祝福と感謝に寄せて ~高橋優デビュー12周年弾き語りライブ『胡坐2022』~
配信弾き語りライブ。
しかも、2月の武道館2daysで披露した楽曲を1曲も含まないセットリストで。
つまり、明日はきっといい日になるも、福笑いも、プライドも、虹も、象も、こどものうたも、駱駝も、リーマンズロックも、ルポルタージュも、BE RIGHTも、太陽と花も含まれないということ。
所謂『定番曲』をほとんど含まないセトリ。
一体どんなことになるんだろう。
あまり想像できないまま、私は当日を迎えました。
ライブが終わった今思うことは、
ただただ素晴らしかった。
高橋優さんの弾き語りから、受け止めきれないほどの力をいただきました。
セットリストを暗記できなかったというのもありつつ笑、1曲ずつ感想は書きませんが、印象に残った曲についていくつか。
まず1曲目が『鯱』って!!!!
…失礼、取り乱しました。
優さんがMCで仰った通り、多少マニアックなセトリになる予想はついていましたが、まさかの僕らの平成ロックンロールですよ、、、??すでに波乱の予感でしたが、次の曲が問題でして。
黒橋白橋が発表された頃のわたし「光の破片って白橋にぴったりでは?!」
当日わたし「やらないんかい」
胡坐2曲目「光の破片」
わたし「むり(号泣)」
…という流れがあったせいもあり、
acmf初年度に披露された思い出と、同時に2年間フェスが開催されていない寂しさが思い出されたことと、
『寂しさに負けそうになっても 平気なフリして笑っていた』という歌詞に、優さんの心の内を慮って、勝手に重ねてしまったことで、涙が止まりませんでした。
さらにその後、
『誰かの望みが叶うころ』
個人的に大好きな曲です。
初めて聴いた時、1人の部屋でめそめそ泣いた記憶が今も鮮明にあります。
誰かひとりの力では覆すことができないような悲しい出来事。
覆すことはできないのに、優さんは目を逸らさず、真正面から全てを受け止めているように感じます。
真正面から受け止めて、傷ついて、悲しんで、悔しがって。
『こんな世界が正しいなら ぼくは悪魔になりたい』
『いつまでも歌って 叫んで 叫んで
夢を見て 君に愛を届けさせて欲しいだけ』
計り知れないほど、強い心。
この曲を弾き語る優さんの姿を見ることができて、幸せだと私は思います。
私は悲しみから目を逸らしてばっかりで、
自分一人のことすらも儘ならない小さい奴ですが、
優さんが歌う姿をずっと見ていたい。
こんなに強くて、強いからこそ何度も傷ついてきたこの人に、少しでも幸せになって欲しい。
私にできることはあるかな。
そんなことをつい考えてしまいます。
そして、何よりも
『泣ぐ子はいねが』
この弾き語りですよね。
コロナ禍になって初めてライブで披露される日が、まさか『胡坐』だとは想像していませんでした。
イントロのギターリフを聴いて、また泣いてしまいました。
あれ…?おかしいなこれ泣く曲じゃないよ…?みんなでがなって叫んでタオルぶん回して、何千人で一緒に下ネタ言ってゲラゲラ笑って声枯らす曲じゃんか…こんな…嬉しくて悔しくて、胸を打たれて苦しくなる泣ぐ子はいねがなんて…
優さんの「声が出せない今だから配信で」という想いがたまらなく嬉しくて。だけどなおさら今のこの状況がたまらなく悔しくて、心がぐちゃぐちゃでした。
1人の部屋なのに声が震えて、うまくレスポンスできませんでした。
この次は、きっと皆ひとつの会場で。
腹の底から声が出せるように、その日を思い描いていたいと思います。
『希望の歌』、『羅針盤』、『ヤキモチ』、『若気の至り』、『HIGH FIVE』、アンコールの『シーユーアゲイン』。
ああ。白橋とか黒橋とか、そんな分類じゃなくて、
『高橋優』にしか表現できない想いの形。
沢山、沢山受け取らせていただきました。
アンコールで発表されたNewアルバムにも、きっと沢山の想いが込められているのでしょうね。
受け取れる日を、心待ちにしています。
デビュー12周年、おめでとうございます。