モールス符号で読む日本の古典②
モールス符号の数字は、とても合理的な組み合わせだ。無理矢理符号化させた日本語の五十音とは異なり、根本から合理性を重視している。
1、2、3、4、5は・の数になっており、ーは5ーXで、確実性を補完する形になっている。6、7、8、9、0は左右逆と非常に明快だ。
モールス数字
1 ・ーーーー
2 ・・ーーー
3 ・・・ーー
4 ・・・・ー
5 ・・・・・
6 ー・・・・
7 ーー・・・
8 ーーー・・
9 ーーーー
0 ーーーーー
数字を都合よく使っている唄があったので、次も万葉集から。
一二の目 のみにはあらず 五六三(ゴロクサム) 四さへありけり 双六の頭(サエ)
一二
・ーーーー ・・ーーー
ノメ
・・ーー ー・・・ー
ノミニハ
・・ーー ・・ー・ー ー・ー・ ー・・・
アラズ
ーー・ーー ・・・ ーーー・ー ・・
五六三(ム)
・・・・・ ー・・・・ ・・・ーー (ー)
四サエ
・・・・ー ー・ー・ー ・
アリ
ーー・ーー ーー・
ケリ
ー・ーー ーー・
スゴ
ーーー・ー ーーーー ・・
六ノ
ー・・・・ ・・ーー
サエ
ー・ー・ー ー・ーーー
サイコロの目の話をしているが、一二ときて五六三で、四だけ最後にきている。四の意図的な位置変更に、四さえとは死にかかっていると類推できる。数字符号で打つか文字符号で打つか迷うが、サイコロの話なので数字の方が全体の流れに沿う気がする。
次は、一休さんの愛称で有名な一休宗純の詩
ご承知のように一休さんはお坊さんだ。お坊さんがこの詩を詠むことの重大さ、そして、彼が世界の本質を的確に見抜いており、ただの破戒僧ではない事の分かる言葉だ。
釈迦といふ いたずらものが 世にいでて
おほくの人を まよはするかな
シャカト
ーー・ー・ ・ーー ・ー・・ ・・ー・・
イフ
・ー ーー・・
イタズラ
・ー ー・ ーーー・ー ・・ ・・・
モノガ
ー・・ー・ ・・ーー ・ー・・ ・・
ヨニイ
ーー ー・ー・ ・ー
デテ
・ー・ーー ・・ ・ー・ーー
オホクノ
・ー・・・ ー・・ ・・・ー ・・ーー
ヒトヲ
ーー・・ー ・・ー・・ ・ーーー
マヨハス
ー・・ー ーー ー・・・ ーーー・ー
ルカナ
ー・ーー・ ・ー・・ ・ー・
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