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出会いから生まれた感動を伝えたい|POOLO JOB 2期生インタビュー・ヤマさん

こんにちは。ライターのみそです。
今回お話を伺ったのは、POOLO JOB2期生のヤマさんです。
POOLO JOBとは、株式会社TABIPPOが運営する「POOLO」のトラベルクリエイターコースです。旅を仕事の1つにするため、3ヶ月間で旅先の経験をコンテンツ化する力を磨いていきます。
ヤマさんがどんな経験をして旅にハマっていったのか。なぜPOOLO JOBに参加し、今後どうなっていきたいのか。存分に語っていただきます。

ヤマさん
20代会社員。仕事をしつつ国内外問わず旅をしており、石垣島に30回ほど通っている離島好き。趣味は旅、登山、バドミントン、カメラなど幅広い。
一眼レフやフィルムカメラなど、複数のカメラを持ち運び、景色や人を撮影している。


自分が旅人でいるために、感動を伝え続ける。

ーーさっそくですがPOOLO JOBに参加した理由はなんですか?

文章を書く力をつけて、旅で感じた良さや感動を周りの人に伝えたいからです。
自分自身が何をしたいか決まらなくて、まずはここに参加したところもありますね。
やりたい仕事が自分の中でバシっと決まってないんです。
ただもともと写真が好きで、誰かに感動を伝えたいっていうのが、自分の根底にあるのかもと感じています。
なので写真を撮りながら旅をしていたいと思っていて、他の写真が上手な人たちと比べて足りない部分を、文章で補えればなと思いました。

ーーなるほど。ヤマさんのお仕事の業界は安定思考の方が多いイメージなのですが、何が今の自分を動かしているんですか?

2つの気持ちで今動いてますね。
今の仕事も入りたくて入ったわけでなくて、ここじゃない感はずっとあるんです。
純粋な旅をしたいっていう原動力と、周りにいる人みたいにはなりたくないと思う反抗心みたいなものです。
安定思考の人に囲まれているので、自分もその業界の人っぽくみえると言われたら、自分が旅人として終わった時だと思っています。

西表島での1枚

ーーこういう自分でいたいみたいなのがあるんですか?

あります。旅先で生き生きしてる自分、常にその状態でいたいです。
だから毎週土日は絶対どこかへ行くことを心がけています。
フットワークが重くなったら、出掛けることがどんどん億劫になってくるし、自分の中で周りの人に染まるきっかけになっちゃいそうだから。

職場のみんなに、自分を見て旅に行きたいと思ってほしいなっていう気持ちもありますね。

ーーなるほど。

毎日仕事が終わったら飲んで、土日はどこにも行かない。家にずっといたみたいな人がいっぱい周りにいて、それでいいのかって思っちゃうんです。
別に今の職場に全身全霊で身を捧ぐつもりもないですが、ただ自分がいるからには、自分の世界に引きずり込んでやるみたいな感じなんです。

旅の面白さを知る、島での体験

石垣島での1枚

ーーゲストハウスによく宿泊するとお聞きしたのですが、なぜゲストハウスなんですか?

まずゲストハウスに宿泊している人は旅人で、ホテルに泊まってる人は観光客だと考えています。
ゲストハウスに宿泊している人はそこでの出会いが好きなんだと思います。
新しく人と出会うのが好きとか、絶景はもちろん、一般的な観光客が見向きもしないような場所が好きみたいな人が多い気がします。
自分はそういうゲストハウスにくる人の価値観に近いんです。

例えば、ガイドブックに載っている石垣島の絶景やグルメが好きというわけではなく、石垣島そのものが好き。石垣島のもっと素朴な部分や、集落の雰囲気が好きなんです。
ゲストハウスにいる人たちは共通の話題を持っていることが多い傾向がありますね。

ーーゲストハウスもそうですが、そもそも旅にハマったきっかけはなんですか?

離島へ旅をした時の体験がきっかけですね。
1人で石垣島に行った時、初対面の人とほんの数分で一緒に行動を共にして、楽しいことを共有できちゃったんです。

高校の卒業旅行で友達3人と行ったこともあるのですが、自分の思い描く旅の楽しさでは全くなくて、全然しっくりこなかった。その時の旅行は、お互いをずっと見ていて、一緒に来た人の中だけで完結する旅だったと思います。
島民と関わろうとかそういう雰囲気はなかったので。

それが1人で旅をした時は、チェックインした瞬間にその場に居合わせた人と盛り上がったんです。
そこから島の景色とか、島の人の温かさとかにもどんどんハマって、今は島が好きで旅をしています。

石垣島での1枚

ーーなるほど。1人旅を始めたきっかけはなんですか?

