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TOOBOEの錠剤、MVと原作とで2重解釈して息絶えた話 前編※チェンソーマンネタバレあり

はじめましての方ははじめまして。

そうでない方はおはらーな☀

磯野!note開始の宣言をしろ!
note始めぇ!


今回はゲームじゃなくて曲の歌詞を考えていった結果、無事死亡した話。
チェンソーマンの原作ネタバレが含まれるのでアニメ勢はバック推奨。




よし原作修了済みの人間しか残ってないな?原作のことガンガン書いていくからな?戻るなら今だぞ。



人払いすんだし本題。
皆さんはチェンソーマンアニメはご覧になられていますか?
みそらーなは始まる直前に原作をジャンプラで全話一気読みして心と誉れが死にました。
アニメでまた心がタツキ先生の悪魔に食われるのかと思うとつらいです、つらいけど見ちゃう。オタクって悲しいね。

そんなチェンソーマンの4話EDがパワーメインだったんですけれど、その曲が最近エグいハマり方してしまってヘビロテしてます。

で、その曲はチェンソーマン流の解釈をするとデンジとパワーをメインに据えた歌詞になっています。そらEDメインだしそうなんだけれども。
いやその前にリリースされた心臓も大概デンジ君な歌詞なんで錠剤が刺さった人は聴いてきて。

話がそれかけた。タイトルの2重の解釈についてですが、1つめはそのチェンソーマンの解釈。
もう一つがそれから1週間後に公開されたMV版での解釈。

内容が結構過激なので年齢制限もやむなしだね。
で、この2通りの解釈をしてしまった結果、激重感情×激重感情で無事地獄から帰ってこれなくなりました。チェンソーマン以外の悪魔に消してもらうしかない。

というわけで、うちなりの解釈について書いていこうと思います。
相変わらず長い前振りだ。


歌詞パートについて

2回解釈を書く都合、何度も出すとくどいのでパートごとに解釈垂れていきます。あとはこう、歌詞とかの大人の都合とか……

以下パート分け

1A-1 丸い月-隠してる
1A-2 良識-踊るだろう
1B 赤く-充満していたな
1S-1 愛に縋って-綺麗で
1S-2 なぁ-気がした

2A 退屈-失くなったわ
2B 真夜中-したんだわ
2S-1 心臓-出会える日まで
2S-2 なぁ-どうかな

C もう一度-自由になろうぜ(2回)

LS-1 愛に縋って-きれいで
LS-2 なぁ-側にいてくれ

以上の分け方で書いていきます。
歌詞の詳細はUta-Netの引用を参考にしてね。


1A-1

・チェンソーマン
ここはパワーの解釈ととるべきなのでしょうが、半分くらいマキマさん入ってね?って思ったり。前半はパワーの容姿についてとも取れるし、公安の権力を天から見下ろす月に見立てたともとれるし。ここで空から見下ろす存在が太陽でなく月なのが、あの世界の「日・太陽」の概念の喪失やらへまた考察飛ばせるのですが、今回はおいておきます。そのあたりの考察は先駆者も多いからね。

話を戻して、後半の見下されて~隠してるはパワーととるべきかマキマさんととるべきかが結構悩ましいラインだと思ってます。パワーの場合だと、傲慢なパワーが人間という下の存在に見ていると取れると思います。というかパワーはマキマさんが上、デンジとアキがだいたい同列、あとは下って感じなのであながち間違ってなさそう。
一方でマキマさんと解釈すると、悪魔が支配の悪魔に食われたら下の存在となり、傀儡になります。人間なんて言わずもがな。契約によってなんならスケープゴートでしかないですからね。その現状にマキマさんが辟易したことからチェンソーマンは始まるわけですから。
そうなると、それだけ支配に置き、公権力も悪魔の力もいろいろな手を使っていて、手が真っ赤に染まっているマキマさんのほうがこの部分の解釈に合うんじゃ……?って。
歌詞の冒頭という、1話より前の時系列としても成立する位置にあるわけですし。

・MV版
こちらの場合は、モチーフになっている世界が「夜と裏社会の桃太郎アフター」です。パワーワードが過ぎないかな??

