマンションにも子供がたくさんいたのよ。
み)そうなんですか。今あまりいないんですか?
お)そう。もう少なくなってしまったのよ。その時代はよく足音とかしてたし、そういうのも我慢してたものよ。みんながそれぞれ他の家を気遣って我慢したり許したりしてたのにね。ほんと嫌だわ。
み)そうだったんですね。
おばさんは続ける。
お)このマンションは誰か1人でも騒音とかなんかで管理人さんに相談するとこうやって全体に張り出されるのよ。
み)え。個別で対象の方に管理人さんから注意されるとかじゃないんですか?
お)違うのよ。今はそういうことできないんですって。一人ひとりに注意することはダメなんですって。集合住宅だとどこからきてるものなのか特定できないからね。
管理人さんでも一人一人に注意できないとは知らなかった。
お)今の時代、いろんな生活のしかたがあるでしょう。
み)そうですよね。夜にお仕事される方とかいらっしゃいますしね。
生活のしかたが多様化し、暮らすリズムはほんとにさまざまになったと思います。その考えをもっているおばさんはとても柔軟な方だと個人的に感じました。
お)そうよね。うちの上の人は夜のお仕事されてるから、帰ってくるのは朝だからね。そういう人にうるさいとか言えることじゃないし、その人にも生活があるから。そういう人たちはどうしろっていうはなしよね。
自分が今まで相手の生活を思って我慢してきたということからの怒りだったり自分よがりの考えを一方的に言うなという怒りだったのかなと思いました。知らない相手を感じてそこまで生活したことはなかったので、優しくて想いが深い方なんだなとも思いました。わたしにはそんなこと考えたことなかったな。。
おばさんは続けた。
お)この年になるとね、夜トイレで目が覚めてそのまま寝れなかったり、長時間寝れなくて深夜に早く起きてしまったりするのよ。そういうのはどうしようもない。気をつけていたって生きていれば音は出してしまうのだから。
わたしはハッとしました。
年齢を重ねたからこその悩みについてどうしようもできないからこその怒りだったのでしょうか。
自分がどんなに気をつけていても、もしかしたら自分かもしれないという不安が募ってストレスになり、怒りだったり涙だったりに現れたのかもしれません。
その後、おばさんの話を5分ほど聞き、寒いからと解散になりました。
おばさんは一人暮らしの様子だったので、このご時世だかはこそ誰かと話がしたかったのかもしれません。
個人的にはおばさんがそこまで自分のことに捉えて気にすることじゃないのかなと思いましたが、年齢を重ねないとわからないことがまだまだたくさんあるんだなと改めて思いました。
同年代ばかりだから、たまには年下のこたちや人生の先輩方の話をゆっくり気軽に聞いてみたいな。
そういう場所ないのかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?