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わきもとのなりなりレポート!花粉の王国においでやす〜! わきもとさき

こんにちはなり!パープルームメンバーのわきもとさきですなり。

みなさん、労働してますなりか?
わたしは相模原のジョナサンで日々アルバイトに勤しんでいますなり〜
新型コロちゃん[1]と気が合わず不安定になった気難しい労働ちゃんとなかよくするのは大変なりけど、毎日元気に過ごしておりますなり〜


今回は、京都市京セラ美術館で開催中された『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019』(以下、『平成美術』展)にて、パープルームのインスタレーション《花粉の王国》と、そこに展示されているわたくし、わきもとさきの作品をレポートをしていきますなり!

そして『平成美術』展への応答としてパープルームギャラリーで開催された『Dirty Pollen 悪い場所からの遊離』にて展示された《花粉の王国》の模型を使ったわきもとのなりなり解説動画もあるのでお楽しみに〜〜

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《パープルームメンバーの集合写真》 撮影:パープルーム
後列右からシエニーチュアン、梅津庸一、アラン。前列右から、安藤裕美、わきもとさき


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『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989–2019』
会期:2021年1月23日(土)〜2021年4月11日(日)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
   https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210123-0411


『Dirty Pollen 悪い場所からの遊離』
会期:2021年4月8日(木)〜4月17日(土)
会場:パープルームギャラリー
   http://parplume-gallery.com


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それでは《花粉の王国》ツアーのはじまりはじまり〜!



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たのしみなり〜れっつご!



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梅津庸一《フル・フロンタル》2018- 『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』


まず、《花粉の王国》で印象的なのはハムちゃん[2]の作品なり。
図鑑の解剖図(?)のような、博物館の剥製を見ているような作品なりね。
点描で描いているから、なんだかモクモク浮かび上がってくる細胞みたい。
最初は3人だったなりけど、気がついたら7人になって豊かになってきましたなり。

それにしてもハムちゃん寒そうなりね…お風邪ひかないようにお気をつけを…


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安藤裕美《相模原の駐輪場にいる梅津さん》2019 『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』


あんどーさん[3]はパープルームの日常を作品にしているなり。
あんどーさんの絵画は、描く対象となるものとの距離はカラッとしていて、画材となる絵の具ちゃんとは二人三脚でパタパタ走りながら作品をつくり上げていく印象ですなり。
画面のベタ塗りとなる部分?にも集中して絵の具を置いているなり。
あんどーさんのまんがの内容はいつも雑なりけど、画面の中の絵の具たちには繊細に接しているなりね。


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アラン 《マナバード》2017 『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』


アランさんの作品なりね。《マナバード》のマナというのは、マジック・ザ・ギャザリングというカードゲームの中で魔法を使う時に必要なコストのことなり。
剥製の鳥さんはお注射を打たれながらも生きるゾンビのような存在だけれど、それがよい事かわるい事かは鳥さんにしかわからないなりね。
鳥さん、お注射されて痛そうなり…
痛そうな鳥さんを置いてアランさんすぐ帰っちゃったなりけど、展示はちゃんとみたなりかね?


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シエニーチュアン 《わたしはそのような性質をみたことがありませんが、あなたがゆっくりと反対側から近づいているようです》2019 『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』


タイトルが長くて覚えられないなり…
わたしとシエちゃん[4]はパープルームセンターという施設に一緒に住んでいて、シエちゃんがわたしの生活の一部になってからというもの、シエちゃんの髪の毛やアトリエででるゴミなどもわたしの作品の素材ですなり。
なかよく暮らしているけれど、わたしの一人暮らしはどこへ行っちゃったなりかね?


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わきもとさき 《ひとりくらし》2019- 『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』


あら!こちらはわたしの作品ですなり。

わたしはこのステージのような台の上で日々生活と制作をしていますなり。
わたしは自分の生活の中から素材を探して、作品に持ち込むことが多いですなり。
生活で出るゴミ(コロコロで部屋をお掃除したときに出る塵やコンビニのビニール袋など)も素材になるし、作品ちゃんと一緒にお風呂に入ったり寝たりなどなど、生活の行為の痕跡もわたしにとっては大事な作品の素材ですなり。

京都市京セラ美術館にお泊まりしていた《ひとりくらし》ちゃんには、もしかしたら知らない人の髪の毛やどこから来たかわからない色んな塵や花粉が付着しているやもしれませんなり。
京都は神奈川県の相模原に住んでいる自分にとって、上品という言葉しか出てこず、そこらに落ちていらっしゃる落葉さんまで上品に見えてくるし…もしかしたら京都の上品な細胞もひとりくらしちゃんに混じっているかもしれません。ドキドキなり〜


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《ひとりくらし》  パープルーム1 3/4


《ひとりくらし》は2019年にパープルームギャラリーで開催されたわきもとさきの個展『ひとりくらし』でも展示されていたのですなり。
会期中はギャラリーに住み込み、訪れたお客さんと一緒にステージの上でお茶会をしたりしていましたなり。
アルバイトも会期中継続してジョナサンにギャラリーから出勤していました。
ジョナサンではお客さんが使うドリンクバー機械のお掃除や具材を切らさないようにフルーツをカットして補充したり、テーブルなどをこまめにシュシュっと除菌したり、お店を稼働させるためのお世話がわたしの仕事ですなり。
ジョナサンのお仕事みたいに、わたしも毎日作品ちゃんのお世話をがんばるなり〜

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わきもとさき個展『ひとりくらし』2019 パープルームギャラリー 展示風景



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おっと、忘れてはいけない作品ちゃんもありますなり!