作画担当の擬態するメタさんの設定資料からも、
・ゴヅキ・メズ姉妹=牛頭・馬頭→鬼
・エテ=顔の赤色やエテ公とかと言われるように猿
・ボス=桃太郎
・ムーヤンチェン(Mùyáng quǎn)=牧羊犬・獣耳のような髪型→犬
・フェザンス=フェザー、袖の装飾や髪型→鳥(キジ)
がそれぞれのモチーフだと思われ、九龍城のような風俗街がかつての鬼ヶ島跡なのではと考えられます。構成員の服も桃色だし、入り口には橋が架かっているし。
時代的にはボスが桃太郎とすると、外見年齢からして30年から40年後くらいでしょう。フェザンスは1人年齢が高いので桃太郎に同行したキジの可能性はありますが、エテやチェンは2代目か3代目かなと。

そのフェザンスが冒頭で娼婦と思しき者に暗殺されます。開幕から急展開すぎる。
ここの叫びもチェンソーマンではパワーのシャウトだったのが、こちらでは暗殺された時の断末魔とすごく印象が変わります。でも浴槽に刀転がってたら気付け。

で、ここの歌詞の序盤は、鬼ヶ島を支配しているヤーさん桃太郎たちや鬼の娼婦たちのことでしょう。この島の天下を取っている桃太郎たちは支配者です。上から下まですべてが管理下におかれている状況が空から摩天楼を見下ろすような、見透かしていることを示しているんじゃないかなって。
一方で鬼は支配される側です。容姿が優れたものは娼婦へ、そうでないものや男は構成員へ、まさに食い物にされている状況ですから。それが中盤の部分かなと。

最後は解釈分かれますが、お互いに秘密を抱えたまま逢瀬を迎えているのかなと。エテは桃太郎の側近としての身分を隠して一般構成員としてメズに会っている、メズはフェザンス暗殺の実行犯であることを隠して会っていると。指輪を渡された一瞬メズの目つきが鋭くなるのは、エテの猿芝居を見抜いたうえで近づくためか、あるいは別の思惑か。どっちにせよ不穏です。エテ君はそれを見逃してるっぽいので純粋に喜んでもらえたと思っているのでうれしそうですけどね。

1A-2

・チェンソーマン
ここもパワーともマキマさんとも取れるのでとてもいやらしいです。
良識0、虚言癖、好きなことを好きなようにやるを体現したまさにパワーの暴君さを表していると取れますが、一方で
・マキマさんも容姿はいいけれど善悪も良識もなく、目的のために手段を選ばない(ヤーさん脅迫のお目目摘出とか最たる例ですね)上、チェンソーマンを引き出すためならデンジが求めるように振る舞うこともままある
・意外とセリフが多く、結構多弁
・マキマさんははたから見れば狂気とも取れるチェンソーマンエンドのためなら飽きることなく自分のシナリオの上で”踊り”つづけた
と、マキマさんで解釈しても筋が通るんですよね。怖い。

・MV
ここはムービーも歌詞も桃太郎組の権力や内部構造がうかがえます。
歌詞としても前半はチェン、後半はボスのことと取れます。あそこまで絶対権力握ってる以上、弁も腕も振るったし、その座を降りるまでその姿勢を貫き"踊り続ける"でしょう。
絶対暴君のボスと、狂犬チェン。是非ともここと対立はしたくないものですね。
後、筋を通すためなら善悪も通じないって言うのも、ある意味893らしいですよね。しかも、監視カメラという善も悪もない、大きな瞳で見てるっていうね。

加えて、ここで部下がミスしてお茶をこぼしてしまいますが、その部下を受話器で制裁します。エグイわ。
そのシーンでボスはチェンとエテを側近として信用している様子がうかがえます。部下なんてワンミスで顔変わるレベルの制裁受けてるんだぜ、この信頼関係が後々に大きな意味をもたらすわけですが、それは追々。

1B

・チェンソーマン
トゥルルルートゥルトゥルットゥー。ここはパワーが輸血で力を保ってるのを錠剤に、血を使って戦う様があたりに臭いが充満するとしているのでしょう。
ナス以外も野菜は嫌い🫳三🍆 三🍅