クワガタですね。
クワガタが好きで、沖永良部島に生息している固有種を取ってみたかったんです。
それが目当てだったから一緒に行く人がいなくて、まあ1人で行くかってなりました。

その夜ちょっと心細くなっていたときに、島民の人に声をかけられたんです。
「何してんだ」
「虫とってます!」
こんな会話からどんどん打ち解けていって、家に招待してもらったんです。
ご馳走になっただけではなく、お土産までもらって、自転車の前カゴを重くしながら帰りました。

1人旅に味を占めたのはそこですね。いまだにその方とは年賀状のやりとりをしてて、1人旅しているとこんなことがあるんだと感動しました。

ーーなるほど。素敵な人に出会ったんですね。最初はクワガタのために旅をしていたと思うのですが、もともと山も好きなんですか?

山にハマったのも、全部クワガタが起点になってるんです。
クワガタが欲しくて小さいころから毎年通っていたペンションの近くに山があって、そこが日本百名山でした。
百名山ののれんが売っていて、そこに山の名前が書いてあって、その上にバッジをつけるんですが、これがきっかけで山に登るようになりました。
そのペンションに行ってなければ絶対に登ってないから、スタートはクワガタですね。

クワガタを好きなことがきっかけで大学にも行けたから、本当に好きなことを突き詰めてよかったなと思っていますよ。

理想の人生を実現するために

大学卒業後に訪れたモンテネグロのコトル

ーー今の仕事は、収入も待遇も安定していると言われる業界だと思いますが、そこを選んだ理由はなんですか?

もともとこの業界には入りたいと思っていなかったんです。
大学卒業して1年間旅をしてたのですが、大学4年では物足りなかったので、もう1年遊びたいって親に懇願して、その生活を始めました。
さらにもう1年遊びたいと思い、形だけ就活をして落ちるつもりでいたのですが、受かってしまいました。
それで融通がきかなくてお堅い人しかいないと思っている、嫌っていた業界へ入りました。

今は動物の駆除や捕獲をしているのですが、現場行って捕まえるという、自分の原点であるクワガタ採集の感覚に戻っています。
結果今の仕事はやりがいがあって、続けられていますね。

ーーまだ物足りなさがあるように見えますが、満足していますか?
物足りなさは感じますよ。

やっぱり旅をしながら仕事をしたいです。今のような日中ずっと同じ場所にいて、仕事が終わってからしか時間がないとか、土日しかないっていうのは、すごいストレスですね。

今の職場の中では、上手く調整して最低限できることをやっているんだろうなって、自分で思うけど、理想はもっと自由でいたい。
前回ネパールに行ったときも、余裕がなくてせかせかしている感覚でした。この村が好きだからもっと滞在しようという選択はできなくて、自分のやりたい旅とはまだ違うと考えています。

ネパールでの1枚

ーー自分のやりたい旅というのは、その時の気分でここにいるって決める旅みたいなものですか?

そうです。現地での旅仲間の情報とか、宿の人がここいいよって言ってくれたら、じゃあそこ行ってみようとか。
今の旅は、結構決められた日数の中で、行く場所と絶対乗らないといけない交通手段とかが決まっています。
どうしてもこの枠は取れなくて、終わりを計算しちゃうのが嫌です。

ーー旅を仕事にすることができたらしたいことはありますか?

世界1周。いや、とりあえず2周したいです。
あとは1ヶ月とかの長期の旅とか、縦断とかもいいですね。

ーーヤマさんが思う旅の楽しさって何なんすか。

楽しさは出会いだと思います。出会いです。
それは人に限ったことじゃなくて、景色もそうだし、アクシデントもです。全部出会いだと思っています。
旅の完成度は出会いで決まります。いい人と出会えば、その人がいる土地にまた行きたいと思うし、いい宿に出会えばまた行きたいと思う。
宿も人だから、人が1番だと思いますよ。

いい景色を見ても、またその景色を見に行く人って、意外と少ない気がします。絶景をみつけたので、今年もその絶景を見に行きますって人。
景色は多分1回で満足しちゃうんじゃないかな。
自分がリピートしてる場所は全部宿と人が素敵だと思っている場所なので。

石垣島。ゲストハウスの仲間と滝で遊んでいたときの1枚

安定した企業に勤めつつも、自分のやりたいこと、好きなことのためにチャレンジし続けているヤマさん。今後も旅先でどのような出会いがあり、魅力や感動を発信していくのか。これからの活躍を楽しみにしています。

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