陰謀論の地層

 今回の能登半島地震が最大震度7という発表から、揺れ方として恐ろしく激しく揺れた事は間違いなく確認される。まず、この大きな地震が実際に起こったという事実から確認していかなくてはいけない。その後の津波の映像すら作り物と思うのだろうか。

 この真偽すらわからない日本人が少なからずいるとは情けない話だ。本当に、日本国内に住んで発信している人間なのだろうか。実際、それすら怪しいアカウントも散見できる。地震とか津波とかにあまり実感のない砂漠にでも住んでいるのかな?Xのインプレッション稼ぎに、被災者のSOSを装ったポストを拡散させるという恥ずべき行為を行っていたアカウントもあったが、少なくとも被災地付近在住者ではないだろう。彼等は少ないとも当事者ではない。当事者ではないとしても、やっている事は、人の言葉を使う魔族のようだ。

 1〜2日の短期間に、震度5以上の地震が9回も発生している。震度2以上なら100回に達するだろう。もし、これだけの規模の地震を人工的に起こそうとしたら、一体、どれだけの爆弾が必要なのか?ざっと地球の半分ぐらいは軽く壊滅させられる量だ。なぜ、そんな回りくどい事を?北半球の主要な都市近くにでも仕掛ければ脅しにはなるだろうに、脅迫にすらなってない。しかも日本の地方の半島限定で?意図してやっているとしたら目的がまるで見えない。しかも数十回を連続的にだ。一度爆破してしまえば、他に仕掛けていた爆弾も誘爆でオシャカだろうし、その度に執拗に新たに地中深くの岩盤まで仕掛け直しに行っていたとでも?暇を持て余した馬鹿(DS)の嫌がらせにも程がある。

 というのも、あの界隈は、9.11アメリカ同時多発テロ事件すら作成された映像で、現実には起こってないと主張する者が本当にいるからだ。そう考えたい人間が存在する事情は想像が付く。総じて、陰謀論にどっぷり染まる人間は、目前の恐怖への耐性が脆弱だという共通点が見られるからだ。恐ろしい事象や事件を直視できない。特に、原理や理由がわからない場合に感じる恐怖は大きい。相手が自然である場合には掴み用もない漠然とした大きな恐怖だけがあるからだ。善良な一家庭人である主婦、母や妻や父が、ある日突然に陰謀論に目覚て発狂してしまった哀しみを訴える人の記事を読めば、だいたいの流れは分かる。人間である以上、それは当然の事で直視できない程恐ろしいという感情自体を非難するつもりはないが、今回の騒ぎで、完全に一線を超えた感がある。国としても、もう放置していいところを超えたと判断されていくだろう。

 震源地で3回爆発があったからと、どこかから引っ張ってきた雑な地震波形のデータの使い回し。単なる元善良な一家庭人はそこまで執拗に調べたりはしない。そこまでできる人間なら、そもそも陰謀論に落ちる事はないのだ。つまり、そのデータを使い回して拡散させている側には組織的に人工地震を演出している一団がいる事を証明している。いくつか名前は上がってきているので、専門にしているアカウントを調べればすぐ分かる程度だ。平穏な暮らしをしていた家庭人が、悪霊に憑依された状態になってしまうのだ。それを意図してやっている一団が存在している事は間違いない。

 今回の能登の地震は、地下の高温の流体が上昇してセグメントと言われる亀裂のなかに入り込んでスリップを引き起こしたと専門家のわかりやすい説明があった。高温の流体とは地下を走る水脈で地下深くのマントルに熱せらた地下水だとすぐ想像が付かない人の多さに驚く。「流体」という言い方が視聴者向けでない点は否めないが、正確でなくても、誰か分かりやすく液体や地下水と言い換えればいいじゃないかとも思う。(後日、原油が混じっていたとの報道もあり、ああ、そういう事かとなった。原油も出る地域である場合、そっちの可能性と混ざる可能性があるから流体なのか)

 蒸気機関車は、あれだけの蒸気であんなに重い鉄の塊を動かす。最近の若者は蒸気機関車自体を知らない可能性もあるが。陰謀論者になるような年齢層は知っているから、重い地面が蒸気の吹上げで動くのは容易に想像できる筈だ。

 温泉の噴き上がりと同じ原理だろうに、なぜわからない?温泉知ってるよね?どうして腑に落ちない?高温になるのがわからない?熱せられた水が上昇するのがわからない?ヤカンのお湯でさえ、100度そこらで湯気になって注ぎ口からもくもくしてるでしょうに?

 普通に生活をしていればほぼ分かりそうだけど。どうも記事の内容をほとんど読まずに、説明を聞かずに反射的に反応しているように見える。どこで義務教育をつまづいた?もしくは、仲間内のローカルルールか何か盲信するような理屈があって受け入れられないかのどちらかだ。

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