・MV
赤いチューリップを3本持っていってます。赤いチューリップは、愛の告白。エテ君結構ロマンチストです。バラだと3本で愛してますになるんですが、花屋さんにはチューリップと思しき花しかありません。
加えて、中心の建物が円筒状であること、外壁に向いてる部屋数が全体で見ると半数かそれより少ないこと、下層は木が生い茂っており、恐らく相当暗いことから、花は上層部(MVでは恐らく頂上と思われる場所)でしか栽培が出来ず、結構高級品と思われます。
それを裏付けるのが、Aメロ前に21Fで検問敷いてる時に、日が差してるところが映りますが、日が差してる階層ですら一切植物がないんですよね。
出てくるのが、ボスの部屋の松とラブホのヤシの木。雑草すらろくに生えない世界で、植物が置かれてるのはそれだけで特別感があるということ。じゃないと事に及ぶ部屋にヤシの木なんて置かないでしょう。

ま、メズに連れ込まれてそのまま部屋の外に放置されちゃうわけなんですがね。ある意味これも、思いが届かないって言う暗示なのかなって思います。

あと、売春街で花の売買って、多分そう言う意味も含まれてるんだと思います。いい子は知らなくていいよ。

1S-1

・チェンソーマン
パワーダンスです。無限に観れますね。
サビに関してはほぼ確定でデンジ君でしょう。
愛に縋って堕ちていくのは、マキマさんに夢中になってるデンジ君。いつだって振り向いてもらえるよう心は浮ついてます。
デンジ(の中のチェンソーマン)に興味があって他の人よりも(チェンソーマンのために)特別扱いしてくれるマキマさんが、輝いて見えるのは仕方ないです、だってそれまで底辺オブ底辺で、1日パン一枚で過ごし、普通を夢見た思春期の少年ですもの。
そりゃあれだけ欲しがってた普通の幸福を、思惑はあっても与えてくれる異性なんて秒で落ちます。

その結果がアレなのでデンジ君以外の普通のメンタルでは耐えられない結果、みんな死屍累々になりつつ読んでるんですよね。みんなドMかよ🪃

・MV
一方こっちは事に及んでます。そんだけ。シンプルに18禁なのここのせいですね。ついでに製作陣がテレビで遊んでるのが個人的には好きです。Aメロでは心臓のMV使ってたし、結構遊び心多いよね。

でも歌詞のほうは結構意味深です。
愛に縋って堕ちてゆくっていうのが、エテが組織よりメズに心を奪われ、メズと一緒に堕ちてゆくとも取れます。浮つく心、繋がっていることより綺麗に見えるメズに、身も心も堕ちてゆく、と。
一方でメズの視点でも、この後出てきますが、ゴズへの姉妹愛ゆえに、復讐の道へ堕ちていったという解釈もできます。フェザンスへの復讐を果たしたという浮ついた心や、シャワーで少し火照った、血に沈んでいく様をあるいは「綺麗」と思ったのかもしれません。
たった一フレーズなのに重いよ。


1S-2

・チェンソーマン
ここはよくアキの家に3人でって意見見るんですけど、個人的にはチェンソーマン1話の、始まりのことじゃないかなって。

デンジにとって灰色通り越して真っ黒闇の人生に差した一縷の光なんですよね。例えそれが、夜へ向かう夕暮れの光だとしても。彼にとっては、初めて自分の時が回り始めたんです。エモいですね。
まぁ結局夕闇なので最終的にはry

・MV
こっちはこっちでメズが犯人と特定されます。
彼女もまた、ゴヅキが殺された時から時が止まってたのでしょう。彼女にとって、エテの存在は刹那の青春だったのか、はたまた桃太郎組に近づくためのハニートラップだったのか。
青春は始まった気がしたかもしれませんが、地獄もここから始まります。


2番は次回に

1番だけで4000字超えてしまったので、2番についてはまた改めて書かせていただきます。
自分のことながらなげぇよ!!
でもそれだけの世界観のある曲だと思うので、頑張って書きます。

2022/12/13 後半書き上げました。


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じゃあね!


みそらーな


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