見出し画像

今更Happyの曲解説②

昨日から書き始めた曲解説。その②です。9月末に出たアルバムの解説を今更やってみよう!という企画なのですが、思ったより需要ありそうで良かったです。

ちなみにHappyは現在タワーレコード&ライブ会場限定で購入できますので気になった方は是非!(こういう時サブスクあるとすぐ誘導できるから良いなぁ…と思ったり。思わなかったり。)

2.ストレンジャー

ガストバーナー1番最初のMV曲ということもあってこの曲をフェイバリットに挙げる方も多く、嬉しい限りです。しかしながらガストバーナーはアルバムの他の曲も良いんだぞ!という矛盾した気持ちも持っています。

ガストバーナーを立ち上げて一番最初にあったデモは2つ。

1つ目は「みそっかす」の頃に2度ほどライブで披露した「アンダーワールド」という曲。(現在ライブでのみ披露しています)

2つ目はこのアルバムを締め括る曲、「Revolutionary」。

どっちもガストバーナー初めてのスタジオで合わせました。俺は他のメンバーと知り合いだったけど、他の3人はそれぞれほぼ初対面。なんだか緊張感漂う中鳴らした1発目の音が最高すぎて全員思わず「カッコいい!」と声をあげていました。

その時のスタジオを録音した音源をプロデューサーマイケルに送り、感想を聞くと、「このバンドは曲にバンドを合わせるより、バンドに合わせた曲を作った方がいいね。」とのこと。

そうして生まれたデモがこのストレンジャーのデモです。

オケがマイケル、メロディが僕、という最強パターン。マイケルは2000年代のUKロックや、それに影響を受けた当時のインディーズロックを意識したとのことです。

メロディはキャッチーでポップでありながらも歌謡曲になりすぎず、洋楽っぽいオケに合うメロディにしました。

最初はギターリフが若干違ったりしたんですが、加納君がカッコよく、キャッチーに仕上げてくれました。

タイトルの「ストレンジャー」は変わり者、はみ出しもの、異邦人という意味があって、Aメロに出てくる「異邦人」という歌詞とリンクしています。

僕は生まれた時から日本に住んでて、生粋の日本人なのに他の人と会話しててなんだか居心地の悪さを感じることが多くて。日本は自分の好きなように生きる人に対して冷たいですよね。日本にいながらにして自分が異国の人間なのではないかと感じることがあります。

例えば「好きなことを続ける」、ということに対して若いうちは肯定的な人も多いですが、僕ぐらいの年齢になってくると、もうやめたら?とか普通の人生歩めば?みたいなことを言われたりもします。

右に倣え、レールの敷かれた人生の上をレールを踏み外さないように歩く方が楽だよなー、と思うこともあります。

でもレールのない、道筋のない人生の良さもたくさんあって。おかげさんで僕はバンドをやれてずっとワクワクしています。離れられない魔力みたいな魅力を感じています。そういう外野が出すノイズには耳を塞いで、ずっとこの人生を歩んで死んでいきたいと思います。

そういう決意表明の曲です。

だから一番最初のMVにしたのかも。

このMVはガストバーナを立ち上げて一番最初に出したMVです。

監督は「みそっかす」(僕の前やってたバンド)の頃からお世話になっている丸山太郎監督。

監督曰く、「みそっかすの時のMVとは違うものにしたかった。」とのこと。

なんとなく未だに特別な曲のイメージがあります。

大事に育てていきたいですね。

もうすぐで10000再生なんでみんな改めて見てみてね。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!