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わきもとさき 《home bag》2018


《home bag》はわたしがパープルームに入って最初に取り掛ったシリーズ作で、この作品を皮切りに生活と制作をテーマに作品をつくるようになっていきましたなり。
相模原で初めての一人暮らしがはじまって、最初は自炊をする余裕も技術もなくてコンビニのお弁当などをよく買っていましたなり…
買いもののレシート、スーパーのビニール袋や郵便物の段ボールなどは、当時のわたしの生活にも制作にも必要な素材となっていました。
きれいに整ったよい生活ではないなりけど、素材が身近にあることはわたしにとっても作品ちゃんにとっても重要なことでしたなり。

今はシエちゃんといっしょに住んでいるけど、環境が変わると作品も変わるなりかね?
新しい素材たちとはやく仲良くしたいなり〜


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わきもとさき《home bag》『平成美術(デブリ):うたかたと瓦礫 1989–2019』



🐣🐣🐣



突然ですなりが、只今わたくしは最近仲良くなった気がするピヨ吉とやらを待っているのですが、一向に姿を見せないなり…

遅いなりな〜。わたしも人のこと言えないけれど、『平成美術』展が終わってから21日間の遅刻なりよ…(この記事は2021年5月2日ごろに執筆)
いったいどこで何をしてるなりかね…まったく近頃のトリは〜!




ぱた、ぱた、ぱた、ぱた


!?



ピヨ吉:おーい、おまたせ〜〜〜

わきもと:ん〜? だんだん近づいてくる黄色の物体はレモンなりか〜?



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おや?なにやらちっちゃいやつがこっちに来るなり…




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はっ!ほっ!こやつは!



ピヨ吉〜〜!



ということで、ピヨ吉とわきもとの《花粉の王国》ミニミニ解説動画をどうぞ!なり〜

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🌼『わきもとのなりなりツアー!花粉の王国においでやす〜!(マケット編)』🌼


☟☟☟動画はこちらから☟☟☟



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あらら〜

ピヨ吉はおねむになって寝ちゃったなりけど、パープルームギャラリーの『Dirty Pollen 悪い場所からの遊離』もみてほしかったなり〜…


『Dirty Pollen』展では、『平成美術』展に展示されていた《装飾ちゃんになるおうち》シリーズとして一番最初に制作した作品を出展していましたなり。


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わきもとさき《装飾ちゃんになるおうち》2020



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わきもとさき《装飾ちゃんになるおうち》2020-2021 『Dirty Pollen 悪い場所からの遊離』展示風景



こちらの展示では、さわちゃんへ宛てたお手紙も書きましたなり〜



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わきもとさき《さわちゃんへの手紙》 『Dirty Pollen 悪い場所からの遊離』



🐥🐥🐥



なり〜
なりなりレポートおわったなり!
長い道のりだっなりね〜


今回は2つの展覧会について解説しましたがいかがでしたなり?
こちらはただいま『平成美術』展が終了して《ひとりくらし》ちゃんがお家に帰ってきた頃です。
またわたしの1人じゃないひとりくらしライフが始まりますなり!
これからも精進しますなり〜


自分にはなまる!


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[1]新型コロナウィルス感染症
[2]梅津庸一 美術家 パープルーム主宰
[3]安藤裕美 元パープルーム予備校1期生 現パープルームメンバー
[4]シエニーチュアン (ワンダフルver.)搭乗紋章機はPA-007 パープルームセンター。通常の耳以外に、頭部にも動物の耳らしきものがついている。 


トップ画像:『平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019』エントランス前で記念撮影


※撮影者の記載がない画像はわきもとさきが撮影していますなり

わきもとさき
1994年生まれ。東京都出身。2018年よりパープルーム予備校5期生、2020年からパープルームメンバー。
https://twitter.com/kinjonoinusuki
https://sakiwakimoto.tumblr.com/


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わきもとさきさんの他の記事はこちら
■アーティゾン美術館開館記念展の内覧会へれっつご〜なり!https://note.com/misonikomi_oden/n/n1152b3566150

■わきもとの展示レポートなりよ〜 「アーティゾン美術館 STEPS AHEAD: Recent Acquisitions  新収蔵作品展示」編
https://note.com/misonikomi_oden/n/n8132122e1164


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レビューとレポート第24号(2021年5月)