今更Happyの曲解説④
こんばんは。
ここんとこ9月に出したアルバム「Happy」の曲解説をしてます。ささやかな活動だけど、みんながちゃんと読んでくれてるのが伝わるので書いてて無駄じゃないなーと思います。前回書いた曲解説、自分で読んでてもグッとくるんでまだ読んでない人は是非読んでみて欲しいです。
4.ダーティーダンスホール
イギリスにThe Zutonzというバンドがいまして。そのバンドの一番有名なアルバムの12曲目にダーティーダンスホールという曲があります。
なんだか妖しい雰囲気の曲で、有名な曲でもなんでもないんですが、僕はとてもその曲が好きでした。そもそもダーティーダンスホールというタイトルがドンピシャにツボで。そのタイトルから妖しい雰囲気漂う地下室でならず者たちが踊っている姿が容易に想像できますよね。初めてその曲を聴いたのは大学生の頃なんですが、いつかダーティーダンスホールというテーマで曲を書きたいと思っていました。
プロデューサーのマイケルがストレンジャー、Fireと曲をどんどん書く中、僕も彼に刺激されて1からメロディを書きたいと思っていたので、今こそダーティーダンスホールというテーマで曲を書こうと思いました。
イメージが最初にあると曲は凄く書きやすいです。「踊る」といっても激しい踊りを踊るというよりはミディアムテンポで妖しく踊るイメージだったのでバッキングは裏打ちが合うなーと思いました。妖しい雰囲気の曲に合うコード進行は僕の中では1択だったのでそのコード進行を裏打ちで鳴らしながらひたすらメロディを考えます。
ほどなくしてすぐにメロディが出てきます。その後マイケルにメロディを投げてオケを作ってもらったんですが、その際どっちが言い出したのか、「King Crimsonみたいな感じで!」という合言葉があった気がします。
マイケルと僕は聴いてきた音楽や、好きな音楽に共通したものが多いので、頭の中にあるイメージを抽象的な言葉や、具体的な音楽用語で伝えるより、お互いが知っているバンドの名前を伝える方がイメージの共有にうまくいくことが多いです。
マイケルは半ば冗談のつもりで悪ノリしてオケを作ってくれたみたいなんですが、予想以上に良くてそのまま採用になりました。マイケルは悪ノリしている時が一番良いものを作ります。
デモを聴いて最初に、「みそっかす」の2nd mini albumに入ってる「監獄五重奏」がフラッシュバックして、バンドを組んだばかりの時のような気持ちになりました。
メンバーも気に入ってくれて、これをMVにしよう!という話になりました。
MV監督の丸山さんもめちゃくちゃに悪ノリしてくれて(本気かもしれない)、「ダーティーダンスホールというタイトルで、地下室にミラーボールがあるのは面白くない。青空にミラーボールを合成してダンスホールにしよう。」と訳のわからないことを言っていました。
こうして、意味不明な世界観の「ダーティーダンスホール」のMVが出来上がったのです。
うーん。意味不明。
見てみてね。
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