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これから木造戸建ての大型リフォームが増える理由。

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

日本ではお家をリフォームをしながら長く住み続けるというライフスタイルがないと言われる。欧米と比べると日本の住宅は耐用年数が短い。日本では築40年の家と聞くと、古くてボロボロといったイメージがあるが、欧米では築100年を超える家も珍しくない。

また、日本では築年数が長くなればなるほど中古住宅としての販売価格は下がっていくが、欧米ではそのようなことはなく、家の手入れをしながら住み続けることで資産価値が上がり、価格も上がっていくことがある。

自然環境や住宅政策の違いがあるため同じように比べられないが、その違いは建物の質にもある。これまでの日本の木造戸建ての質があまり良くなかった。実際、築40年を超える家となると建物が傷みすぎて、リフォームをしても長く住み続けることができない家が多かった。

特に、日本は地震が多く、四季があり、夏の暑さや冬の寒さがある。そういう中で傷みすぎた家は地震に対する備えが弱く、夏の暑さや冬の寒さの中で快適な暮らしができないと体にも悪い。そうなるとリフォームをして住み続けるよりは建て替えた方が安心となる。

ただ、日本は古い家が多くなっている。今、日本には木造戸建てが2400万戸あり、そのうちの900万戸が築35年以上。すでに約40%が築35年以上の古い家となっている。3件のお家があれば、そのうち1件は築35年以上というわけだ。

しかも、これからも古い家は増え続ける。今から35年前と言えば、1987年、昭和62年である。築40年であれば、昭和50年代。家がどんどん建てられていた時代である。今の新設住宅着工数は90万戸を割るまでになっているが、1980年代は150万戸を超える年もあったほど。最も多く家が建てられていた時代である。

さらに、これから増え続ける古い木造戸建てはこれまでの古い家とは違ってくる。築年数が長くなり、見た目は古くなっているように見える家も、ボロボロではない。長く住める家に必要なのは、基礎や構造の状態がどうなっているかである。外観や内装などの見えるところはリフォームをすればいくらでもきれいにできる。

しかし、長く住むためには基礎や柱などのお家の構造がどうなっているかが大事。このような目には見えない部分の傷み具合が家の耐用年数を決める。そして、そのような目には見えないところの質が良くなっているのが、これからの古い家なのだ。日本では家を建てる際には法律に則って建てなければならない。その法律で定められた基準が昔と今では違っていて、昔であれば建てられた家が今では法律で建てられなくなっている。

地震に対する備えとなる耐震性や夏の暑さや冬の寒さがある中でも快適な暮らしができる断熱性の基準が高くなっているのだ。

このようなお家であれば古くなってもリフォームをすれば、まだまだ住み続けられる。そして、やはり新築のマイホームを手に入れるよりは、すでにある古いお家をリフォームした方がお金もかからない。

このようなことから、これからの日本でも欧米のようにリフォームをしながら住み続けるライフスタイルが徐々にひろがっていくはずだ。

古くなったものも大切にして今日もステキな一日に。

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